森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

Life Therapy

2009年07月04日 09時00分25秒 | 過去ログ
木曜日、MIYATAYAに立ち寄り
良子ちゃんからCDをもらい、
その後、高知空港から伊丹空港を経由し、
一路、兵庫県の三田市へ。
日本の原風景が残る田園地域を抜け、
三田温泉病院へ。
リハの科長は同級生の柳川瀬。
彼らの学生をみることは患者さんをみることと同じ。
何が足りなく、何を援助するかを検討する。
その姿勢に共感する。

実習生も1期よりも引き出してくれて、うまくいっている。
なんだかんだ、
細かいことをいわなくても自分を引き出してくれる人に出会うと、
成長する。



その後、三田駅周辺で懇親会を行う。
2次会で入ったカレー屋兼バーのマスターの人生を謳歌している目線に
自分の人生を反省する。
もっと「力」を抜いて、
ある面、「だらける」ところは「だらけて」生きないといけない。
45歳からのライフスタイルを見つけたと思う。

柳川瀬から俺たちはphysical therapistでなく、life therapistでなければならない。
という言葉にも共鳴した。
彼はターミナルの患者さんをみているが、
彼の経験がその言葉に反映されている。

「脳を学ぶ(2)」はまさにそのlifeを提供するつもりである。
そのlifeは生活ではなく、人生である。

Physical から lifeへ。
そのプロセスがロマンティックリハビリテーションである。


三田を22時に出て、尼崎経由し、
神戸駅に降り立ったのは23時半であった。

翌日の講演資料が完成しておらず、あせるが、
とにかく疲労を軽減させるために寝て、
朝5時におきて、準備する。

結局は9時までかかり(最近、遅くなった)、
10時からの講演に望む。

その晩、沖田先生から、
以前、県立広島大学で講義したとき、
僕は勘違いして3コマのつもりで行ったら、
1コマであり、急遽、3コマ準備していたスライドを
1コマに削減したそのスピードが10分だった。
「おまえのいい加減なところと(何コマすらしらない)、おまえの作業能力をみた」
といわれたが、今はそんなスピードはない。
「若さっていいな」と思った。

10時から兵庫医療大学で講義をする。
大学の教員であるアンドリュー教授や日高教授も立ち見していただいた。
学生の受講が30名以上ありうれしかった。

運動麻痺の神経メカニズムを古典的・そして現代科学を用いて解説した。
久しぶりに運動麻痺について考えると新鮮であった。
みんなも喜んでいた。

昼食は神戸学院大学のレストランへ。
学食だが、ポートピアホテルの高級レストランが入っている。
現代の大学の強さと弱さを感じた。
このようなきれいな空間で生きることは一見うらやましいが、
そのような空間での経験は、逆の意味で、
雑草的空間・時間を生き抜いていけない精神をつくるのではないだろうか。

つまり、問題が発生したときに生き抜いていけない精神である。



昼は園田先生に講義を聞いて、
最後僕が高次脳機能障害でしめた。

学生から「脳に興味を持ちました」
「今から勉強したいのですが、どのような勉強から始めればよいですか」という純粋な質問を受けた。
150名ほどの前でそのような質問をした彼女の勇気に敬意を表した。

「うれしい」限りである。

いい「質問」だ。


認知の理事会に出て、そのまま懇親会へ。

イタリアからリゼッロさんを迎え、香川から山田さんを迎えた。

今から学会である。

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