宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

茶摘みの季節

2018-04-24 17:33:55 | 茶道

新茶の収穫が始まっているとのニュースが朝日新聞の今日の朝刊に載っていました。
茶畑を上から見た写真も添えられています。
鮮やかなグリーンの畑と、やや黒い畑が見られます。
黒い畑は覆いがしてあるということがわかります。日傘と書いたところが洒落ていますね。

覆いの下の茶畑から玉露や濃茶用の上等な茶葉が取れるのですね。

中国からもたらされた茶の木ですが、中国では抹茶で飲むという習慣はありません。茶葉を蒸して乾燥して挽いて粉にして飲むのは日本だけ。
覆いをした茶葉の新芽だけを摘んだものが濃茶用の茶葉。この茶葉を半年ほどねかせてよい味にします。

今や抹茶はお菓子や料理、パン、飲み物等いろいろなところに使われています。

茶葉をそのまま頂く抹茶は、ポリフェノール・カフェインなど茶の良い成分をまるごといただけ、身体には良いのです。

抹茶を沢山いただく機会のある茶人は長生きと…いつかの新聞で読んだこと思い出しました。スクラップしているノートを見ると、これは茶の成分もさることながら、茶人の精神的な安定が健康に結びついて
いるのでは・・・・と書かれていました。
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木島櫻谷展part2 四季連作屏風

2018-04-20 20:35:20 | 美術

先日part1で、動物画展を見ましたが、今回はpart2 で植物画展です。
住友財閥の茶臼山本邸の大広間を飾るために木島櫻谷が依頼を受けて描いた《四季連作図屏風》は見事でした。
春は[柳と桜]、夏は[燕子花]、秋は[菊]、冬は[雪中梅]です。

近くに寄ってみると花びらなど胡粉が厚塗りされ立体的です。柳の葉っぱも細かく何千枚も丁寧に軽やかに描かれています。

燕子花は光琳の絵を彷彿させますが、高い低いで流れるように描かれています。花のつけ根に白を使ったことで、光琳のようなべたっとした感じはありません。

菊も白い菊は厚塗りで立体感がありところどころに赤い菊も入れています。
雪中梅は寒さの中で凛と咲いていて春に先駆けて咲く花の兄の貫禄を感じます。
どの屏風も金地で華やか、丈も高い立派な屏風です。

植物をバランスよく配置し、余白もあって流石です。
櫻谷は動物画にも感心しましたが、植物画も素晴らしいです。画の美味い方は何を描いても上手なのですね。
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茶会の練習

2018-04-15 06:35:15 | 茶道

5月に茶会をするので今月から風炉にして稽古を始めました。
立礼席(点茶盤)なので、家にある家具をフル活用して何とか設えました。

椅子で点前をするので一見楽そうですが、畳の時と大分様子が違います。
お釜の位置が高く、柄杓扱いが多少違うよう感じます。
机が板なのでお道具を置く時、心して置かなければなりません。
椅子の位置も良く考えておかないと微妙にやりにくくなります。

立礼であろうが、畳でのお点前であろうが、美味しいお薄をお出しする心には変わり有りません。
きれいで安心感のあるお点前も美味しさの一部と考え、特訓中です。
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淡交タイムス4月号

2018-04-05 19:50:42 | 茶道

月初めに必ず送付されてくる《淡交タイムス》。
坐忘斎お家元の分かりやすい文・玄室大宗匠の格調高い巻頭言を毎回楽しみにしています。

パラパラとめくっていくと「淡交会総本部宛てに改善を願うご意見の手紙」の紹介という初めてのコーナーがありました。
茶道の先生に対する苦情、年会費の対する苦情などが書かれていてそれぞれに総本部からの対応が書かれていました。

茶道の先生といってもいろいろな先生がいらっしゃるのですね。驚きました。

茶道の先生は許状があればどなたでもなれます。総本部の試験のようなものも、教室を開く際の講習などもありません。

ですから今まで師事してきた先生の教授法を参考に、また研究会で業躰先生のご指導をもとに生徒さんを指導することになります。

私は引っ越しや結婚、先生のご高齢、死亡などで今までに4,5人の先生からご指導を受けました。それぞれとても良い先生に恵まれました.

それぞれの良いところを大いに参考にして現在ご指導しています。

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孫とお茶会へ

2018-04-01 09:14:30 | 茶道

東北大震災支援や、子供病院支援のため年3、4回ご自宅でお茶会をされている茶友のお茶会に孫と出掛けました。この4月から大学生の孫ですが、茶道は全くしたことがありません。
日本女性としては日本の伝統文化である茶道に少し接してもらえたらと連れ出したのです。

初めての孫で小さい時から色々世話をして幼稚園や小学校の行事・バレーの発表会などに出かけたり、美術館などに主人と共に連れて行ったものでした。
オープンマインドで誰とでもすぐお話ができる明るい孫です。
高校ではバトントワリング部に入っていて運動会などで応援団で大活躍した積極的な孫です。

私はまだ風邪がしっかり治っていなかったのですが、暖かい日ですので頑張って出かけました。勿論風邪の私は末席に。

寄付きで記念写真を。寄り付きではお花見の趣向、昔のお花見箪笥(徳利があり、お重箱が引出しになっている)花入れは瓢箪。
本席でも桜をテーマに、軸は香川景樹の歌、海辺の桜を詠んだ和歌、舟徳利花入れには鯛釣り草が、香合はサザエ。席主の方のお話が素晴らしく、情景が浮かぶような想像力を描きたてるようなお話しぶりで楽しめました。お道具でストーリを語るのがお上手な方です。
主菓子は贅沢な塩野の桜。
頂くのがもったいないような立体的な桜・・中の黄身餡が美味しいです。
葉室の昔のお濃茶を美味しくいただきました。お茶碗も渋い地味な桜が描かれていて、年を重ねるとともにこういう渋地味なものの良さが分かってきます。

続きお薄でお薄も頂き、大満足なお茶会でした。孫も連客の方々と初対面で年上の方々なのに 物おじせずフランクに会話をしていて、私は風邪でお茶を頂く時以外はマスクをして静かにしていましたが、孫が積極的に和を求めて会話を弾ませてくれ助かりました。

孫を連れて行って本当に良かったと思いました。
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