つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ

2017年12月07日 | 映画

蔦屋からクーポンのお知らせが届いた

「準新作100円」

ふうん?準新作かあ…つらつらと棚を回った

ちょっと気になったタイトルがあったので、軽い気持ちで借りて帰った

 

それが“奇跡の教室~受け継ぐ者たちへ”

パリ郊外にある高校の落ちこぼれクラスが、ベテラン教員の指導を受けながら「ナチス」をテーマに

変わっていく姿を描いている

 

ああ、すごい、

いろいろな人種、宗教、主義主張がある中で、一つの国として教育するには、

これはよほど腹くくってかからないと教員のほうが押しつぶされる…

そのうえで、過去に起こった出来事をきちんと若い世代に考えさせようとしている

日本は…どれほどのことができているのだろう…大人は頑張らないといけない

まずいことは隠せるとしてしまうありようが、とても切ない…

うすら笑いを浮かべて黙っていればと考えてしまうんだ…ああ、私もそうだ…

 

勉強を始め、時におちゃらけて話す子どもたちに、深く掘り下げることをきちんと指導する

宗教の違いから自分に近いことをより重要視してしまう生徒には、

アウシュビッツで起こったことと、パレスチナで起こったことはちがう

ときちんと説明をする

 

学期末にクラスの状況を 学校、保護者、クラス代表と話し合う機会があるのも日本とは違うシステムだ

学校から評価や問題点について、保護者からのリクエスト、生徒からの説明や要求、

実際に集まってクラスの単位で話し合われる…高校生だったら可能なことだなと感じた

 

そして、絶滅収容所を生き残った老人(当時は15歳だった)を招いての授業では、

聞く姿勢をしっかりと取り、涙を流す生徒たち、しっかりと質問をし、

感受性豊かなこの時期に出会うことの大切さを感じた

 

個人の主義主張をはっきりとするというのは、西洋諸国の人の最も顕著たるものだと思う

落ちこぼれだというこの高校生たちも、初めから必死に主張する

この子たちがひとたび集中し考えを深め始めたら、みるみる様子が変わっていった…すごい

 

何があったのか、きちんと伝えなければいけないんだ!

そしてそれよりももっともっとしっかり伝えなければならないことは、

己の主義主張をするためには、どんな相手でも差別してはいけないということ

私も、私たち「世代の大きいもの」は心してそれを「若い世代」に伝えなければならない

 

新学期 アンヌ先生はまた新しい生徒に向き合う

きちんと向き合ってくれる子どもたちもいるだろうし、

向き合いきれないでいく子どももいるだろう、

それでも、アンヌ先生は「教えることが好きなの」と続けるのだろう

奇跡は先生だけではおこらない…だからこそ続けなければならない

 

 

今は感情に押し流されてしまっているから、支離滅裂で申し訳ないです

時間が経ってこの衝撃がおさまったら、もう一度この映画を観たいと思っている

 

 

 

 

コメント (2)
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