つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

gilles hekimian trio/ equilibres

2016-02-09 14:51:33 | ジャズ



        近所の空き地の片隅に、”ハコベ”が咲いているのを見つけました


        小さな星のような顔を近づけないとよく見えない白い花です


        ”我が顔を雨後の地面に近づけてほしいまゝにはこべを愛す”


        道ばたの草花に愛着をもち続けた歌人、木下利玄はそのようにして、ハコベと語らい続けたのでしょう



               今日聴いたジャズ・・・ 


        GILLES HEKIMIAN TRIO・・・「EQUILIBRES」



        
       フランスのジャズ・ピアニスト、ジル・エキミアンのリーダー作。トリオ編成。


       初めて、澤野公房のアルバムを購入した一枚で、何年も前のことだけど ”ATELIE SAWANO の作品って、どうなんだろう?”と思いつつ


       手に取ってみるものの、なかなか買う気にならなかった。本作は、いわゆる”ジャケ買い”で、まぁ一枚聴いてみようと思って、買った


       もの。最初はあまりピンと来なくて、1、2度聴いて何年も放置していた。


       最近になって、こんなに素敵なアルバムがあったの!と、我ながら驚き、聴きなおしている。


       タイトルの「EQUILIBRES」とは、フランス語で ”釣り合い、、均衡 ”の意味。


       全8曲中、「NARDIS」、「NICA’S DREAM」以外は、エキミアンのオリジナルで構成されている。


       澤野盤は音の美しさに定評があるけれど、本作もまた、まるで目の前でライブを聴いているような感じ。最初のベースソロのリアルな


       音色に驚かされる。珠玉の抒情性が滴り落ちる、過ぎゆく刻を愛しみながら・・・ほんとにそんな一枚。


       2曲のスタンダードも凝ったひとあじ違うアレンジが施されている。


       
1・BALLADE POUR G・・・2・INNER SWING・・・3・NARDIS・・・4・IMPROVISE・・・5・BILLARD PARTY・・・6・POUR COLE
7・NICA’S DREAM・・・8・PAYS CATHARE・・・




             GILLES HEKIMIAN(p)
             PIERREーYVES SORIAN(b)
             STEPHANE GREMAUD(ds)



            1977年6月録音




            王扇(サボテン)



        我が家に置いているサボテンです   2本の花茎が急に伸びて花を咲かせました


        よくよく見ないとわからないほど、小さな花です  


        蕾がいくつかあるので咲くのを楽しみにしています


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