Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

ちょっと、ヒドすぎやしませんか?

2004-11-12 23:00:36 | 日記
マスコミはやって良い事と、そうでない事の区別が全くついてないようだ。
まぁ、マスコミの「無軌道・無原則・売れたモン勝ち」は今に始まったことではないが、この話はあまりにも目に余る。

「地震被災地でボランティア装い取材」
http://www.asahi.com/national/update/1112/011.html

関西テレビの記者が取材自粛を求められたにも関わらず、ボランティアに登録して立入規制区域に入って取材を行ったが、警察官や市職員に見つかった上、注意を受けたという。

これを受けた関西テレビのおわびは↓。
http://www.ktv.co.jp/apology.html
形とおりの文章で、心底反省しているとは思えない。
余談だが、関西テレビはフジテレビ系列ということで、取材班がこんな非常識な取材を何とも思わなかった事について、さもありなんと妙に納得してしまった。

それにしても、仮に警察官や市職員に見つからなければボランティアを装って取材を続けていたわけで、そのやり口はあまりにも非常識と言わざるを得ない。市当局も怒る訳だ。
避難者が苦労していることは中継で見なくても容易に想像はできる訳で、プライバシーを無意味に侵害する必要はない。離ればなれになっている人の安否とか、避難者に送って欲しい物は何かを伝えてくれる方がよほどためになる。

まぁ、関西テレビの取材班にしてみれば、避難者の姿は「視聴率のネタ」にしか過ぎない訳で、そんな風に考えなければボランティアを装って立入規制区域に入ろうとはしないだろう、普通。

今、自治体の仕事は災害復旧、被災者のケアが最優先事項であり、マスコミ対応など二の次でいい。まして、今回のような無茶苦茶な話は論外だ。
自治体も被災地で無茶苦茶な取材をする報道機関名はどんどん公表して、締め出すぐらいの事はしてもいい。
彼らは「報道の自由」とか言い出すだろうが、その言葉が免罪符になる訳ではない。
少なくとも新潟県中越地震の報道を見ていると、被災者のためになる「報道」に値する行動をしているとは思えない。覗き趣味の報道が多すぎる。

元々テレビは見ない方だが、またテレビを見る意欲が失せた。

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