Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ブライト・スター

2013-09-09 00:15:00 | ベン・ウィショー


「いちばん美しい恋の詩」と副題のついたこの映画、ドリパスというサイトでチケット購入者が一定人数に達したためリバイバル上映が決定したので行って来ました。理由は3つ。①ベン・ウィショーくんを見たかった②ロンドン、ハムステッドのキーツ・ハウスには行ったことがあり、夭折した詩人というだけの知識だけど興味があった③ジェーン・カンピオンって夫の出身地ニュージーランドの監督だけど、見たいと思いながら作品を1度も見てなかったからです。

さて、ウィショー君キーツは期待どおり病弱な詩人そのまんまぴったりで文句のつけようがありませんでした。もうそれだけで見に行った価値がありました。上の木の上に横たわっているポスター写真は、木の上に浮かんで誰かとキスをしたという夢を再現して味わっているのです。細くて若い詩人にしかこんなこと許されませんよね?

それから、下の髪にお花をつけたまま踊る青年・・・これも彼にしか許されません。



しかし、どうもこの映画の主人公は、始まりと終わりに出て来る、キーツの恋人ファニーの方なんですね。そしてその俳優アビー・コーニッシュがまったく感情移入することができなくて困りました。すごく健康的な体型してて、そりゃ病弱なキーツから見たら魅力的だったのかも知れないけど、実在の人物なので肖像画を見たらそんなにプクプクしてなかったのに。顔も美人なのは認めるけどまったく琴線に触れる部分がなくてね・・・すみません。これはウィショー君とキスできる役に嫉妬か?!と思ってもみたけど、一緒に見た夫もそのことに同感してくれました!うーむ。。。



↑ 壁を隔ててベッドをくっつけて寝る二人。若い恋人達だけどロミオのように情熱的なイタリア人じゃないし、そこはロマン派詩人のイギリス人ですもの、情熱を秘める愛が演技が良かったです。シャーロックやTTSSで感情秘める演技に免疫できててよかったわ。でもね~あまりにファニーが健康的すぎるもんだから、時々説得力なくて・・・

しかしファニーの弟と妹は良かったのせめてもの救いでした。特に妹!名役者ですよ!眉毛のない顔だけど、と~ってもかわいいのです。キーツとファニーが親密さを増して行く場面にはいつも彼女の視線が描かれていて、たぶん親にね、姉が悪いことしないよういつも見張ってるように言われてるんだと思う。一応メイドや家庭教師のいる当時(1818年)の中流家庭の厳しさがわかります。

名女優!

それから、音楽が良かったです。特に、この合唱が、教会音楽のようで禁欲的な愛の伴奏にぴったりでした!この動画も素敵なのでどうぞご覧下さい。

[[youtube:GnutO6k-waw]]





トロント記念

2013-09-07 00:01:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
とっても眠いのですが、今日は、トロント映画祭のレッド・カーペットとオープニングを飾った「The Fifth Estate」プレミア&記者会見でのベネディクト正装写真をたくさん見られて嬉しいと白猫さんからコメントいただいて、まったく同感でしたので、同感記念に貼っておくことにしました♡

着いたよ!

上の写真はフェイスブックのThe Fifth Estateのページからで、他にも素敵な写真がありますのでまだの方はのぞいてみて下さい。

あと、街のポスター写真も素敵なんです。

これ、欲しいなあ~~♪ 日本でもこれが街に貼られればいいのに。あ、そう言えば日本では街の壁にポスターって貼りませんよね?駅のビルボードだと何だか味気ない気がしませんか?



ああ・・・今日はもうダメです。おやすみなさい。。。。





スタートレック イントゥー ダークネス感想

2013-09-06 00:05:00 | ベネディクト・カンバーバッチ


皆様も、ご覧になりましたか??
私は先行上映以降は8月中身動きがとれず、9/1に念願のIMAXで見ました。すごいですね?!IMAX!まるで自分の目が進化したかのように良く見えました。今日は普通の3Dで見たので、やはりIMAXほど感動できませんでした。映像のクオリティがいいということは、細部まで見えるので受け取る情報量が多いということです。それだけ感動の量も多い。あさって吹替えで予約をしています。洋画を吹替えで見るという発想はかつてなかったのですが、去年12月の初来日以来こんなに長い間つき合ってた来た映画だとあるもの全て見たくなって2Dも行きたいです。間に合うでしょうか?!

ではやっと感想を書きます。
ネタバレばっかりですので、未見の方はここで閉じてくださいね。

では、発進!


・カークがスポックを命の危険にさらしてまで惑星の火山を鎮火したことに共感できなかった。いつもコメント書いて下さるHedgehogさんも「地球人が他の惑星や異星人をランクづけすることに驚いた」とご自身のブログで書いてらっしゃいましたが、さらにカークはその惑星の生態系を変える処置までしてしまった。一応本部からは命令外だと怒られるのですが、主人公の正義感を表現するエピソードとして描かれたと思います。私は先進国の人が途上国で人の命を助ける行為は素晴らしいと思うのですが、途上国で教育や仕事まで用意してあげられないのに人口を増やすのは問題の先送りだと思う・・・・映画が火山の鎮静を擁護してはいないものの、19世紀植民地時代のアングロサクソンが世界にフロンティアを拡げた図が、そのまま宇宙に持ち込まれているのは、映画のナレーションでも堂々と言ってますので明らかですよね。未知の世界に夢を見たアメリカ建国の精神、ルーツを越えた交流と共存の精神など、良くも悪くも非常にアメリカらしい理想を感じます。

・2009年版はスポックの内面を描いてスポックが好きになりましたが、本作では本来の主人公カークと世紀の悪役にシリアスな見せ場を譲ってしまいました。あの見つめ合うキャプテンと犯罪人の間には誰も割り込めない。結果スポックがちょっと蚊帳の外に追いやられてウフーラにも尻に敷かれた感じw クリンゴンに乗り込んだ時の「今止めると敵もウフーラも怒らせる」という台詞には笑いました!

・自信家カークの鼻っ柱を折る役のハリソンに納得。そうです、地球人以外の生命体なら自分と比べたりしないけど、同じ地球人でしかも艦隊内部の人間、明らかに「全てにおいて自分より優れている」相手だったから謙虚さを学べた。そのカークの心境を観客も理解しないと映画に説得力がないですね。そんな敵を演じる役者探しに苦労したJ.J.でした。だってね~、前作2009年版は、敵が出ると眠くなってしまってたんですよ。エンタープライズ号の乗組員は全員魅力的なのに、唯一の欠点はそこでした。さすがJ.J.、そんな私の気持ちをわかってくださったのか(?)新作の悪役は何回見ても(まだ4回だけど)見たりません!カークは直球型の分かりやすい性格だけど、カーンはまだ何か私が感じきってない何かがある気がして。どこからどこまでが計画でどこが本心なのかまだよく分からない部分があります。特にマーカス提督の船に乗り込んだあたりからがスピードがあって視線が追いつきません。優性人類の動きを追うのは旧人類には無理なのか?!(だからIMAXでもう一度見たいな)

・キャロル役アリスちゃんのインタヴューでの発言「男が泣いて、女は泣かない」は、ほんとですね!カークもスポックもカーンもパイク提督も泣いてたけど、ウフーラは好きな男の危機でも泣かない、キャロルもお父さんがあんな目にあっても泣かなかった!これって、今や、女が弱くて男が強いと誰も感動しない証明ですね。いきなりキャビン・プレッシャーですが、ジョンがブログで言ってたことなんです。キャロリンとハークが田舎を散歩してて、羊を怖がるハークのエピソードは覚えてますか?あれは、最初はキャロリンが羊を怖がる設定だったそうです。通常口やかましい仕切屋のキャロリンが羊が恐かったら意外性があっておもしろいと思ったのに、話がうまく進まなかったので怖がるのをハークにしたそう。女性が怖がることはむしろリアリティがない時代なのかも。皆、実は男は弱くて女は強いと気づいてるのですかね。

・ハリウッド・フー(?)とわかっていても辛いのはスポックとカーンの肉弾戦!どっちが殴られても見ていて痛い!ここの舞台裏は、随分早い時期から公表されてましたがこんなクライマックスに使われるとは!ハーフ・バルカンとは言え、優性人類のカーン相手に素手で互角とはすごいよスポック!でもウフーラの加勢ではなあ、2対1とはフェアじゃないぞ。顔殴られてダウンしたカーンがいきなり弱そうに見えたのは私だけ?あんなに強かったのに?!顔が弱点だったのかなあ・・・ウフーラとスポック、カップルでずるいよなあ。顔はやめて~~だってワッツ先輩になっちゃうから!!(ここのシーンでは理性がぶっ飛ぶしましまです・・・)

・マーカス提督恐かった!あれぞ悪人の顔だったね。正義と世界平和の名のもとに戦争したブッシュやブレアを思い出した。本人は人類のためとか言ってるけど、自分の不手際隠しにエンタープライズ号クルーを虫けらのように。。。こういう黒幕を悪人のラベルをはらずに提示したJ.J.に拍手です。一応カーンを悪役に立てておいて見る人にラベルをはらせる手法で、娯楽大作として通用するし、あるいはアイロニックに見たい人はそう見る、と見る角度によって違う世界になるのが現実と同じです。

・全編通して拍手はスコッティ。あの人いないとこの話は成り立ってません!!サイモン、日本にもニュージーランドからベネディクトと一緒に来てくれたら良かったのになあ!脚本もいいんだろうけど、あのハッチを開けた「Sorry about this!!」~「Welcome aboard.」これ、他の役者さんじゃこんなにいいシーンにならないですよね?!

・「The enemy of my enemy is my friend./敵の敵は友達だ」カークのこの台詞、スポックによって否定されてしまうけど、私は初めて聞いた時からすごく気に入ってます。でね、この発言、うろ覚えだったからホントにこう言ってたかなあって調べてたら、見つけちゃいました・・・・脚本を・・・・。よろしかったら、「あの時の台詞なんだったかなあ!あそこは英語で何て言ってたのかなあ!」と思った時コチラをご参考に♡


では長くなってキリがないですね。こんなスタトレ初心者の感想を読んでくださりありがとうございます。たぶん「その2」を書きそうです~ご迷惑でしょうけれども~


顔はやめてえ~!!

こっちはワッツ先輩の殴られたところ。後にはゾーイじゃなくてアリスなのねw



ヴィクトリア・スポンジ

2013-09-03 21:27:00 | イギリス
Tちゃんのお土産グルメ③「ヴィクトリア・ケーキ ミックス


ロンドンも今ではフランス風のおいしいケーキ屋さんもありますが、私が滞在中はポンドが高く(帰って来た2007年には240円、現在150円くらい)ケーキ1切れをパティスリーで買うと4ポンド=800円のケーキ?!ってことで私には時々しか食べられない高級品。毎日のおやつにはスーパーでお菓子を買って来てたのですが、お気に入りのひとつがヴィクトリア・スポンジでした。

なんのことはない、スポンジ生地の間にバタークリームとストロベリージャムを挟んで粉砂糖をトッピングしたシンプルな形状、まるでイギリス版どら焼きのような定番お菓子です。これが、スーパーには各社のオリジナルが、少なくとも1種、多いと4~5種あったりするのです。

4~5種の内訳とはこうです。

①ベーシック版
②そのスーパーの中でも高級レベル版 オーガニックだったりすることも
③ダイエット用のローカロリー版
④ヴァリューなどと呼ばれる定番品を簡素なパッケージで安く売る版
⑤お一人様用のミニ版

そして、この、箱に入って売られていることの多いこのケーキ、もしや砂糖もバターもたっぷりだから意外に日持ちするんじゃないかと、Tちゃんへのお土産リクエストに加えてみたのですが、案の定、Tちゃんはご実家の用事を色々と済ませた後に東京へ寄ってくれるスケジュールだったので、ロンドンを出てからうちに到着するまで1か月、さすがに無理だけどTちゃんは諦めたのではなく、上の写真のミックスを買って来てくれたのです!卵と水を加えるだけでスポンジが出来るのか、バタークリームはバターと砂糖で出来るし、ジャムも輸入の濃いのを使えば復元可能な気がして来ました!

ではその、復元目標です。大手スーパー3社のはこ~んな顔。

テスコ

ウェイトローズ

M&S

でね、画像を探してたら、去年の女王戴冠60周年記念ジュビリーの時のかわいい広告が出て来ました♡あの時はこれでもかとイギリスらしいものでお祝いされていました。キプリングというメーカーはスーパーではなくスーパーや街のコンビニなどに卸している大手で、私は好きですけど庶民的な、決して高級品ではないのですね。そういう製品の女王に関するイベント用広告、らしくて微笑ましいです♪





ウースターソース ゴールドラベル

2013-09-02 21:24:00 | イギリス


Tちゃんのお土産シリーズ/グルメその2です。
ロンドンから東京への旅が決まってからリクエストさせてもらったのが、キャビン・プレッシャーとシャーロックに出て来たブラウンソースの代名詞「HPソース」と「リーペリンのウースターソース」でした。そのメール送った後に、日本でもリーペリンは売っていることに気づいたので(遅い!)リクエストを撤回したのですが、なんとTちゃんは同じリーペリンでもゴールドラベルの「Special Edittion」を買って来てくれたのです!はい、これは日本では買えませんです。しかも・・・実はロンドンー東京間に、ご実家の福岡も経由しているので、このソース2本と塩、その他エトセトラをTちゃんはゴロゴロとスーツケースで運んで下さった・・・・ああ~~~もうロンドンと福岡には足を向けて寝られません!!

リーペリンのソースは日本でも買えるのはここ最近の出来事なのか単に無知なのか、私の場合はイギリスにいた時に初めて見て、19世紀にウースターシャーでリーペリン社が開発したのがこのソースなので、日本では発音がちょっと詰まり、味も和風に改良され「ウスターソース」となった、と知ったのでした。私はてっきり、トンカツソースより薄いので「薄ターソース」なんだと思ってたのに!(←じゃ「ター」は何なの?リッキー?)



このゴールドは通常のオレンジラベルとどう違うのか?とダーリンにふってみたところ「ラベルがゴールドなところ」という答が・・・・いつもの笑えないジョークだと思ったけど、実際私には味の違いがわかりません。やはり違いはラベルの色なのか。

このソースの用途は、裏のラベルを読んでみますと、

DASH SOME ON YOUR GRILLED CHICKEN
SHAKE IT OVER YOUR STEAK
SPLASH SOME INTO YOUR SHEPHERD'S PIE

グリルド・チキンもステーキもシェパーズパイもイギリスの食堂の定番メニュー、つまり、ちょっと味がもの足りないな~という時になんにでも合う、イギリスの醤油みたいなものですね!ちなみにうちの夫は、チャーハンにかけるんですよね・・・・私は味を整えてからテーブルに出してるのにね・・・・

さて、HPソースについては上のブラウンソースの項目にすでに書きましたので、3種の英国料理の神器、最後はMaldonのシーソルトです。こちらも19世紀から続く有名メーカーで、箱には「Loved by chefs the world over」と書いてあります。が、私のブログ的に注目ポイントはその形状で、



箱にもCRUNCHY FLAKES=バリバリのかけら、と書いてあります。これぞ、キャビン・プレッシャー0202Gdanskに出て来たガラスの破片と言いがかりをつけられた塩なのではないでしょうか?!


こちらの3点は、イギリスならスーパーで買える庶民の食卓にのぼるものですが、共通点には、王室御用達のマークがついているということもあげられます。
アンビバレンツな魅力ですね・・・・



王室御用達の製品には ↓ この印がついています。これは女王ので、現在はあと女王夫君のエジンバラ公とチャールズ皇太子=プリンス・オブ・ウェールズの3人がマークの許可をできます。3人全員に認められている製品には3個のマークが並ぶというわけです。