sptakaのブツブツDiary

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4月11日(水)水晶岳ヘリ事故

2007-04-11 22:07:11 | ブツブツ日記

 ヘリというのは、飛行機よりも安全な乗り物だと聞いたことがあるが、それはウソだったみたいだ。それは例えば、上空で燃料が切れたときの、ジェット機とヘリの比較であって、プロペラは回りながら地上に近づくから全員死亡にはならないというだけの話で、ヘリはいつも山や建物にぶつかるし、以前には槍の小屋にもヘリは墜落した。
 水晶岳はあんなものは百名山から外せという人もいて、黒部源流では最も高いのだが、ピークがちょこんと出ているだけで、山容そのものは大きくない。そして水晶小屋はその山頂近くのなだらなかところにあって、なんだか10人くらいしか泊まれない小さな小屋で、いまどき百名山オジサンは、この小屋に泊まること自体が目的で、団体は泊めないというし、水もないから雨水。
 そして問題は、この小屋のオヤジの伊藤正一さんのことだ。この大爺さんが山賊と友達だったというのは、有名な話で、山賊とは山で登山客襲って身包みはがす人で、昭和30年頃まではいたらしいが、今は死んでもういないというが。だからこの人も無骨な人なのか、山小屋の地代を徴収すると、環境庁と10年裁判争って、多分負けたのだと思う。やっぱりタダで国有林の中に小屋もっていては、ダメだぞという意見が主流になっているよなあ。家賃は払えと。
その環境庁に嫌がらせされて、山小屋の増築建て替えは認めないと長期間言われて、伊藤オヤジの三俣小屋とか、雲ノ平の小屋も長いことボロ小屋だと百名山ハイカーにも敬遠されて、しかし今回息子夫婦がこのヘリに乗り合わせていたところを見ると、代は息子に変わって、不幸中の幸いで、息子は怪我程度で済んだみたいだ。
 こんな4月に小屋の増改築の見積もりだと現地にヘリが飛んだようだが、6月の小屋開け時期でいいじゃないかと思うのだが、早い時期にそうしたかったのかもしれないね。10人宿泊の小屋じゃ、儲かりっこないかもしれないから。あるいは息子夫婦は30歳で、山のことあまり知らんのか?
 数年前の5月に水晶岳に行こうと思ったのだが、小屋は通過できたものの、山頂へのちょっとした岩の雪渓が登れなくて、頂上にはいっていないよ。北アルプスのシーズン中はヘリが荷揚げ、救助などでガンガン飛んでいて、あれは近くに来るとうるさいくらいだけど、ヘリ操縦士ってのは、案外いい加減にやっているなあと思う次第だ。


コメント
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