Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

東北本線新青森開業時期・前倒しの可能性も。

2008-01-03 07:16:52 | 鉄道(JR)
2010年度末開業予定で工事が進められている東北新幹線の新青森延伸。
これが前倒しされる可能性があることが東奥日報の記事で知る。

「2010年10-12月有力/新幹線新青森」(東奥日報、1/1)

元旦の新聞記事だけに、地元紙の「希望」が入っている記事だと思って読んでいくとそれなりの説得力を持っていたから驚いた。
概要は次のとおり。
○東北新幹線の全線開通・新青森駅開業時期が、2010年の秋から冬に落ち着く公算が大きくなってきた。理由は九州新幹線の全線開通との兼ね合いやJRのダイヤ改正時期などの事情。
○開業時期は2010年10月または12月が有力。
ただし、工事や車両開発、信号設備更新の進展によっては時期が変動することも考えられる。

そういえば、現在の東北新幹線の終点・八戸開業も冬だったなぁと記事を読んで思い出す。
今回の新青森延伸は九州新幹線全線開通と同じ時期、2011年の3月になると思い込んでいただけに、正直驚いた。
工事の進捗状況は2008年度までに90%近くまで到達しているので、更なる開業時期の前倒しも見込めるのではないかと素人目には思うのだが、実際は甘くない。
JR東日本は新青森開業に連動して最高時速320キロ運転可能な新形式車両の投入を既に明らかにしている。
この先行試作車が落成するのが2009年の春。
量産車は先行試作車の成果をフィードバックして製造されるため基盤整備に比べて時間がかかることになる。
従って、基盤整備の完成時期=開業時期にならないことに注意しておく必要がある。
いずれにしても、南北二箇所の新幹線の開業時期にズレが生じる可能性が出てきたことは確かなようだ。
JR東日本が前倒しに踏み切るかどうかが一つの見所になってきそうなことは間違いない。

にほんブログ村 鉄道ブログへ

最新の画像もっと見る