宗恒の茶庭

「茶道 思いつくまま」や「和の美術」など

帛紗の汚れ

2021-03-29 06:55:57 | 茶道

帛紗で最後に茶杓を清めるとき、どうしても帛紗に抹茶が付いてしまうことが多いです。
建水上でポンポンと叩くようにはたきますが、はたいてもなかなか落ちないことも。
そんな帛紗であと薄茶器や茶入れを清めるのにちょっと抵抗があります。ですからしっかりとはたいておかねばなりません。

抹茶で汚れた帛紗はドライシート↑で拭くときれいになります。帛紗は茶器等を清める大事な布、使うたびドライシートで拭いていつもきれいにしておきたいものです。
若い時、汚れた帛紗をやさしく手洗いしたことがありましたが、感触が全く違ってしまい駄目にしました。帛紗は消耗品ですからある程度使ったら新しいものにした方が良いです。

帛紗は帛紗ばさみや、数寄屋袋に八ツ折にしてしまってしまうことが多いです。生徒さんの中に帛紗を買った時の箱に四ツ折にしてしまわれた方がいらっしゃり、帛紗をいかに大切にしていらっしゃるのだと感心したことがあります。

帛紗は茶道の必需品、稽古用のほかにもきれいなものを一枚用意しておくことお勧めです。コロナ禍の中ではお茶会もありませんが、お出かけ用の帛紗も着物の色に合わせて懐中すれば何となくおしゃれ…何枚か持っておきたいです。
茶道の稽古では帛紗くらいが自分で楽しめる唯一のもの?
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炭の火おこし

2021-03-24 17:39:08 | 茶道

炭の火おこしに昔はガスレンジに直接のせてしていましたが、温度センサーがついて以来できなくなりました。
固形燃料を使う小コンロを使ったことがありますが、この頃は卓上ガスコンロを使っています。

炭屋さんの広告に「火おこし用ゴトク」があること知り、買ってみました。
「火おこしゴトク」は温度センサーを押すものがあってそれを使えば火はおこせます。今日使ってみましたが火との距離があるのでちょっと非効率。
そこで卓上ガスコンロの方が火に近く、おきやすいのでそれを使いました。

ガスボンベをうっかり買い忘れたときなどには「火おこしゴトク」を使おうと思います。もしかしたらこれを使って網を載せればお餅も焼けそうです。
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昔のピアノ演奏 再現

2021-03-18 18:11:41 | 日記
 

10年前母が亡くなり、姉と二人で実家の片づけをしました。
その時私たちが昔テープレコーダーに吹き込んでいたピアノ演奏のテープがありました。カセットテープ時代より古いリールテープです。
捨てるのももったいなく いつかは聴いてみたいと取っておきました。しかしそれを聴くレコーダーも今やありませんのでずっと引き出しの中に眠っていました。
レコードやテープをCDにしてくれるところが近所にあり、思い切って頼みました。
「えつ、このテープですか?」とご主人。「テープが古いからくっついてしまっているかも‥」と言われましたが、それを丁寧にはがしてCDにしてもらえました。
テープは5本、姉と私の演奏が入っています。それを姉には2枚のCDに、私は4枚のCDにしてくれました。
早速聴いてみましたが自分でいうのもおかしいですが、とても上手な演奏でした。
ウエーバー「舞踏会への招待」ショパン「華麗なる円舞曲」あとモーツアルト「トルコ行進曲」「ソナタ10番」「乙女の祈り」
メンデルスゾーン「ロンドカプリティオーソ」のほか、歌もはいっていました。
そして各演奏の後に吹き込んだ日と曲名を言っています。吹き込んだのは1962年、16歳の頃のもの。
その声の若いこと!今の低い声とは全く違います。
結構頑張って練習をしていたのだなーと、若いって素晴らしいと思いました。

姉にもCDを送りました。どんな感想がかえってくるか楽しみです。
当時弾いていたピアノは我が家にありますが、調律もしていなかったせいで音は狂い、キーが戻らない鍵もあります。
私はもう何年も弾いていないのでもう弾くことはありません。

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南 薫造展 @東京ステーションギャラリー

2021-03-18 08:30:18 | 美術
このところ美術鑑賞に遠のいていましたが「南薫造展」に出掛けました。
初めてその名を聞く画家です。大正から昭和にかけて活躍した画家とのことです。イギリスやフランスに留学して帰国後は印象派の画家として評価されました。
チラシの絵は油彩画「少女」、庭でお絵かきをしている女の子の絵ですが、明るい色彩で、いかにも気持ちの良い穏やかな日、少女の服装やかわいい靴からみると裕福な家庭の様子がうかがわれ、地面は点描で描かれ ちょっと見ではフランスの画家が描いたのかしら?と思われるものです。

初めは水彩画を好んで描いていましたが、油彩、版画、本の装丁等にも模索していきました。

「春フランス女性」↑はフランスで賞をとりました。
「ピアノの前の少女」↑のピアノは時代を映し、房の付いた丸い椅子は私の時代にもあり、懐かしく思いました。
また晩年に描かれた故郷「瀬戸内海」の絵は海の色が深く、そこに白い帆かけ船がうかんでいて、薫造がどういう思いで描いたかと思うと心に響くものがありました。

展示品は200点以上もあり、小さなスケッチブックの絵は印象的でした。また絵日記、絵旅日記も興味深かったです。
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釣り釜

2021-03-13 17:13:25 | 茶道


去年はコロナ禍で稽古が出来ませんでしたが、久しぶりに釣り釜にしました。

ちょうど裏千家のオンライン講話でお家元が釣り釜のことをお話されていました。
釣り釜は3月と決まっているのでなく日本は北海道から沖縄まで季節がいろいろ違うので3月から4月にかけて幅をもって掛けるのでよいそうです。
京都ではどう決めているかというと「春の気配が感じられた風」が吹き始めた頃に釣り釜にするとのことです。
昔の家のつくりは隙間風が入るので春風を認識しやすい…現代では気密性の高い住宅なので家の中では気が付かない。
春風を感じたら釣り釜にして鎖が揺れる風情を楽しむのです。茶道は昔という土台に乗っかって現代まで続いているものなので、昔を想像することも大事ですとおっしゃっていました。

釣り釜でお点前をすると釜の蓋を開けたり湯を汲んだりするたびに鎖がゆらゆらと揺れます。このゆらゆらで「春が来た」こと実感し、風情を楽しみます。茶道って本当に風流ですね。

今日の和菓子は寛永堂の「桜餅」…どういう向きに置くかひとしきり話題になりましたが、一応写真↑のように置きました。お正月の花びら餅の時も迷いましたが…置き方はどうであれ美味しくいただきました。

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