名鉄の砕石運搬列車を撮ってみた。

昨年の今ごろ撮った写真を引っ張りだしてみる。
砕石運搬に従事し、早朝にねぐらへ戻るデキ300形とデキ600形のプッシュプル列車。デキ300形が先頭に立っている。

走行時間が走行時間だけに、夏の間しか撮れない列車である。
しかも、いつ運転されるかわからない運頼みの列車でもある。
二両の電気機関車に挟まれる形で連結された貨車はホキ80形。JR東海ホキ800形を購入したものだ。
こちらは番号だけが変わったのみで、手が加えられた様子はないようだ。

そして、目の前を重々しいモーター音を響かせて、ゆっくりと犬山へ走り去っていった。
この日の殿はデキ600形が努めていた。


余談だが、大手私鉄の貨物列車が全て姿を消した中、大手私鉄の中でも名鉄の電気機関車保有数は4形式12両と群を抜いている。
この他に大手私鉄で電気機関車を保有しているのは、西武鉄道(1形式4両)と相模鉄道(1形式4両)のみ。
東武鉄道が一昨年に貨物輸送を廃止した途端、大手私鉄の電気機関車は一気に寂しくなってしまった。

それにしても、牽引すべき貨物列車もないのに、名鉄はこれだけの電気機関車を保有している。個人的にはバラエティに富んでいて楽しいのだが。
この12両の電気機関車について、廃車といった噂も聞かないので、今後しばらくはこの日見たような砕石運搬列車や工場内の入換等、利用者の目に付かない所で地道な活躍が続いていくのだろう。



無料ホームページ