高校の時のクラスメイトが役者を続けている
当時親しくという関係にはなかったが、
再会後自分が出る芝居の案内をくれるようになった
昨年秋には智恵子抄を題材にした群像朗読劇
素人が何を偉そうにと思うが、友人声の質が独特で、
他の役者さんの声としっくりこないと感じることがある
それがその朗読劇では妙にいいのだ
あの声の質が生きていると感じた
うまいんだなあ、きっと役がはまればすごいものが観られると思った
その時「老後の資金がありません」のチラシを目にした
名前を知っていて、よくテレビや映画で観る役者さんたちの名前が並び、
しかもジャニーズもいる
「チケットすぐ売れるんだろうなあ」とぼんやり思った
が、ほどなくまた案内がきた
垣谷美雨の本はよく読んでいる方だと思う
まだ手に入るのならどんなになっているのかと
興味津々チケットの手配を頼んだ
うっかりしたのだが、場所は新橋演舞場
マチネーの席をお願いしたら、昼を挟んでの公演で、
休憩時に皆さん昼を取られる
歌舞伎や相撲と同じ…花見にも近いのかな???
昔、藤山寛美やてなもんや三度笠の興行を観にいった
舞台喜劇は、笑わせるし、しみじみ泣かせる
「老後の資金がありません」も同様で、早い場面転回に、歌や踊り、
レビューを観ているような楽しさもあったし、
原作を下地に、独自の物語が進んだ たあくさん笑った
渡辺えりと室井滋が、
30年の付き合いにお互いに感謝の気持ちを述べる場面では、
自分の思いも重さなってしまい、じんわり涙が出た
こんな機会をくれる友人に感謝
彼女がどんな人物を演じるのか…それも毎回楽しみにしている