10月の読書メーター読んだ本の数:24
読んだページ数:4038
ナイス数:130
地名の魅力 (白水Uブックス)の
感想はじめは面白く読んだが、少し知らべたことがある地名が出てきて自分が知りえたことと少し違っていて疑問を持ちながらすべてを読んだ 歴史は立場や物の見方で評価はそれぞれだと思う それを確かなものにする歴史家の努力に頭が下がる 浅く広く とっかかりの一冊として面白く読んだ
読了日:10月31日 著者:
谷川彰英宮沢賢治「旭川。」よりの
感想サハリンに旅行するとき「宮沢賢治の旅」があるのを知ったのに、この本を手にしたとき結びつかなかった 当時の旅は、どこに行くにも地面を行くしかない 汽車であったり、海ならば船 旭川駅から農業試験場までは馬車で、北国の色や空気が伝わってくる あわよくばの用足しはかなわず無駄足になったが、こういう行き違いは旅のだいご味だろう 見慣れぬ風情をかみしめるような、なんともいえない読後感がある
読了日:10月31日 著者:
ざしき童子のはなし (宮沢賢治の絵本シリーズ)の
感想絵に引っ張られるところが大きいが、これは音読すると印象が違う 宮沢賢治の童話は言葉で語られるのが正しい姿なのかもしれない
読了日:10月30日 著者:
岡田千晶屋根の上が好きな兄と私―宮沢賢治妹・岩田シゲ回想録の
感想今で言うところの自分史にあたるのだろうが、東北人の人柄に加え、何度も思い返されたことに加えて、編集者の手が入り 独りよがりなところが感じられず、宮沢賢治の姿が現れて楽しんだ 語り継がれるてこういうことなんだと思った
読了日:10月29日 著者:
岩田 シゲななしのごんべさん (童心社の絵本)の
感想絵の発信する力に圧倒された 怒りや悲しみや、そんな言葉では足りない大爆発がある ななしのごんべさん 忘れてはならない
読了日:10月29日 著者:
田島 征彦,吉村 敬子しずかな夏休みの
感想文字がない 押し寄せる情報が無いということかな?そこには風の音や水の音、人の話し声は感じるけれど、騒がしい何かがない 良い一冊に出会えた
読了日:10月29日 著者:
キム・ジヒョンアンネのバラ 40年間つないできた平和のバトン (世の中への扉)の
感想あの時起こった出来事をなんとしても語り継がなくてはならないのです その大変なことを中学生が実践していることに敬服します 人がつないでいくしかないことだから、うまくいかないことの方が多いだろうけれど、この美しい花が咲き続けることを祈念します
読了日:10月29日 著者:
國森 康弘うちの ネコが きらいです (児童図書館・絵本の部屋)の
感想これは猫と暮らす人の醍醐味 話には聞くが、猫がいないものには想像の羽を広げるしかない しぶしぶ、もうやんなっちゃうなあと、それでも嫌われたくなくて、そんな逡巡を疑似体験させてもらった いいなあ、猫のいる生活 楽しかった
読了日:10月29日 著者:
ダヴィデ カリ銀河鉄道の父 (講談社文庫)の
感想読み応えのある一冊だった 父子三代の家族観 父二代は比較的長命であったのに、持て余すほどの才能の持ち主であった子ども二人が寿命に恵まれなかった 今ではほとんどなくなったであろう家長としてのありようを模索する父の姿が、もどかしいほど切ない 宮沢賢治は、その死後賢治の才能を信じていた家族によって世の中に紹介されたと聞いていた その気持ちの流れがよくわからなかったが、なるほどこういうことだったのかもと思った
読了日:10月28日 著者:
門井慶喜私の息子はサルだったの
感想ヨーコさんと愛息の実話なのかと読んでいたら、最後の息子さんのあとがきでこの本がどのようなものか知った シズさんに見せていたように、ヨーコさんはケンさんにも深い愛情を持っていたことが感じられ すべての文章がいとおしくなった 複雑な気持ちを持て余して挙句こんな風に愛情を見せられたら、泣いちゃう
読了日:10月26日 著者:
佐野 洋子100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集の
感想手に入れて帰りの電車で本を開いて、隣の夫とぐふぐふ笑いっぱなしだった もうクイズ!想像力をたくましくして知識をフル活用して正解を導き出す司書の専門性に敬服します でも答えがわかると言い間違えた気持ちもわかってほのぼのとする 何年か前に人気になった「生協の白石さん」と似ているように感じた どちらも現場で真摯に向き合ったうえでの笑いだからかな? 「夏目漱石の“僕ちゃん”お借りできますか?」 いいなあ
読了日:10月25日 著者:
福井県立図書館図書館つれづれ草:ライブラリアンシップを考える現場ストーリー集の
感想図書館情報学を学ぶ方 向けのようだが、ストーリーがあるので読みやすくわかりやすかった 素人の私は、図書館で本を借りるということにこれだけの法的な根拠があることを知らなかった 図書館の役割って、民主主義にとって何よりも代えがたいものだと思った 「図書館戦争」本も読み、映画も楽しんだ あの世界観、何を大仰なと思っていたがすとんと腑に落ちた あちらももう一度読んでみようと思う
読了日:10月25日 著者:
坂井 暉黒ねこのおきゃくさま (世界傑作童話シリーズ)の
感想黒猫の絵にひかれて手に取った まさかの「笠地蔵」「鶴の恩返し」でほほおおと楽しかった 濡れそぼった小さな命を助けるのに理由はいらない…ありったけを差し出したおじいさん 自分ならどうするだろう??と黒猫の後姿を見ながら考えてしまった 我が家にも通ってくる黒猫がいる 次に会ったときちょっと聞いてみようと思う
読了日:10月22日 著者:
ルース エインズワース図書館の子の
感想タイムトラベルというというよりはその時代に入り込んじゃったという感じかな??その入り込む過程に少し物足りなさがあり、すっきりと面白かったなあという感想にならなかったのが残念 雪がひどくなっていく描写はさすがだと感じた この作家、わが子の世話になはった同じ高校出身で以前は経歴に載っていたのだが、この頃書いてない 少し寂しく感じている
読了日:10月20日 著者:
佐々木譲風の棲む町の
感想私の実家の菩提寺は山形県鶴岡市 親類縁者が隣の酒田市にもいて、なじみのある土地が出てくると知り手に取った 酒田を何度も襲った大火は法事の集まりなどでよく耳にした 通りを火柱が横に走ったと聞く その様子が再現されていた 悲惨だという印象ではないが、復興に起こった数々の困難に淡々と乗り越えていく庄内の人の姿がさっぱりと描かれていたと思う 庄内弁の温かさが少し足りない感じがしたが、あれはやはり庄内の人でないとなんだろう、よしとしよう
読了日:10月18日 著者:
ねじめ 正一ヒットラーのむすめ〈新装版〉 (この地球を生きる子どもたち)の
感想ヒットラーに娘がいたのかな?と手に取った オーストラリアの子供たちが「もし親がヒットラーだったら」という仮定の物語を紡いでいく それは「もし」「たら」「れば」の中でそれぞれの子どもがそれぞれの感性の中で反応をする その人の立場になって考える…自分がヒットラーの子どもだったら、、この本はこの年頃の子どもたちにとってとても大きな課題を出しているように思う 大人の私でも恐怖が先に出てくる
読了日:10月17日 著者:
ジャッキー フレンチ天才までの距離の
感想「天才たちの値段」よりこちらのほうが好き ホームズとワトソンを彷彿させたものが少し収まっていることが大きいように思う イヴォンヌのこの後も、北海道に帰った教え子も気になる 次があるようなので探してみようと思う
読了日:10月16日 著者:
門井 慶喜グレーテルの白い小鳥 (ビブリオ・ファンタジア)の
感想ちょっぴりホラーのにおいのする出来事が“会話”として語られる “解決”はないが、関わり合いを持つことで相手もわたしもほっとする感じが心地よい わたしの父はなかなかの人のようで、きっとこの後の彼の進路変更も心配ないように感じる 1年の足踏みで予定の進路に疑問を感じたわたし…このわたしは環境が恵まれているが、振り返って現実として、即戦力を求める昨今の求人状況に先の希望をどう探すかはもう少し人生のゆとりとしてあの世代にあっていいように思う そしてそれは大人が考えるべきことなんだと感じた
読了日:10月15日 著者:
斉藤 洋ヨーコさんの“言葉” わけがわからんの
感想“死ぬのは平気だけれど、親しい好きな友人には絶対死んでほしくない。” というヨーコさん “思い出すと恥ずかしくて生きていられない失敗の固まりのような私でも「私の一生はいい一生だった」と思える。” ヨーコさんいないんですね… そのことが身に染みた 潔い言葉を吐くヨーコさんも、人生の荒波に翻弄され、危なっかしく渡り、そのうえで自分をいつくしんでいる いわんやわたしなど…そう思えた一冊だった
読了日:10月12日 著者:
佐野 洋子,北村 裕花老後は夫婦の壁のぼりの
感想今までは妻が寄り添ってくれきたから、これからは僕が妻を支える……うれしいような、億劫なような この後のねじめ夫妻の話を読まなければいけない
読了日:10月10日 著者:
ねじめ 正一天才たちの値段の
感想ホームズとワトソンだな、決して知的レベルが低いわけではないのにホームズのそばにいるから間抜けに見えちゃうワトソン 本書でも美術系短大講師がその役回り どうしていつもいつもそううっかり八兵衛なのとほほえましい この解き明かされていくミステリーはどれも難解で、でも、問題になる美術品がどれもこれもあれだろうと判断の付くものばかり…なんとも宇宙的規模で愉快だった
読了日:10月09日 著者:
門井 慶喜訪問者の
感想読み初めに各章のタイトルが児童書からのものだと気が付いてしまい、それに引きずられてしまった これ舞台で演じたらとても面白いなあと感じてからはするすると読み進められた しかし最後、これで幕引きでいいのかな?余っちゃった死体は次のミステリーにつながりそうだなあ…結果楽しく読みました
読了日:10月07日 著者:
恩田 陸K町の奇妙なおとなたちの
感想この世と、あの世と、子どもの頃って境目がはっきりしなかったように思う お化けが怖かったり、妙に平気だったり、今この生きているここでも、人の思いが重なって曖昧でよくわからないことになっている どんな相手も対等に暮らしていく そんな居心地の良さがあった
読了日:10月04日 著者:
斉藤 洋ヨーコさんの“言葉” ふっふっふの
感想どの章もズキンときた そうだよねえ、そう考えていいんだと思った ヨーコさん最高です!「もう充分生きたわ、いつお迎えが来てもいい。でも今日でなくてもいい」そう言い切れるように生きたい
読了日:10月03日 著者:
佐野 洋子,北村 裕花読書メーター