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中国恒大、土壇場で8350万ドル社債利払い-流動性危機巡り急展開

2021-10-23 15:40:14 | 日記
中国恒大、土壇場で8350万ドル社債利払い-流動性危機巡り急展開
Rebecca Choong Wilkins    2021年10月22日 12:21 JST   更新日時  2021年10月22日 14:46 JST   

        資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団は、本来9月23日が期限で、30日間の猶予期間の終了も迫っていた8350万ドル(約95億3000万円)相当のドル建て社債利払いを実施した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。世界の投資家が数カ月にわたり注視してきた問題が急展開した。
  非公開の取引だとして匿名を条件に話した関係者によると、中国恒大は8350万ドルを送金しており、社債保有者は猶予期間が終了する今月23日より前に利払いを受ける見通し。中国恒大の担当者はコメントを控えた。
                        
  この数カ月、不履行を巡る観測が渦巻き、資金難の同業他社への波及でクレジット市場も動揺。一部の試算で中国経済の4分の1超を占めるとされる不動産市場への信頼感も損なわれた。
            
中国恒大、ドル建て債利払いで沈黙続ける-投資家の不安くすぶる

  
  中国恒大は取引先の銀行やサプライヤー、本土の投資商品保有者への返済・支払いに必要な資金の調達に苦慮。今回の利払いは同社にとって、ドル建て社債の優先順位が予想よりも高い可能性を示唆している。
  中銀国際の呉瓊エグゼクティブディレクターは、「中国恒大の逼迫(ひっぱく)した流動性状況を踏まえると、この利払い実施は問題を先送りする試みのようにも見受けられる」と指摘しながらも、「今回のドル建て債利払いはポジティブだ。同社が資産売却に必要な時間を稼ぐことになり、秩序ある再編という基本ケースを裏付けることにもなる」と話す。
  社債利払いに関しては国営メディアの証券時報が先に報じていた。
  市場はこのニュースを好感。22日の香港市場では中国の不動産開発銘柄が値上がり。また、複数のクレジットトレーダーによれば、中国恒大のドル建て債は気配値で額面1ドルに対して一時3セント上昇。一方、香港市場では中国恒大株が7.8%値上がりする場面があった。
            
  中国恒大は年内にまだドル建て債の利払いが控えている。また、来年は社債の大量償還という高い壁が立ちはだかっており、オンショアならびにオフショア債で約74億ドル相当に上っている。
            

Coming Due

                    
Evergrande needs to repay some $7.4 billion of maturing bonds next year
                    

                    
Source: Bloomberg 
                    
Note: Totals for HKD and yuan-denominated debt converted into U.S. dollars as of Oct. 21
        
 
EVERRE 8.25% due 20229月23日83.53
EVERRE 9.5% due 20249月29日45.17
EVERRE 9.5% due 202210月11日68.88
EVERRE 10% due 202310月11日42.5
EVERRE 10.5% due 202410月11日36.75
TIANHL 13% due 202211月6日41.93
TIANHL 13.75% due 202311月6日40.56
EVERRE 7.5% due 202312月28日50.43
EVERRE 8.75% due 202512月28日204.77
EVERRE 12% due 20241月22日60
EVERRE 11.5% due 20231月22日57.5
TIANHL 12% due 20231月24日120
TIANHL 11.5% due 2022
恒大ドル建て債利払い利払い期日額(百万ドル)


米国株、ダウ反発し73ドル高 2カ月ぶり最高値、ナスダックは反落 米国・欧州株概況2021年10月23日 5:34 (2021年10月23日 5:45更新)

2021-10-23 07:47:51 | 日記
米国株、ダウ反発し73ドル高 2カ月ぶり最高値、ナスダックは反落
米国・欧州株概況2021年10月23日 5:34 (2021年10月23日 5:45更新)

【NQNニューヨーク=横内理恵】22日の米株式市場でダウ工業株30種平均は反発した。前日比73ドル94セント(0.2%)高の3万5677ドル02セントで終え、8月16日以来、2カ月ぶりに過去最高値を更新した。中国不動産大手、中国恒大集団がひとまず債務不履行(デフォルト)を回避できる見通しとなったことが投資家心理の改善につながった。市場予想を上回る2021年7~9月期決算を発表したクレジットカードのアメリカン・エキスプレス(アメックス)が大幅に上昇し、ダウ平均を押し上げた。
中国恒大集団が23日に利払いの猶予期限が切れる米ドル債の利息を21日に送金したと伝わった。23日が利払い期限の社債がデフォルトし、金融市場の混乱を招くとの懸念が和らいだ。
22日朝に発表した21年7~9月期決算が市場予想を上回る増収増益だったアメックスは5%高となり、1銘柄でダウ平均を60ドルあまり押し上げた。金融のゴールドマン・サックスや医療保険のユナイテッドヘルス・グループなど値がさ株の上昇も目立った。ダウ平均は160ドルあまり上昇する場面があった。
ダウは下げる場面もあった。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が同日参加した討論会で「供給制約が悪化している」とインフレリスクを指摘した。金融政策の正常化が早まるとの懸念が強まったことが売りを誘った。21日夕に公表した21年10~12月期の利益見通しが市場予想に届かなかった半導体のインテルが12%下落したことも重荷だった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は反落し、前日比125.500ポイント(0.8%)安の1万5090.200で終えた。21日夕に発表した21年7~9月期決算で売上高などが市場予想に届かなかった写真・動画共有アプリのスナップが27%安となった。広告事業への不透明感からSNS(交流サイト)のフェイスブックと短文投稿サービスのツイッターがそれぞれ5%安、検索サイトのアルファベットも3%安となるなどデジタル広告関連株が軒並み下落した。一方、電気自動車のテスラは3日続伸し、9カ月ぶりに上場来高値を更新した。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数は8営業日ぶりに反落し、前日比4.88ポイント(0.1%)安の4544.90で終えた。