宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

水野年方展

2016-11-30 07:11:30 | 美術
主人のお供で太田記念美術館へ行きました。

水野年方・・名前は初めて聞く明治時代の浮世絵師。
月岡芳年の弟子で、初めは歴史画でしたが、だんだん小説の挿絵を描くようになる
とともに上品な美人の風俗画を描くようになります。
浮世絵とは思えないような優しい色差しで、背景をぼかしたり まるで水彩画のようです。

《茶の湯日日草》シリーズでは茶事の流れが席入りから場面場面が美しく書かれています。
水屋での準備風景や懐石の準備など裏方を描いたものも含めて11枚見られました。
茶道をしている私には思いがけない絵の題材に十分楽しめました。





年方は鏑木清方の師になり、美人画が清方、深水などにつながっていくようです。
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高倉 健 展

2016-11-27 07:04:56 | 美術

三回忌を迎えた高倉健の追悼特別展に行ってきました。

高倉健の年齢・その歳に撮った映画・その年の社会の出来事が書かれていてビデオには作品の”さわり”が放映されています。ポスターも貼られています。

初期は結構楽しい明るい表情の作品が多く、次第に任侠ものに入ると暗く、残忍な荒っぽい作品・・この時期が長いです。

「黄色いハンカチ」あたりから心温まる作品が増えてきます。「南極物語」は良かったです。

全体的に見て高倉健の役は暗く、いわく有りのシリアスな人物が多かったです。あまり笑顔はありません。

生涯205本もの映画に出演した高倉健の映画暦と共に その時の社会の事件・出来事が書かれていたので「あーそんなことあったわ」と懐かしく思いつつ観覧しました。
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円山応挙展

2016-11-26 11:34:20 | 美術
「円山応挙展」を見るため根津美術館に行ってきました。


初期の画としては、中国風の人物や風景画や屏風絵が並んでいます。

墨絵の《雨竹風竹図》屏風は雨竹の描写は素晴らしいものですが、「風竹」の方はあまり風を感じません。

《雪松図屏風》や《藤花図屏風》は琳派のような感じもしました。

写生帖としては、学習のためのものと、清書したものが展示されており、後者は巻物になっていて草花・虫・鳥・動物などがびっしりと精密に描かれていました。

みかんの皮をむいたところ、栗を上から見た所、落ち葉の裏表、兎の正面から見た顔など・・・単なる図鑑とは違います。

軸の画では《龍門図》が私のお気に入りでした。三幅対で、中幅の滝には鯉が登っているのが見えます。

左幅・右幅に描かれた泳ぐ鯉の姿も秀逸です。

《七難七福図巻》も見ごたえがありました。

応挙の秀作が揃った展覧会でした。

根津美術館の庭は、紅葉が真っ盛りでした。


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ブログ開設しました

2016-11-25 12:08:18 | 茶道
はじめに自己紹介をさせていただきます。

私がお茶を始めたのは、高山でお茶の先生をしていた祖母の勧めです。

素直に勧めに従って、大学では茶道部に入りました。

最初はあまり興味がわきませんでしたが、友達と一緒に稽古場に通ったり、学園祭で着物を着てお点前をしたりしているうちに、少しずつ楽しくなってきました。

卒業後、就職しても近所のお茶の先生のところでお稽古を続けました。

アメリカ滞在が決まった際には、一生懸命アメリカのこと、歴史や言葉などを勉強して行きましたが、いざ行ってみると、パーティなどで聞かれるのは必ず日本のことでした。

歴史にしても、日本の伝統的な文化についても、情けないことに私はしっかり答えることができず、大いに恥をかきました。

日本人なら日本のことをもっと知らなければいけない、真の国際化は自分の国のことをよく知ることだとつくづく思いました。

このように動機がはっきりしたので、この歳まで茶道が続いているわけです。


なお、「宗恒茶道教室」のホームページはこちらです。

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