Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

音楽家の多いところ

2018-02-06 19:06:00 | 近況
早いもので、現在のお仕事についてもうすぐ3ヶ月になろうとしています。辛かった前の仕事も3ヶ月は契約期間があったので頑張りましたが、やはり派遣期間が3ヶ月というのはひとつのコトが見えてくる時期なんでしょうか、仕事の流れとか、周りの人のこともだんだんわかってきたように思います。

今の職場は長期滞在者用のホテルのような施設で、

今日、私がここで働き始めたのと丁度同じタイミングで入居してきた人が一組チェックアウトしました。彼は、日本の人気ロックミュージシャンのツアーサポートメンバーで、見るからにロッカーなんですが、奥さんと4人の幼い子供達と一緒に住んでいました。

私たちスタッフは楽器を関税から引き取るお手伝いをしたり、ファンレターへの返事の投函を頼まれたらなんと封をしていない封筒がたくさんあったので、封の糊付けをするというまるでファンクラブ事務員のようなことまでしました。私には特にこの仕事に慣れる=お客さんにも慣れると言う時期だったので、賑やかなファミリーが帰っていくのがとても寂しかったです。

彼らの部屋にクリスマスツリーが残されていて、ああ、クリスマスから随分経ったような気がすると思いました。

明日は同じバンドの別のサポートメンバーが出て行きます。彼は単身ですが、本人とてもチャーミングでフレンドリーで、まだ仕事に慣れなく言葉遣いも硬くて馬鹿丁寧だった私に、「礼儀とはその人が心地よい言葉遣いと態度を取ること」を思い出させました。つまり接客の鏡のような丁寧語を使っても返って疎遠な態度になることもありうるわけです。失礼にならない程度にフレンドリーという加減も難しいのですけれどもね。


イラストはこちらからお借りしました。


この2人のロッカーだけでなく、どういうわけか私が入って2ヶ月半くらいの間に、バイオリニスト、ソプラノ歌手、指揮者、というような別のジャンルの音楽家の滞在者もいて、約80室しかない小さな宿泊施設だというのになんとなくアーティストのオーラが漂って、抜け感が心地よかったです。

大事なことで頭がいっぱいの人は、それ以外にはうるさくないのです。

私は産休スタッフの穴埋め的にあった募集でこのお仕事についたので、今度そのスタッフさんたちが休み明けて戻ってくるとどうなるのかわからないのですが、仕事を覚えておく分には何かの役に立ちましょう・・・