つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

東京の話  3

2011年08月18日 | 徒然に、

暑くて暑くて、家のことを片づけるのがやっとだった私を、いつもの友人たちが連れだしてくれた。

今回の散策の地は「小平」 暑かったなあ……あの日も、でも彼女たちは慣れたもので、日陰が切れると見るとさっと折りたたみの日傘をさし、先に木陰があると少し遠回りでも陰に入って進みました。 木ってありがたいもので、下に入るとひんやりしました。

まずは美味しいものを食べましょうとランチ!! 周りは田園風景なのだが、人気のお店らしくあらかじめ予約をいれておいてくれた。「LA MAISON」 店のあちこちにしゃれた空間があり、それだけでわくわくするような作りのお店。席に案内されるまでも周りを眺めて楽しめた。

 

 

少し欲張ってパスタのついたランチセットにしたら、腹いっぱいになってしまいました。写メし忘れてしまったのですが、これに冷製のニンジンのスープ、飲み物、パンがつきました。

 

 

気のあった友人とのとりとめのない会話と、美味しい食事。 最高でした。

 

さて、そこから小平まで足を伸ばした本命の平櫛田中彫刻美術館に向かいました。

 

平櫛田中は、歌舞伎座にある「鏡獅子」が有名な木彫の作家。彩色を施されたその大きな木彫は迫力の逸品。だが、若いころの私は、どうも田中さんの作品が好きになれなかった。

「平櫛田中、とってもいいから行ってみよう」
友人が熱心に勧めてくれたが、行くまではタカをくくっていた。平櫛田中でしょう……って、ね、お恥ずかしい限りだ。
目から鱗のトンデモハップン、背筋がぞくぞくするような作品が並んでいた。

大きくて派手なものばかり作る人と思っていた。だが、掌にのってしまうような繊細な逸品も数多く残されていた。年がいってお金が手に入るようになって材料に困らなくなって、大きなものを自由に作るようになったのかもしれない。

いまやらねばいつできる わしがやらねばたれがやる

六十七十ははなたれこぞう 男ざかりは百から百から

108歳まで生きた田中さんの心意気だ。97歳の時に小平に新しいアトリエ付きの家を建て、100歳の時に30年分の仕事の材木を買っている。130歳まで仕事をするつもりだったのだ。

田中さんの心意気、立派な楠が庭に残されていた。 

 

コメント (2)
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