sptakaのブツブツDiary

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4月16日(月)山の雑誌百年一日のごとく

2007-04-16 01:39:45 | ブツブツ日記
 そもそも趣味の雑誌などはバカにしていた。自分が登山するから、山登りの雑誌も見ているが、最近はどうしようもなくアホらしい。所詮編集者が自分の趣味で出しているような雑誌は、下らんFM放送と一緒で、聞くに堪えん、見るに耐えん。
 オピニオンという言葉が泣いてしまうのだが、本来趣味遊びであるからこそ、しっかり物を言いましょうと思う。私はそうしている。
 例えば、5年裁判になっている大日岳学生遭難の国と遺族が争っている問題がある。せめて山登りの雑誌ならば、お前はどういう立場なんだ、はっきり物を言えと思うが物を言えない。どうやらこの控訴審裁判は、一日で結審して和解になるらしい。国が学生を遭難死させたことに責任を取るというものだ。
 前からこの問題は私も書いてきたが、遭難の原因はどうでもいいのだ。文部省が主催して、学生登山を指導しますという教育問題のなかで、学生が雪庇崩落で死んだ。日本の教育の中心が文部省であり、学生死なせて、無責任はまずない。少なくとも、隕石にぶち当たった、飛行機が落ちてきたというなら、責任放棄してもいいが、積雪期の登山で、雪崩、雪庇などは日常茶飯事、それを回避しなかった、遭遇させてしまったなら責任は文部省にある。しかしこれは民事であり、死んだときに5千万円の生命保険に入っていなかったという簡単な落ち度でもあるのだが。
 けっきょく裁判を通して明らかになったことはない。どうも、文部省は雪庇の規模は10mであり、遺族は25mだといって、25mが勝ったようだが、この判決自体も相当怪しい。日本に25mの雪庇があるなど、誰が知っているのか。普通はこんな巨大なものは信じない。判決もこじつけた。
 つまり教育はゆとりであり、子供は大事だ。文部省がそれ遭難死させてしまったという理由だけで、それが判決理由でもいいのだが、裁判所はそうしないで、素人山判断して25mの雪庇の正当性を解くのだが、それには無理がある。ならば日本中の積雪期登山者は全員死んでいる。5年裁判やって、明らかになったことは本当に少ない。
 同じように、昨年などは20年来山の遭難死が多かったらしい。ほとんど爺ババア。しかし、老いらくが多い時代に、ハイキングやっているならそれはいいことだ。国は応援すべきなのだが、全くしていない。例えば長野は田中康夫という期待するべき知事だったが、実は長野はこの数年停滞した。観光事情が振るわない。田中は何をやっていたんだ。長野は県で山小屋を作らない。民間任せ。そこで岳沢の小屋が築50年で、昨年50年ぶりの雪で雪崩れて潰された。そこが必要だというなら、県で小屋作ってくれ。
 雑誌は、数億円かかって、10年以上で元がとれないと、それじゃ民間は作らない。しかも登山道の整備も民間任せ。でもいいから金は国か県が出せ。国立公園の最もハイカーが行くところだ。しかもかなり危険である。いい加減に、ハイカーも規制した方がいい。登ってもいいハイカーと、集団のジジババはダメだとかね。ジジババハイカーはツアーであっても、特攻隊だから、雨でも嵐でも目的地にいく。スリップ事故が多いんだよ。単独登山か複数登山かよりも、晴れか雨の危険度は百倍越えるんじゃないかと思うくらいだ。雑誌は何も主張しないし、自治体も民間任せじゃ、爺ババアは数が多いから適当に山で死んでもいいというなら、中国と同じ発想になる。しかもヘリを動かすのは県警で、税金散在で、いい加減に県警のヘリでも自衛隊でも、そういう遭難に捜索費の百万円単位の請求でもしなくちゃ、のん気なハイカーは是正できないと思うのだが。
 んで、アマチュア登山の雑誌は、どこぞの小僧がこういう冒険登山に成功しましたなど、百年一日のごとくやっているだけじゃ、どこに目をつけて雑誌だしているのか、昼行灯、灯台下暗しで、愚かなFM放送ラジオと一緒で、大人は聞きません。

コメント (1)
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