宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

亡き母をしのぶ母の日

2021-05-09 08:31:45 | 日記

この人形は大正9年生まれの母が初節句にもらった市松人形です。母はずっと大切にしていて応接間に飾っていました。そして人形の袖に実印を入れたりしていました。
今は我が家に居ます。もう100年近くも立って、いろいろなこと眺めてきたお人形と思います。

今日は母の日。母の事ゆっくり思い出す日にしたいです。

母はずっと専業主婦、しかし戦後の大変な時期には頼まれてお饅頭を作って上に焼き印を押していたそうです。
授業参観に来てくれた時は大体着物姿で「お母さん美人ね」とよく言われ嬉しかったです。

洋裁も得意で姉や私の洋服を沢山縫ってくれました。ピアノの発表会の洋服はいつも母の手作りでした。
年取ってからは自分のワンピースや父のパジャマをやらかい生地で縫っていました。

姉や私が結婚した後はようやく自分の趣味を持てるようになりトランプのブリッジクラブに入って熱心に楽しく通っていました。たくさん勝ってポイントを得、表彰されたこともあります。

又 字がとてもきれいで、書も残っています。(↑)
【鏡にはうつらぬ人のまごころも さやかに見ゆる水茎のあと】明治天皇の御詠歌




今は息子や娘から「母の日」と気を遣ってくれる日でもありますが、今日は亡き母のことをじっくり思い出して過ごそうと思います。


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