宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

ドビュッシーからの手紙 コンサート

2018-10-27 07:40:30 | 日記

昨夜は久振りに音楽会に行きました。
ドビュッシー没後100年記念の「ドビュッシーからの手紙」という題のコンサート。

ドビュッシーは筆まめでいろいろと手紙を友人等に出してそれが残っています。その手紙からドビュッシーの音楽の本質に迫るという企画です。

これを企画したのがピアニストである私の年の離れた従妹です。
ピアノ曲の他、独唱・バイオリン演奏があり、曲の合間合間にフランス語によるドビュッシーの手紙の朗読が入ります。
手紙の和訳が事前に配られました。封筒に入れられドビュッシーのサインがあり、封印にはクラッシックな封印が捺されている凝りようです。

ドビュッシーの音楽はあまり聴いていませんでした。どの曲も初めて聴く音楽でちょっと難しいでした。印象派とか象徴派の音楽家と云われているように私には馴染みが今一つ。
ちょっとレベルの高い音楽会でした。

ある友への手紙に、《音楽は厳格な伝統的形式の中にまぎれ込めるものではない。音楽は色彩とリズムの付いた時間でできているのです》《音楽は表現手段としても”感じるもの”として非常に未熟な芸術です》と書かれていますが、ここにドビュッシーの音楽の本質があるように私は思いました

最初に弾かれたピアノ曲二つのアラベスクより第1番「アラベスク」はとても心地よい曲でCDを買いたくなりました。
また、前奏曲集2巻よりの「花火」も力強い華やかな曲で印象に残りました。

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来月から炉の時期に入ります

2018-10-24 17:09:30 | 茶道
今日は10月最後の稽古で中置を稽古しました。

来月からは炉です。
風炉をしまって炉を開きます。
私にとっては入れ替えの仕事は年々大変になっています。
風炉の灰を全部出して、完全に出すために最後は掃除機を使います。そして炉に灰をいれます。お釜も風炉釜はしまって大きな万代屋釜に。
炭も長くなり太いものになりますし、お香も練香になります。柄杓や水指もやや大きなものになります。

茶道は一年で風炉の時期と炉の時期の二期があり、お点前もガラっと変わります。

このことが茶道を長く続けられる要因かもしれません。
一年中風炉だとしたらきっと稽古もマンネリになって飽きてしまうかもしれません。風炉でしっかり稽古して慣れたかなと思った頃、炉になりガラッと変わる。人間は忘れやすいので、また炉のお点前を一から勉強し直すのです。
風炉と炉に変わる時、気持ちもあらたにリセットされる感じになるのではないでしょうか?

中国から茶が入ってきた時は台子で風炉でした。
それを村田珠光が茶禅一味の精神で草庵茶を広め、小間に炉を切ることを始め、紹鴎・利休が炉のサイズを一尺四寸に規格化しました。
こうして風炉の時期と炉の時期が出来、風炉は5月から10月まで、炉は11月から4月までになりました。

私も茶道を50年以上も飽きることなく続けられたのも、風炉と炉の二期があったお蔭かもしれません。
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孫の水泳記録会

2018-10-22 12:37:41 | 日記
昨日は孫が通っている水泳教室で記録会がありました。孫たちは3歳から泳いでいます。
クロール・平泳ぎ・背泳・バタフライすべてを泳ぎます。25mプールで自由形やメドレーをぞれの種目で100mや200m泳ぐのです。

上の小6の孫は選手宣誓をしました。
この孫は飛び込む姿がとてもきれい…そして6.7m潜ってから浮き上がって泳ぎます。断然速いです。男の子と一緒のレーンでも一番です。しかも最初に名前を呼ばれる時キチンと礼をするなど礼儀も良いです。
水泳着も膝までのものでまさにswimmer!という感じ。

下の小2の孫も4種目ちゃんと泳ぎ、負けん気が強い子で、凄く頑張っていました。
毎年見に行っていますが一年ごとにグーンと上達していることが分かります。
水泳教室に週2回休まず通っているのでその成果が出ているのですね。

そして毎回お母さんの声援が素晴らしいです。
「頑張れ!」「頭、頭出して」「もう一息」「進め進め!」とコーチさながらの会場に響き渡るほどの声で応援。
お母さんの声援を受けると子供は奮い立つのですね。
お父さんの長男はもっぱら静かに?ビデオ撮りに専念。

家族みんなで大活躍の一日でした。
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お茶名引き渡式

2018-10-17 16:13:59 | 茶道
わが社中から2人目の茶名拝領の方が出ました。四半世紀ほどお教えしていて二人目です。私は許状をゆっくり申請するようにしています。

淡交タイムスによると《大体7年で茶名という指導を》と書かれていますが、そんなに早くは無理です。
私が茶名を頂いた頃は 許状と許状の間隔に決まりがあってそんなに早くは頂けなかったのを覚えています。

わが社中の方も《指導者になるのではないから茶名は遠慮します》とおっしゃる方もいますし、《経済的にも結構です》と躊躇される方も…確かに茶名となると結構大変です。


そんな中二人目の茶名拝領者が出たことはとても嬉しいことです。
今回の方は平成16年に入門で14年ほどかかったことになります。

今日《真の行台子》を頂いた方と一緒に引き渡し式をしました。
一汁三菜の懐石をしてから、茶名を拝領された方に《真の行台子》のお点前をしていただきました。
そして《真の行台子》を頂いた方にそのお点前を初稽古して頂きました。

その後 許状と私からのお祝い品をお渡ししました。
前のように「百尺竿頭進一歩」の言葉書を添え「百尺竿のてっぺんに来たからといって安心せず、さらに高みを目指してお励み下さいね」と言いました。


久し振りに太陽が顔を出し爽やかで穏やかな引き渡し日和でした。お二人の心掛けがきっと良かったのですね。


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映画「日々是好日」を見て

2018-10-15 18:39:20 | 茶道

今日娘と一緒に見に行きました。娘は茶道はしていませんが、私は映画館に一人で行くのも嫌だったので誘いました。ウィークデイにもかかわらず大勢見に来ておられましたが、年配の女性が大部分です。かく言う私もそうですけど。なんだか研究会の集まりの感じです。

茶道をしている人にとっては話題作です。原作もだいぶ前に面白く読みました。

映画では表流で、帛紗の捌き方や、茶筅通し、歩数など裏流とは違っていて初めはその違いに興味津々で、抹茶の点て方も違うのでお点前に注目しながら見ていました。

入門したての主人公役も流石女優さん、だんだん上手になっていきます。

先生役の樹木希林さんはどっしりと落ち着いた茶道の先生。風格があります。指導する姿も本当の稽古場のようです。新入りの生徒さんから度々「何故こうするのですか」との質問も「あらどうかしら?そう決まっているからそうするのよ」「頭で点てるのではなく、手で点てるの」と困った表情が自然で、流石大女優です。話される時心なしか ちょっと息がはずんで苦しそうな気もしました。多分この頃は体調もあまりよくなかったのでは…でも着物をキチンと着て、背筋も伸ばしてお濃茶を点てるシーンなどはそんなことを微塵も感じさせなく感動しました。

お茶事の時に先生は「一期一会の気持ちでやりましょう」と生徒さんに云われます。
優秀な生徒さんが主人公に「利休さんの時代は戦で明日をも知れぬ命なので一期一会だったのね」と言います。

主人公はその言葉をかみしめていたのに、折角お父さんが電話で「近くに来たから寄っても良いか」と聞いてきた時「今から出かけるから」と断ってしまいました。なんとそのお父さんがその後割とすぐに急逝してしまいます。
後悔しますが、まさに一期一会を逸してしまった・・・

大学生から何となく茶道を習い始めた主人公もいろいろ人生をしながらもずっと茶道を続けていきます。
その都度その都度茶道に救われていたのでは・・・・
四季の移り変わりの自然描写、点前道具の変化なども織り交ぜて、あの原作をうまく映画化されていると思いました。


茶道をしている私にはとっても楽しかった映画です。
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