森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

学問的思考と志向

2006年07月17日 17時07分04秒 | 過去ログ
金曜日,岡山で講義をした後,福岡・博多に。
いよいよだ。
理事会を3時間ほど行い,いくつかの継続議題が明らかに。

その後,前夜祭的に博多の街に。
風邪がひどくなる傾向で,喉を休める意味で12時ぐらいにホテルに帰り着く。
4時過ぎに起床。
テレビで祇園山笠の追い山をみながら,講演を考える。
やっと考える時間になった。

スライドなしの講演だが,背景画像には意味性を持たせているという,特異的な講演。
少しぶれたが,なんとか終わらせる。
一人称的なところと三人称的なところが混在する。
科学的というのはなんなんだという契機になればそれでよし。
いろいろな「批判的」な思考や感情が生まれてもそれでよし。
議論を進めて,進歩に気づく。
そういう間主観性がいい。
そのときは「論理的」に意見を戦わせましょう。

村田先生のミラーニューロンに関する講演。
神経生理学の繊細な研究手続きがわかってもらえればいい。
fMRIによるデータよりも,繊細にニューロン活動を追いかけている,その違いを知ってもらいたい。
生理学者は決して飛躍した考察はしない。
だから,科学的根拠を求めるためには,今の神経生理学でわかっていることを確かめ,そしてこれからの進むべき方向,視点はどこなのかを洞察する必要がある。

それが,今回は「自己」「他者」問題である。

このレベルで勉強するセラピストに会いたい。
少々,勉強不足だと思う。

続く。

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