マーティン・フリーマン兄貴が出ているミュージシャンの短編映画だというので、昨日から始まった「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016」という映画祭を見に行ってきました。
以前、ベン・ウィショー出演の短編「BEAT/鼓動」もここの企画で大きいスクリーンで見ましたが、無料ですが予約が必要です。
上のリンク先「2016受賞プログラム1」の中の「A」というグループにマーティンの映画は入っていて、まだこれからも10/20~23の分チケット予約ができますよ。
マーティンが演じたのは実在のミュージシャン、スティーブ・マリオット。
「スモール・フェイセズ」という60年代のバンドのヴォーカリストで、こんな可愛らしい顔なんですが、スモールだったのは顔だけでなく、なんと身長162cmだったそうです!マーティンでも大きすぎる。
この髪型で思い出すのは、ポール・ウィラーですが、ポールも実はジャム時代に彼の大ファンだったのですって。
スモール・フェイセズは人気が出てティーンのアイドルみたいな存在になってしまったことを苦に、スティーブはバンドを解散してしまうような、名声よりも音楽の追求に生きたアーティストだったので、彼を讃えるクリエイターは多く、マーティンも賛同者だったので出演したのでしょうね。
その後別のバンドやスモール・フェイセズを何度か再結成したりソロ活動を続け、80年代にはパブで精力的に演奏しました。音楽をしてなくては生きていけない人だったのですね。
この映画は、「ライブ・エイド」という有名なチャリティフェスをパブのお客さんがテレビにかじりついて見ているシーンが出てくるので、1885年のお話、まさしく人々に忘れられかけていたスティーブがパブをドサ廻りしていた時の一コマです。
ライブ・エイドはアフリカの飢餓を救おうという、当時の人気ミュージシャン、U2やディヴィッド・ボウイ、クイーンなどが総出演して全世界のお茶の間にもテレビ放送された大イベントでした。元人気ミュージシャンのスティーブがパブにいるというのに、誰も注目する人もなくテレビの方に夢中。
でもパブで働く若い男の子だけは彼を知っていて、持ってきていたスモール・フィイセズのレコードにサインを頼みました。嬉しそうなスティーブがサインに入れるのに若者に名前を聞くとファンの子も「スティーブ」。
冗談かと最初顔をしかめた後、本当だとわかると「スティーブはみんな綺麗な顔なんだ」と嬉しそうにサインをしたその時のマリオットの顔が輝いてました。本当に写真で見ると60~70年代の彼はきれいでかっこいいですよね~
80年代にはそんな彼もすさんだ雰囲気になっていて(下の写真)マーティンが演じたのはその頃。
この映画が切り取った時代の6年後に、スティーブは亡くなりました。
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