Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

「SLばんえつ物語号」の旅。

2008-01-05 07:53:15 | 鉄道(JR)
会津若松駅を発着するディーゼルカーを眺めている内に、C57 180の準備が整ったようだ。

これと言った装飾が施されていないC57 180の姿は相変わらず素晴らしい。

駅のホームに入線した「SLばんえつ物語号」。

2007年9月1日。
いよいよ会津若松から新潟までの3時間半ちょっとの旅が始まる。

「SLばんえつ物語号」に乗るのは三回目。
何回乗っても飽きない列車というのも珍しい。
勿論、客車のリニューアル後は初めてだ。
落ち着きを増した車内に腰を落ち着ける。
のんびりと旅をするにはいい環境だ。

15時25分。
会津若松を発車した「SLばんえつ物語号」はゆっくりと新潟への道を歩み始める。
喜多方で乗客が乗ってきた。
以降、乗ってくる人は少ない。
おかげで落ち着いて汽車旅が堪能できる。

車窓をただ眺めているだけでは芸がない。
売店で地ビールを買い、イベント車の車内で空ける。
イベント車では子供たちを対象としたクイズ大会が開かれていて賑やかだ。
その様子を眺めているだけでも楽しい。

野沢で10分停車。
その間に先頭のC57 180には人だかりができる。
よく考えてみると、蒸気機関車を間近で見る機会は滅多にない。
おもむろに近づいて細部を観察する。

車内に戻ると、ジャンケン大会が待っていた。
残念ながら二回戦で負けてしまったものの、楽しかった。

五泉に停車。
もう日は沈みかけている。
かつてここから蒲原鉄道が出ていた。
その遺構を車窓から探し求めるが、ホームも何もかも撤去されており痕跡を認めることは出来なかった。

新津に着いた頃にはもう真っ暗。
日は沈んでいた。
ここで結構多くの人が下車した。
夜の帳が下りた車内は「夜汽車」の雰囲気すらある。
それがまた趣があって良い。

終点新潟が近づくとスタッフが乗客一人ひとりに挨拶をして回る。
実に気持ちの良い別れだった。
乗車時間の長さが全く気にならない車内イベントの数々。
気持ちの良いスタッフの対応。
また乗ろうかという気分にさせてくれる、「SLばんえつ物語号」。
次の乗車が楽しみだと思いつつ列車を降りた。

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