「ウルフウォーカー」から遡ってケルト伝説3部作、「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」も見ましたかわいかった!
制作スタジオ「カートゥーン・サルーン」がポストジブリと言われるのがよくわかります。崖の上の灯台に暮らす、ママが妖精の女の子が主人公の本作はまるでアイルランド版ポニョ。
でも人間と妖精のハーフのシアーシャはサカナの子ではなく、アザラシの子だったんです。それで漆黒の髪と目を持っていて、ついでに丸顔なので大和民族としては親近感があります。
↑シアーシャのパパとお兄ちゃんのベンはそっくりなブロンドの髪。「ウルフウォーカー」でも人間の主人公ロビンとパパはブロンドの父娘で、人狼の母娘は赤毛でした。西洋では赤毛は魔女のイメージだったり怪しげな偏見があったようでしたが、アイルランド人は世界1赤毛の人が多いそうです。本作でアザラシの妖精セルキーの人間の姿に真っ黒な髪を当てたのは、北西ヨーロッパあたりでは黒も赤のようにブロンドと比べるとエキゾチックなのかも知れません。
もうケルト神話アニメも3本見たら、すっかり苦手なケルト文様も神聖なる記号に見えるようになりました。
あとこの3部作、女の子の活躍が自然体で清々しいのです。特にウルフウォーカーでは人間と人狼の女の子同士の友情の話ですが、「ブレンダンとケルズの秘密」と「ソング・オブ・ザ・シー」では女の子は動物の妖精、軽やかで強い。それに比べて男の子は人類代表として妖精と対峙しているけど社会に縛られ不自由で、体は大きく力はあるのに自然や魔法の前では無力なのが共通しています。
そうそう、
本作では大型犬のクーがとてもかわいく頼りになる子で、走ると髪の毛とタレ耳がバッサバッサと上下に揺れて愛らしい〜〜〜
これでまたアイルランドに詳しくなった=3 ふふっ