Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

東海道新幹線から100系が消えて・・・。

2005-09-16 06:40:06 | 鉄道(JR)
今日で2年になることに気が付いた。
2年前の今日、100系が営業列車として東京・新大阪間を最後に走った「ひかり309号」を撮ろうと名古屋駅のホーム先端に佇んでいた事を昨日のことのように覚えている。

引退前、名古屋駅のホームに100系が到着するとカメラが向けられていた。
そんな訳で名古屋駅のホームはいつもより混雑していた。
「ホームを走らないでください」という構内放送もいつもより多め。
全く、「戦場」そのものだった。

9/16当日、名古屋駅で撮るか、沿線で撮るか思案した。
結局、最終列車は装飾されて走るという話を聞いたので、名古屋駅で最後の営業列車を見送ることにした。
東京を出た「ひかり309号」を見送るファンの数は本当に多かったので、名古屋駅も多いかと思って行ってみると、ホーム端で待っている人は思ったより少なかった。
やはり出勤前に発車する東京と、始業時間後に到着する名古屋の違いだろうか。
そして、やってきた最後の100系を撮影した。



僅かな停車時間の後、「蛍の光」に見送られてG49編成は新大阪へ発車していった。
それが東海道新幹線を走る100系を見た最後だった。
この4年前の9月、0系が東海道新幹線から姿を消しているが、実を言うと100系が東海道から消えた時の方が衝撃も大きく、寂しさもひとしおだった。

自分が0系に乗った事は殆どなく、結果的に「憧れ」の車両から動かなかったのに対し、自分でお金を稼いで旅行するようになって初めて乗った新幹線が100系だった。
それから趣味の旅行で新幹線に乗る時はもちろん、出張時もわざわざ100系を選んで乗っていたぐらいだから、実感として「馴染んで」いたのだと今になって思う。
食堂車も楽しみだったが、一階のカフェテリアで弁当などを好き勝手に選んで買い物できたのも楽しかった。
不幸な事に個室グリーン車には縁がなかったけれども。

そして、100系が東海道新幹線から消えた翌日、売店と車内販売だけという味もそっけもない300・500・700系の3形式体制が確立し、10月1日の品川駅開業を迎えることになる。
新幹線に乗っても「日常の延長、単なる足」と捉えることが多くなり、「ワクワクした気持ち」を感じなくなったのもその頃からだろうか。
その意味で、2年前の今日というのは東海道新幹線を見る目を変えざるを得なかった日として記憶に焼き付いて離れない。


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