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7月14日(金)少子化と官僚主義

2006-07-14 00:10:50 | 政治・経済・事件・公務
 少子化は一応はいい傾向だと前に書いた。国土面積から換算すれば、人口半減して7千万人くらいになれば、欧米程度になる。日本は過密アジアの一国で、もう少し少なくてもいい。
 同じ少子化に悩まされているヨーロッパのフランスが、出産傾向人口増加で、少子化脱却傾向にあるという本が、エッセイスト賞を取ったという。日本との大きな違いは、アルバイトという雇用システムがない。保育園の月額5万円相当が補助される。出産費用の20万円くらいが無料である。独身出産も同じ扱いにした。やはり大金な違いではある。
 そうなのだ。時給700円で雇用されたファミレス店員は、多分10年たっても時給は変わらない。700円は一日で5600円。月に二十日間で10万円、年収120万円。それじゃ子育てできない。よくぞ、そんな事がまかり通っているかと思うと、「違法」といってもいいか。
 ホリエモンの会社が、株の儲けを利益として計上せずに、資本に繰り入れたことが(その反対だったか)、商法違反だといわれる。そんな事よりも、他人を雇用するのに、10年アルバイト雇用で通っている方が、10倍罪は重いと思うのだが、日本はそういう判断をしない。日本は自由主義ではなくて、官僚主義という、北朝鮮に近い制度であるからだ。
 正社員とアルバイトの違いは、学歴社会であって、それは過去の履歴主義であって、能力主義ではない。自由主義というのは、基本的に個人の能力に応じて評価されるのだが、前からおかしいとは思っていたが、18歳の小僧の時に、数学と物理、英語がどれだけ出来たかで、体育と芸術と女の場合には妊娠健康評価がなく、それが80歳までの評価の対象になる。
 人間の評価は、最低時給700円に始まって、時給7千円だと年収1千万円。時給7万円だと年収1億円。そういう能力評価が本来だと私は思う。
 時給700円は、雇用されれば保険に入り、子供保育園を負担すれば、会社はその倍1400円で雇うことになる。有給休暇も出産休暇もある。それが簡単にいえばフランスのこの20年の政策であり、成功の秘訣なのだという。よくぞ、時給700円に、人権無視という声が上がらず、差別だという裁判が日本で起こったためしがない。
 一人の女が一人のまま子供を生んで、育てられないことは、北朝鮮のミサイルを撃つのか撃たないのか、いや横田めぐみが生きているのか死んでいるのかよりも、千倍も重要な事だと思うのだが、本来は。
 フランスなどは、「ごとき」と評価していいくらいの、中程度の国にしか過ぎない。サッカーフランス代表を見て、パリで生まれた者はゼロである。イタリアが「お前らは猿だ」というのは、ジダンでさえアフリカに生まれているというおちょくりだ。それは国籍を平等に扱って、フランスに3年住めば、それが国籍となる。けっして上品な政策ではないのだが、でもそれくらいしないと国は崩壊すると判断してのことだ。そこまで努力して、パリジャンヌにとっては不愉快でも、どうにか少子化の歯止めがかかった。
 日本は例によって無策である。700兆円の借金は、20年後には踏み倒す政策である。官僚が満足できれば、国家は崩壊してもそれで構わないと思っている。実に愚かしいことがそこにはある。
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