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米国株、ダウ続落し35ドル安 債務上限問題が重荷 エヌビディア急騰でナスダックは反発 米国・欧州株概況 2023年5月26日 5:30

2023-05-26 07:02:21 | 日記
米国株、ダウ続落し35ドル安 債務上限問題が重荷 エヌビディア急騰でナスダックは反発
米国・欧州株概況
2023年5月26日 5:30


【NQNニューヨーク=戸部実華】25日の米株式市場でダウ工業株30種平均は5日続落し、前日比35ドル27セント(0.1%)安の3万2764ドル65セントで終えた。3月29日以来、およそ2カ月ぶりの安値。米連邦政府の債務上限問題を巡る不透明感が引き続き重荷となった。半面、ダウ平均の構成銘柄ではないが、画像処理半導体(GPU)のエヌビディアが急騰し、ハイテク関連銘柄に買いが入り、ダウ平均を下支えした。

政府と野党・共和党による債務上限を巡る協議が続いている。大手格付け会社のフィッチ・レーティングスは24日、米国の信用格付けの見通しを「ネガティブ」とした。早ければ6月1日とされる米政府の資金繰り策が行き詰まる「Xデー」が近づいており、交渉の進展を見極めたい投資家が多い。ダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超えた。

売り一巡後は下げ渋り、小幅に上昇する場面もあった。25日の取引時間中にバイデン米大統領が交渉は「進展している」との考えを示したと伝わった。共和党のマッカーシー下院議長も「どこに隔たりがあるか分かっている。結論に至るように努力している」などと記者団に話したと報じられた。市場では債務不履行(デフォルト)は避けられるとの見方も根強い。

エヌビディアは24%高で終えた。24日夕に四半期決算と併せて発表した5~7月期の売上高見通しは市場予想を大幅に上回った。人工知能(AI)に使う半導体の需要急増が大幅な業績拡大を支えるとの見方が強まり、「エヌビディア株の急騰がハイテクを中心に相場を押し上げた」(インガルズ・アンド・スナイダーのティム・グリスキー氏)。AI技術の成長期待が広がり、ダウ平均の構成銘柄ではソフトウエアのマイクロソフトが4%高となり、スマートフォンのアップルも高い。

ハイテク株に資金が流入した半面、ディフェンシブ株や消費関連株は売られた。通信のベライゾン・コミュニケーションズやバイオ製薬のアムジェンが安い。ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスやホームセンターのホーム・デポも売られた。米原油先物相場が下げ、石油のシェブロンや化学のダウも下落した。

ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3日ぶりに反発し、前日比213.932ポイント(1.7%)高の1万2698.094で終えた。エヌビディアの好調な見通しを受け、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)は11%高となった。半導体製造装置株も高い。主要半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は7%上昇した。ネット検索のアルファベットや交流サイトのメタプラットフォームズも買われた。