日本半導体指数が最高値、業績期待高まる-米エヌビディア好業績
長谷川敏郎、Winnie Hsu
2023年5月25日 13:03 JST 更新日時 2023年5月25日 16:39 JST ブルームバーグ
日本の半導体関連株で構成する主要な株価指数が過去最高値を付けた。米半導体メーカーのエヌビディアの売上高見通しが市場予想を大きく上回り、半導体企業の業績が回復するとの期待が高まっている。
主要半導体指数の推移 | 過去最高を更新
エヌビディアは24日、5-7月(第2四半期)の売上高は人工知能(AI)向けプロセッサーの需要好調を背景に約110億ドル(約1兆5300億円)に増える見通しと発表した
エヌビディア株急伸、売上高見通しが市場予想上回る-AI追い風
25日の東京株式市場で、半導体試験装置のアドバンテストの終値は前日比16%高の1万6340円。一時は20%高の1万6870円に急伸し、株式分割を考慮した実質で上場来高値を付けた。IC(集積回路)パッケージのイビデンの終値は9%高となった。エヌビディアはアドテストなどの装置を利用。イビデンはエヌビディアに基板を供給している。
アドテストの推移 | 最高値
半導体関連株には買いが広がり、新光電気工業が大幅高。半導体製造装置のSCREENホールディングスや東京エレクトロン、シリコンウエハーメーカーのSUMCOなども高い。
株式市場では、エヌビディアの発表は生成AIへの需要が高まっていることを示しているとの見方が出ている。岡三証券の大下莉奈シニアストラテジストは「日本企業では、製造装置や検査装置関連が『下期からの回復』を示唆していたが、その確度が高まる結果になった」と評価。特にアドテストは「業績の上方修正に対する期待が高まる形になっている」とみていた。
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(第3段落の株価を更新)