つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

モノレールねこ・・・加納 朋子

2012年05月26日 | 本・・・

「七人の敵がいる」を読んでから、気になった作家。

先日の図書館行で、この小さな図書館にいろいろ揃っていると発見し、嬉しくなった。

たまたまだが、この本も短編集。このところ短編づいている。

本の出会いの神様が私に用意しているものがこれなのかなあと、あけて読みだしてから思った。

 

「小さな死」 が、物語の骨組の一つに組み込まれている。

「死ぬこと」に大きいも小さいもないから、言い方をかえると、「時間が経ったこと」がゆったりと温かく包んでいるような物語だ。

どれも、身近にありそうで、それがこんな物語になるとはという新鮮な感動があった。

表題作も面白いが、私は「バルタン最期の日」が好きだ。

うっかり釣り上げられてしまったザリガニの目を通して、彼が暮らすようになった家族の姿が語られる。

物語の最後に大事な家族を守るため、ちっぽけなザリガニが命をかけた挑戦をする。

 

面白かった。 今度はこの作家の長篇を読んでみようと思う。

 

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音信が耐えたという

2012年05月26日 | 徒然に、

東京・札幌を往復してへとへとになっていた時に、「いつでも話聞くから」と言ってくれた大学からの友人たちがいる。

彼女たちは私の上京に合わせて日程を合わせ、あちこち東京の街を散策してくれた。

その中の一人と連絡が取れないという。

昨年末からご主人との間がうまくいかなくなったようだ…その火種を作ったのが“ミクシィ”だという。

そのため、携帯、PCの使用を制限されてしまったらしい 。

まるで中学生、高校生に対する対応のようだが、電話をかけても留守電で伝言を残しても連絡がない。

思い余って手紙を出したが、それにも返信がないという。

どうしたのだろう…

2月に娘のことで上京した時にちらっとそんなことを聞いたが、それほど重大には考えていなかった。

どんな夫婦だって別れる理由はいくらでもある。この年まで来ると、大きな争いをするのが面倒だというのが一番。

旦那に不満はあれこれあるが、向こうだって同様だろう。反面、旦那がいてくれてよかったと思うこともしばしばある。

プラマイゼロ・・・というところ。 

若いころならともかく、こどもがすっかり一人立ちしたのならともかく、

まだ大学生がいる状況で、争うほどに、お互い譲れない何があるのだろう?と私は思ってしまった。

それでも・・・というその気持ちが、すごいなあと思う。

ただ、どんな時であろうと笑って暮らせるようにするのが一番だから、それに向かっているのであれば頑張ればいい。

でもとらわれている考え方だけにのめりこむと、手放したくない大事なものまでをもほおりだしかねない。

気分転換に、昔の仲間と息抜きをしてくれるといい。

長い付き合いの友人たちと、わいわいと話すと楽になるのは私がいい例ではないか・・・。

「○○は若いころ遊んでいないでしょう…全然嵌めはずしたことがないのよ。 だから、やることすべてに無駄の入り込むすきがなくてね。

遊びがないの…だから心配よ」 と、他の友人が言った。

言われてみたら、学生時代からきっちりとしていた。

しっかりしていて、頼りがいがあったが、それがここにきて意外な欠点となってしまったというのだ。

どんな人生を選ぼうと、いいことばかりじゃない。だから、好きなように生きたらいい。

私たちは古い友人ではないか、貴女の決断をとやかくいうものではない。

でも、それにはやっぱり笑っていてほしい。連絡がとれることを心から願っている。

 

 

 

 

 

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