つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

行き過ぎた行為

2015年04月07日 | 徒然に、

「うちのとらまる」さんや「猫撮る」さんや

そのほかたくさんの犬猫の殺処分を憂い活動している方のブログをよく拝見している。

手間と時間とお金がかかり、個人のとめどない無償の行為に成り立っているあの活動は、

人の暮らしがときにぎすぎすしがちの今の時代に、ご苦労が多く頭が下がるといつも感じている。

 

東京の実家があるのは昔はなあんにもなかった場所。今は世代が代わり住む人が代わり、

相続税対策もあるのだろう、古い家が取り壊されて新しい家が次々と建てられていっている。

庭のついたゆったりとしたつくりの家が無くなり、そのあとに3軒4軒建てられることも珍しくない。

その新しい家がまるで要塞のようなつくりなのだ。

人の住む気配が外に漏れていないというのだろうか・・・とりつく島がないって感じの家。

そういう家がどんどん増えていっている。

 

そんな中実家は古い造りの家なので庭があり、前はいろいろな猫がそこを通り道にしていたものだが、去年あたりから見かけなくなった。

不思議に思い友人にそのことを話したら、

実家のある区は、野良猫対策に熱心でTNRが進んでいるそうだ。

捕まえて不妊手術をして元の場所に離すのだが、

これをすると、今いる猫が死んだらもうをれでおしまいということになるから、

それでいなくなったのではないかと言われた。

仕方がないことなのだが、野良猫が暮らしちゃいけないなんて少し心のゆとりにかけるように感じる。

要塞のような家に住み、野良猫が歩くことも許さず、

なんか   とってもさびしいし、味気ない。

 

そんな話を向かいの奥さんに立ち話をしたら、

行き過ぎたTNRの話を聞いた。

同じ町内にお住いのお年寄りが3匹の猫と暮らしていたそうだ。

どの子も可愛がっていらっしゃり、ちゃんと首輪もしていた。

今では犬も猫も室内飼いが当たり前になっているが、少し前まで猫は自由に家の中と外を行き来して暮らしていたものだ。

そのかたもそんな飼い方をしていらしたらしい。だが、近所付き合いはきちんとされていて、

みんなあそこんちの猫ということを知っていた。

ある日、そのお宅に三人の熱心な女性が来られたそうだ。

いわく 「飼い猫も不妊手術をすべきで、それは飼い主の義務だ」

飼い主さんは断ったそうだ。

それでも熱心なその三人の女性たちはあきらめず、何度も家にやってきては説いたらしい。

そして、ある日黙ってその飼い猫を連れていき、勝手に不妊手術を受けさせてしまった。

正義感に燃えたその三人の女性たちは「お礼を言われても非難される覚えはない」と言い切ったそうだ。

うーん、そうなのかな・・・?

怒った飼い主さんは、いつもは穏やかな方らしいのだが、

「あんたの娘が黙ってこんなことされたらどう思うね」といったそうだ。

その猫ちゃん達は、突然のことで体調を崩しがちになり、病気や事故で次々と死んでいったそうだ。

 

世の中に、飼われている犬や猫しかいなくなったら、動物はペットショップか動物園にしかいなくなったら、

切り身になってラップにくるまれて売られている魚のように、

そのうち子どもたちは犬猫の本来の姿を見失ってしまうのだろうなあ・・・。

 

何が正義で、何が真実で、何がいいのかは、わからない。

決断とはとても難しいことで、猫が歩き回ることを苦痛に思う人がいることも確かだったのだから

もっとゆったりとした解決方法が無かったのかと考えてしまう。

 

家の内と外が少し曖昧な生活を私はすこうしいいなあと思っているから、

こんなことに引っかかってしまうのだろう。

私が家を建てるなら、防犯も大事だが要塞のような家はほしくない・・・

それが今のところこの問題で私が手に入れている答えだ。

 

 

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寒い!

2015年04月07日 | 日記
桜が散り始めた東京から、

少し油断して戻ったら、



雪!

雪ですわい!

路肩に雪山が無いのが勘違いのもと。
まだまだ北国は冬なんです。
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3月の本

2015年04月07日 | 本・・・

雑事に解決に気持ちの大部分を持ってかれ、

若いころなら体力勝負でどうにでもなったことがならなくなって、

とにかく体を休めることにして、読書が出来なかった。

ああ年を取るのはこういうことなんだと感じている。

本を読む 至福の時も今までは当たり前だったが、これからは貴重な時間になるのだろう。

その中でも手にとれた、楽しい時間たち!

ありがとう!

 

 

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2497ページ
ナイス数:116ナイス

今日も嫌がらせ弁当今日も嫌がらせ弁当感想
とても素敵な嫌がらせだ!
読了日:3月27日 著者:ttkk
バルコニーの男 (角川文庫)バルコニーの男 (角川文庫)感想
再読 うん、このシリーズも何度読んでも面白い。はじめっから読み直そう。
読了日:3月24日 著者:マイ・シューヴァル,ペール・ヴァールー
義民が駆ける (講談社文庫)義民が駆ける (講談社文庫)感想
再読 黒澤明監督の映画を彷彿とさせる、ほこりっぽいというか、泥臭いというか、読み応えのある一冊。何度読んでも、最後の場面でぐっとくる。
読了日:3月19日 著者:藤沢周平
流星ワゴン (講談社文庫)流星ワゴン (講談社文庫)感想
テレビドラマを時々観たがどうも面白くない。原作はどうなんだろうと興味津々で手に取った。あるところでは、あのテレビドラマは忠実に描いて見せてくれていたが、本の味わいはもっと違うものがあった。最終頁“微妙な”味わいがふわんと胸に落ちた。別なドラマの影響もあるのだろうが、あれは主演二人が叫びすぎているのではないか? やり直すのではなくここからはじめる、本はきちんと伝えてくれているように思う。
読了日:3月14日 著者:重松清
スウィングガールズスウィングガールズ
読了日:3月9日 著者:矢口史靖
霧の果て―神谷玄次郎捕物控 (文春文庫 (192‐12))霧の果て―神谷玄次郎捕物控 (文春文庫 (192‐12))感想
再読 いいなあ…やっぱり藤沢周平最高だ。
読了日:3月7日 著者:藤沢周平
犬が教えてくれたほんとうに大切なこと。犬が教えてくれたほんとうに大切なこと。
読了日:3月3日 著者:シンシア・L・コープランド
こちら子連れ探偵局 (光文社文庫)こちら子連れ探偵局 (光文社文庫)
読了日:3月3日 著者:ねじめ正一

読書メーター

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