Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Everybody's talking about Jaimie

2021-10-11 00:00:00 | その他の映画・ドラマ・舞台
「Everybody’s Talking About Jamie」というミュージカルが数年前からロンドンで上演されていて気になっていました。その映画版が早くもアマゾンプライムで見られるようになっていました!



実話に基づくというストーリーは、ドラァグ・クイーンを夢みる16歳の高校生ジェイミーが、息子を認めず家を出た父親、過保護な母親、校則で彼がパーティーでドレスを着るのを許さない先生、彼をバカにする同級生、1番の理解者イスラム教徒の女友達との関係に悩みながらも、夢を実現する道を見つけていくというもの。

まあ、これだけLGBTQいわゆる性的少数者に肯定的な世の流れで、田舎の高校生ですでにドラァグ・クイーンを夢みることができるんだ、と思ってしまいましたが、

元になったイギリスのドキュメンタリーは10年前のもの、今よりさらに風当たりは強く、そして今でももちろん差別&無理解がありからこそ生まれヒットしたミュージカルでしょう。

ジェイミーの現在進行形の話がメインストーリーなのですが、それを深いものにしているのがドラァグを作り上げてきた前世紀の先駆者たちで、最近ドラマや映画で語られることの多くなった80年代のゲイカルチャーがここでも出てきます。

ジェイミーのロールモデルとなった先代の姐御たち代表として、ドラァグ・クイーン専門店の店長さんヒューゴをリチャード・E・グラントが演じていて良かったです。

そして彼を通して80年代のドラァグ・クイーンやゲイの世界がVHSビデオで持って語られます。



ステージやパーティーの華やかな映像の後に・・・



私はここらでビデオの日付に釘付けになりました。









1991年11月24日、フレディ・マーキュリーの命日が、彼らの歴史でもパーティーの終わりの日として語られていました。

もうこっちのことに気を取られてしまい、現代にも「自分が何者か」を10代の子は悩み葛藤しながら成長して自分を実現することには変わりないというのに、昔の偏見に比べたら、LGBTQというカテゴリーが一般的になっただけでもずいぶん道が楽になったのでは・・・と年寄りくさく思ってしまいました。

が、私と同じ気持ちをリチャード・E・グラントが「Kids! Today!(まったく最近の子は!)」という一言で表現してくれたのでスッキリです。



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