Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

フォルティ・チーム

2018-02-18 23:11:00 | いろいろ


私はホテルのようなサービス&家具付きアパートメントで働いて3ヶ月になリますが、初めは「ホテルのコンシェルジュのようなサービス」をイメージしていたのですが、どうもそれより「フォルティ・タワーズ」の世界に近いような気がしてきました。

「フォルティ・タワーズ」とは、元モンティ・パイソンのジョン・クリーズのコメディ・ドラマで、夫婦でホテルを個人経営し、旦那さんの方が宿泊客にも使用人にもケチくさく意地悪をして自分がとんでもない目にあうというような話です。

私の職場、フロント・オフィスで働いているのは、マネージャー以下合計5名のスタッフですが、交代で月に約9回の休日を入れると1日3〜4人で回していて何とも家庭的です。

私が入った時、お客様への話し方や挨拶など、接客のマニュアル的な指導はまったくありませんでした。

しかもマネージャーという現場を仕切る人が、お客さんについて(もちろん影で)悪態をついたり、何かリクエストがあったりすると「あ〜まためんどくさい!」とか「○年期障害か!」だの「あの○カマ!」だのと差別的な言葉を発したり、

ある時などは、宿泊客を訪ねてきた人がトイレの場所を訪ねてきたんですね、年配の人だったので丁寧に案内したところ、ドアの影で「そんなに丁寧にしなくていいから」と耳打ちされました。(ま、確かにちょっと図々しい人ではありましたが)

最近になってようやっとその口の悪さには慣れ、受け流すようになるとともに、「ああ、これはフォルティ・タワーズだ」と思いつき、ストンと腑に落ちてスッキリしました。

マネージャーの次にキャリアがある先輩はマルチな人で、ビジネス文書と言いますか、職場で必要な手紙や説明文/案内文など英語でなんでも書けてしまうし、ITにも強いのです。彼のおかげでオフィスが機能しています。分からないことは彼に聞くと解決します。

そのスーパーマルチ先輩の下に、真面目だけど天然なオトボケ先輩がいて、私としては「ああいうことをしては怒られるんだな」といい反面教師になってくれているのでこれはこれで助かっています。彼に何か質問すると、こちらの意図とは90度違う角度から説明してくれるのですが、もちろん私よりは色々と職場の知識が多いので、長い説明の中から必要な部分を汲み取るようにしています。

この3人の男性の下に私がいて、しばらく1人足りないままシフトが回り、入って1、2ヶ月の言わば研修生の私が1人になる時間もあったのですが、

先週からようやっと新しい女性が入りました。やた!この人が続けてくれれば私も連休が取れるので、大切に大切にお迎えしようと、どんな人かなー、お若い人だと聞いてるけど私話についていけるかなーと、期待と不安とともに待っていたら、

なんと洋画好きのオタクさんだったのです!

たったの5人しかいないところに2人も洋オタが!

英語の勉強にも非常に熱心で私も見習わねばならない、といい刺激です。

・・・が、さすがにお若いので趣味方面の話になると暴走してしまい、私も楽しい話ができて嬉しいけれど、他のスタッフもいるところではよろしくないレベル。

ここは人生の大先輩である私がコントロールしなくてはいけない部分だなと1人かみしめました。

でも熱心であることは仕事にも発揮してくれそうだし、話好きは無口なタイプよりもコミュニケーション能力あるでしょうから良かったです。

今度、この若い方と一緒に、同じ会社で別支店のスタッフも集まる新人研修みたいなのに出席するので、それもまた楽しみです。多分、私の職場以上に個性的なチームはいないと思うけど。




羽生選手おめでとう

2018-02-17 21:30:00 | いろいろ

(Photo by Valery Sharifulin\TASS via Getty Images)

今日は号外新聞が出たそうですね。羽生選手がオリンピックで金メダルを獲得したと!!!

私は仕事の日だったので、ライブで見ることは叶わなかったのですが、昨年11月にケガで試合を欠場して以来ずっとずっと心配していて、ようやく昨日のショートプログラムを見て喜ぶとともに今日のフリーが終わるまで、まるで自分の何かがあるかのように緊張、ソワソワしていました。

ちょうどフリーの時間帯は職場でコッソリとネットチェックしたり、娘とスマホでチャットして、羽生選手が1位だと知り、数ヶ月の緊張感がボワ〜〜〜っと溶けた感じでした。

羽生選手がシニアデビューしてテレビで見て以来ファンだったのですが、やっぱりソチでチャンピオンになった頃からフィギュアファンじゃなくても皆の知ってるスターとして情報も飛び交い、私が語るまでもなく多くの記者やファンが語り尽くしてるのだろうな、と思って自分のブログでは触れてなかったのですが、

せっかくの2連覇ですので、素直になって
おめでとう!!!
と言いたくなりました!

ものすごく強いと思うと次の試合で思い切りこけたりして、最強なのにポカるところも目が離せなくて魅力ではありましたが、ここぞと言う時に強さを出せるからチャンピオンなんですね。

取材に追いかけられたり、スターとして本来のスケートを滑ること以外にも注目浴びたり仕事したりしても、それさえにも感謝してパワーに変えることができるなんて、ただ素晴らしい。

懐かしい、7年前に書いています。
smile      



ENDEAVOUR 0502

2018-02-16 00:00:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


眉間にしわを寄せたモースに似つかわしくない背景ですが、設定の1968年から見ても古めかしい映画館の売店コーナーです。モースは、殺人の凶器となったオレンジ・スカッシュを調べているのです。

今エピの舞台となったのはそんなレトロな映画館で、2本立ての特集(ホラーとか)を上映し、終わるとオルガンがステージにせり上がってきてゴッド・セイブ・ザ・クイーンを生演奏し観客も起立してそれに応えるという・・・?!昔映画館で国歌がかかったという話は聞き覚えがありますが、オルガニストを抱えていたとはビックリです。

写真の売店だけでなく、首からトレイを紐で釣って鼓笛隊のような制服を着たお姉さんが客席でもドリンク&お菓子を売っていました。それにカクテルバーもあります。映画館というよりも劇場ですね。


このエピのタイトルCARTOUCHEは、古代エジプトのファラオの名前を囲む文字というか絵文字のことです。

映画館で上映されていたのも「ファラオの呪い」などイギリス人のエキゾチック趣味を掻き立てるステレオタイプのホラーで、それをエジプト人考古学者が怒りまくって「イギリス人には面白いだろうがエジプト文化の冒涜だ」とか昨今の人種差別問題は60年代からすでにあったものとして見せていました。

サーズデーの娘ジョアンもインド系移民の市民相談室で働いていてその建物が襲われたり、ちょっぴり社会問題を盛り込んではいたけど、それがプロットに重要に絡みはしなかったような。

そんなことより、今回は、ほぼずっとグレーの空模様と渋い表情の続くサーズデーとモースのお話の中で、中休みとでもいうのか、0501でモース固いよなあ大丈夫か、と心配していたばかりだというのに、街で会った女の子と飲みに行ってそのままストレンジとシェアしているフラットにまで連れてきちゃった・・・?!

女の子は朝方ストレンジと顔を合わせて「エヘヘ」な表情で帰って行ったけど、なんとサーズデーの姪っ子だったという・・・?!

それでそのキャロルって子はジョアンの従姉妹だからああいう親戚の集いでは年頃も近いし絶対仲良いはずよね、キャロルがジョアンにモースとのことを相談したらどうするの?!と私は1人でドタバタやきもきしてしまいました。

キャロルの父はサーズデーのお兄さんですけど、これがまた偶然レストランで会ったブライト警視正のことをレグとかタメ口きいちゃうし、全然似てないヤクザな男でした。でもキャロルちゃんはかわいいんですけどね。モースは彼女とのことを「マチガイ」とか言ってひどいわ。

今回の事件は、50年も前の軍隊での出来事にさかのぼる重い話(毎度ですが)ではありましたが分かりやすく、モースのデートもあったしファンシーに厳しいのも相変わらず、サーズデーはジョアンと少しだけ距離を縮めて爆弾兄弟はおとなしく帰って行った、楽しく見られたエピでした。



ENDEAVOUR 0501

2018-02-15 15:29:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
このitvの予告は0501のみでなくシリーズ全体を含むようなので、ネタバレ嫌な子さんはパスしてくださいね。



モースとサーズデーが戻ってきました!

撮影の様子の写真などはチラ見してましたが、毎回、夢かな?という気分です。人間が演じて人間が作ってる実感がありません。誰でも行けば踏めるオックスフォードの石畳の上で、このような演技が行われて撮影されたのかと結びつかないのは何故なんでしょう。多分、1960年代という時代設定のせいでしょうか。

時代といえば、ドラマの中の世界はいよいよ1968年になりましてOxford City PoliceからThomas Vally Constabulary(リンク記事の下の方に書いてます)へと警察組織の変化の時期です。

しかもモースは試験に合格してPC/巡査からSergeant/巡査部長へと昇格しました。先に昇格していたストレンジと同じ管轄で2人同ランクになって、このままでは組織上適切でないと警視も憂いてます。ストレンジとは今回同居してるモースです!ストレンジがゴハンをテキパキ自炊してるのが所帯じみてていいですね。方やモースが生活力なさそうですから。

がうまい具合(?)に新人が配属され、サーズデーはモースの下にそのファンシーをつけてモースの立場を守るつもりですが、イマドキの礼儀を知らない大衆音楽好きの若者にモースはついにモースらしさを発揮し始めました!

いやいやいや、中年モースが若ルイスに言いたい放題なのは中年だから安心して見ていられましたが、まだお腹も出てなくてファンシーとそう変わらない風貌の青年モースが苦言を発してるとハラハラします。モースはまったく間違ったことは言ってないけど。

ところでそのファンシー役の俳優の名前がルイスというのが笑えます。

警察組織も変化のただ中ですが、サーズデーの娘ジョアンが家出からオックスフォードに戻ってモースとばったり再会しました。が、サーズデー家ではまだ父娘の関係はギクシャクしたまま。サーズデー辛そう。しかし私は彼女の家出の理由が未だにどうもピンとこないんですよね。

世の中の厳しい父親が娘に本気で嫌がられるのは、うちの娘やその同級生を見ていてもわかるんですが。男親は子供(だけじゃないけどね)の気持ちを推し量った上で発言できなくて、自分の意見を頭ごなしに押し付けるようになってしまいがちなんですよーー・・・それは普段から相手の都合など何も考えてないからだけど、子供という立場が弱い者にとってはウザいよね。。。

そういえばシリーズ4でジョアンは流産してましたよね。そんな傷ついた彼女に寄り添ったモースですけど、やっぱり2人の関係は発展せず。上司のお嬢さんだからなの?モース。

職場にもトゥルーラブという可愛いくて真面目な女性同僚がいますけれど、なんだかんだ言ってモースの周りには美女が多いです。

この0501でもまた犯罪に美女が絡んで、娼婦に誘われるモース。いつ娼婦の手に落ちるかとハラハラします。なんとなく、固いんだかフラフラしてるのかわからないモースです。

あ、だからファンシーにもなめられたのですね。早くファンシーが切れてモースに物申すのが見たいものです。でも警察の上下関係は厳しいからそれはないかな。

シリーズ5はエピが6つもあるというのですから、サーズデーとジョアンの関係、モースの恋人(?)、ファンシーとモース、ストレンジとモース、お楽しみもいっぱい!

レギオン

2018-02-14 20:29:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


「ダウントン・アビー」のマシューことダン・スティーヴンスが主役を務めるドラマ「レギオン」をついに完走しました。huluでも吹き替え版を配信していたのですが、ネットフィリックスで字幕版も見られるようになっています。

このドラマもマーベルコミックのキャラクターに基づいているそうで、マーベルなら私にもわかる!と思いきや、「X-MEN」のスピンオフという位置付けだそうで、そちらは全くわかりません。X-MENは未知の世界です。

どうやら「レギオン」の解説などを見るとX-MENというのは超能力者のことのようです。

とにかくダンちゃんを見たい私はX-MENは追求するのは置いておいて、こちらを見たのですが、

「統合失調症という精神病患者のディヴィッドが実はミュータントであり、子供の頃から自分に巣食うモンスターの支配から自分を解き能力に目覚める」というのがシリーズ1のお話です。



アメリカ人の精神病患者の役ということでダンちゃんのこれまでのイメージと全然違います。正直言って男前ではあまりありません。ビクビクして知性が顔に出ていないからです。演技力ってすごい。この作品についてのインタビューを受ける彼の動画を見たら、もうぜっんぜん様子が違いハンサムなんですよ。ヘアメイクや衣装はもちろん、何と言っても目に知性が宿りしゃべり方も違いますし。



主役のダンちゃんをたっぷり見られること以外のこのドラマの良さ

・ディヴィッドの恋人シド・バレット役のレイチェル・ケラーがとってもとっても可愛い!全体に端正で甘めの顔立ちのブロンドなのでロモーラ・ガライを思い出させます。ちょっと太めで重そうなところも可愛い。だってこの顔でモデル体型だったら非の打ち所がなさすぎてつまらない。

・舞台はおそらく1960年代の想定で仮想60年代かも。衣装やヘアスタイルはもちろん、装置や建築物&インテリアがレトロな未来調。精神病院の制服のジャージの上下や、シドの衣装がすごくいいです。



このドラマの辛いところ

・主役のディヴィッドは精神病患者なので「信頼できない語り手」として、彼の目線でストーリーが語られる。仮想世界と現実、彼の内なる世界の境界線がわかりにくく、本当に私は敵味方、実在の人間と妄想、何が何だかわからなくなりました。


そしてアメリカではシリーズ2がこの3月から放送予定とのことですよ、日本で見られるのはいつでしょうね!


*ところで「レギオン」とは聖書に出てくる悪霊の名前だそうです。それはシリーズ1にはぴったりなタイトルですが、どうもミュータントであるディヴィッドの名前でもあるようなんですが、それはシリーズ2でそういう名前になるのかしら。謎が解けることを期待して待つ!