私が観たのは8/8と11、脚本はシーン順にオリジナルからの変更のある「To be, or not to be?」から始まるプレヴューでした。(この公演のプレビュー期間中にフライング記事が出て問題になったため、プレヴュー=本公演前の公演とは、プレスナイト=マスコミ招待のある日=この日以降にジャーナリストは一斉に記事を書く、という劇場公演の仕組みを学習しました)
TVや映画と違ってアップ画面のない舞台、果たしてちゃんと見えるのか(私の席は8列目)豆粒くらいにしか見えないのか?不安をかかえて行ってみたバービカンの舞台は、客席の面積と比較すると左右に広く奥行きもあるのでステージの存在感が大きい劇場でした。ただ顔の表情もしっかり見るにはオペラグラスを使いました。それでもセットのバルコニーが私の席の側、左だったので、ここで演技がある時は役者さんに近く少しお得。いやそれは実は右側でもそちらにも役者さんは移動するのですが、高いと目の位置が同じくらいになる嬉しさが(笑)。
ところで8/8は、前半で2度の中断があるという珍しい公演に当たりました。
まず幕が開きハムレットの姿が見え既に演技が始まっていたところで・・・また幕が閉じてしまったのです。劇場担当者が閉まった幕の前に出て来て、謝罪と技術上の問題が発生、やり直すのでそのまま席で待つとの指示をアナウンスしました。5分後くらいに、再び幕が開くと、今度は音楽が流れてハムレットの台詞が始まりましたので、問題とは音楽が出なかったのだなとわかりました。
子供のハムレットを使ったポスターから期待していた通り、そのイメージを発展して立体にした美しいセットは、まるで高級ファッション雑誌のモデルの背景のような豪華さで、そこがデンマークの王宮だという説得力に溢れていました。時代はシェイクスピアの原作と現代の間の近い過去あたりの設定のようでしたが、特にひとつの時代と特定していないのは衣装が現代、しかし音楽をレコードで聞く時代表現から推察できます。美術セットも動物の剥製や木の枝など自然のものや、劇中劇を強調する舞台上の劇場がノスタルジックで、ファンタジー世界のハムレットの物語でした。
その映画的な美しさの中で悩む王子ハムレット。ベネディクトさんの動きや表現はどこからどこまでが彼のアイディアなのか演出なのかはわかりませんが、とてもわかりやすく王子なのに身近に感じられるハムレットでした。と言っても英語の台詞はわからないところがとても多かったので台詞の内容についての難易度は不明ですけれども、例えば10歳を過ぎたくらいの子供にもぜひ見せたらシェイクスピアに興味を持って教育上よろしいのではないか、と思わせるような親しみやすさです。
私が意外に感じたのは、悩めるシリアス劇だからもっと重たく冷たく頭のいい、ベネディクトの役歴で言えばチョコレート王とかシャーロックみたいな雰囲気かと漠然と予想していたのに、幕が開いてみたら反対に、素直で必死なフランケンシュタインのクリーチャーとかワッツ先輩のような天然王子に見えたことです。それは多分、時代設定を考えていた時に感じた「ファンタジー物語ハムレット」の主人公だから、純真無垢な精神を表現していて、実際の俳優を使わずに全員子供モデルで表現した1年前に制作されたポスターから一貫している世界ではないでしょうか。
そうそう、8日の2度目の中断は、ハムレットの父王の幽霊が奈落に消えた後、舞台に残って演技を続けていたハムレットに、謎の人物が静々と近づいて何かを告げた後、その人物が客席に向かって再び「技術上の問題により演技を続けると危険なので中断します」と告げたのでした。幕が閉まり、「また?!こんなことってあるのか?今日の舞台は最後まで見られるのか?」と騒然となる客席。席を立って外へ出ようとする人も現れた時、幕の前、1列目の客席の前にヒョコっと姿を現し話し始めた人は、なんとさっきまで王子だった人ではないですか?!
主演役者自ら謝罪と忍耐への御礼を客席に向かって生声で叫ぶ・・・・フレンドリーにもほどがある・・・・
2度目の中断で、同じ劇場担当者に鎮静を任せるのは忍びないと思った責任感の強いベネディクトさん、彼のおかげで客席もほっこりしました。中断にはびっくりだけど、舞台よりもっと客席に近いところで、演技以外の姿を見られたことで、アクシデントだけれどこんな事態に遭遇できるのもプレヴューの楽しみのひとつでもあるか・・・と思わせて、そして今度の中断は少し最初より長かったけれど、無事にまた幕は開きました。
私は実は、シェイクスピアのハムレットは母と恋人に怒り責め続けるのが苦手だったのですが、ベネディクトが提示した「人を信じては傷つく幼い心が叫んでいる未熟な魂」にそれも少し納得できるようになってきました。
それとこれも原作ではあまり自己を感じられず存在感がなかったオフィーリアの描き方が生き生きとしていて好きでした。父や兄に身持ちを良くしろと諭される若い娘でも、思春期以降ならば人格もきちっとあったはずなのに、シェイクスピアの時代にはそれが軽んじられていたのが、肉付けされていながらもハムレットの母に対応する処女性も保っていたと思います。
昨日がプレスナイトだったため今は公式記事が出始め、最初のシーン原作どおりに変更になったとチラリ目にしました。本公演は10/15のナショナル・シアター・ライブで、英国その他の国では劇場と同時に各地の映画館で見られるのですよね。日本も時差はあるけど翌日くらいには映画館で見たいですね!!
同じ会場バービカンでの映画特集のポスター
8/27追記書き忘れてこれはどうしても言っておきたい不思議なこと
ファンになって以来3年以上見続けていたせいなのか?この舞台で実は私「デンマーク王子を見た」気がしなくて、ずっと「演技するベネディクトさん」を見ているという認識の仕方でした。それは映像と違って生身の人間を見るからなのか?例えばシャーロックを見る時の私の脳は、「俳優ベネディクトさん」よりも「高機能ええかっこしいシャーロック」として見ています。同じハムレットでも、ローリー・キニア、デヴィッド・テナント、ベン・ウィショーのをナショナル・シアター・ライヴやDVDで見ましたが彼らはデンマークの貴公子に見えたんです。映像で時折アップもあったから感情移入しやすかった?舞台だと生身に注目してしまって物語に入っていってないからでしょうか?
追記の追記プレスの信憑性を疑う
2度の中断があった日、終了後のステージドアにてベネディクトによるファンの皆へ「演技に集中できないので動画や写真をとらないで」というアナウンスがあり、その中でもそのメッセージをさらに皆に伝えて欲しいという彼の願いに応え、その様子を撮影した動画がネットに拡散されました。同時にそれを記事にした媒体もあり、「客席に録画していることを表す赤いライトが見えて集中できず舞台が中断された」と書かれていました。
事実は「音楽が出なかった」と「奈落がステージに再び上がらなかった」ために中断されたのであり、録画ボタンで集中力を削がれたためではありません。
この件で、プレスというものは事実のウラをとらないで記事を書いているんだな、と改めて実感したのでありました。
そうなんです、私からすると、今はどんなふうになったんだろう~、って
NTライブが待ち遠しいですw
<<他の役者さんたちも上手いな~って感じてましたから、かなり客観的に観てしまったのかも
私には、役者さんが上手とか下手とかよくわからないんです~
役のその人そのものに見えたりしたら演技が上手ということなのかと
以前は思ってたのですが、それ方式で言ったらハムレットのベネさんは
下手ということになってしまうし!
とにかく2次元の人が3次元になると興奮と緊張で平静ではいられませんよね~
どんなに違っていたんでしょうね~。
私もベネディクトが話してると思うと緊張して、英語を聞きとろうとしていたせいもあるかと思いますけど、ハムレットへ感情移入できたかはちょっと怪しいです。
おっしゃるように、他の映画ではその役の人として観ているんですけどね。
演技が自然だったこともあり、余計にそうなったのかもです。
他の役者さんたちも上手いな~って感じてましたから、かなり客観的に観てしまったのかもです(^_^;)
TBさせてくださいね。
<<「ブラックアダー」という名のずるくて腹黒い男
なんてイギリス的なヒーロー?!
<<イギリスの小学生とか中学生は積極的に観させられ
!分かる気がします!
ブラックアダーかどうか今となっては記憶にないけど
日本の小中学生向けのNHK教育TVの時間帯(11:00am~2:00あたり)に
こういうお笑いと教養の内容、特に歴史の寸劇よくやってます!
先日ロンドンでも友人宅でダラダラとTV見てて、
子供向け教育番組なのにやたらとオバカで品のないシリーズ見ましたもん!
イギリスの歴史にかける教育熱はすごいと思います。
小学1年生でもローマの歴史を調べるという課題が出されて
その期間は他の教科でもこじつけられるものはすべてローマになるという具合。
VHS時代は、今思うとチャレンジ精神があったと言うことでしょうか。
過去の売り上げ資料なんて学習してないで
今の時代はあれですよ、ネット配信で頑張って欲しいものです!
「ブラックアダー」は、ローワン・アトキンソンの代表作です。ローワン・アトキンソン扮する「ブラックアダー」という名のずるくて腹黒い男がアホな悪巧みをしては失敗するというコメディで、第1シリーズが15世紀、第2シリーズがエリザベス1世時代、第3シリーズが18世紀末、第4シリーズが第一次世界大戦中、と、それぞれ四つの時代を背景にしています(時代が新しくなるにつれ、それぞれの時代の「ブラックアダー」はどんどん落ちぶれていき、第1シリーズでは王族の末裔だったのに第4シリーズでは陸軍大尉w)。観ると英国史の勉強にもなる、ということもあって、イギリスの小学生とか中学生は積極的に観させられているようですよ。多分、イギリスでは「ミスター・ビーン」よりはるかに人気も評価も高いんじゃないかしら。
日本では以前、VHSテープでは発売されたので私はレンタルして観ました。以来、「日本版DVDが出たら絶対買う」と待ち続けているのですが、出ません。しくしく。
そうそう、コリン・ファースのシェイクスピアが出てくる「Blackadder Back & Forth」は、第4シリーズの後に作られたスペシャル番組で、現在に生きている「ブラックアダー」が偶然(?)タイムマシンを手に入れ、過去に飛んでお宝をゲットしようと企む話です。残念ながら、これは日本では一度も公開されてません。しくしくしく。
ぷぷぷぷぷ!!
演じる側の人達も同じように思っていたとは!!!!
そして苦しんだ学生の恨み400年分・・・
そうか、イギリス人全員がそう思いながらも
シェイクスピアを尊敬していることが伝わってきておもしろすぎです。
アホみたいなタイツと言われてもコリンファースの脚線美に目が行って
あらゆる意味ですごい動画ですね。
ツイッターでみんなにも教えてあげなくちゃ!!
(見てもブラックアダーが何なのかはわかってないけど)
ヒュー・ローリーはの金髪のおかっぱが似合いすぎて
眼福ものです。
ふっふっふ、ブラックアダーもヒュー・ローリーとのスケッチも、私の大好物ですよ~。さらに一つ自慢させていただくと、Blackadder Back & Forthは最初にロンドンのミレニアムドームで上映された時に観たんですのよ~~~(その時はブラックアダーが何なのかも知りませんでしたがw)。
>あれを映画館でご覧になったというだけで大尊敬
むしろあれを居間でご覧になって挫折されなかったほうが大尊敬です。確か、長い映画だから特別料金扱いで、チケット代が通常の映画料金より高かったんですよね……だから、あまりの退屈さに呆然としながらも、チケット代惜しさに途中で出ることができませんでした。
ハムレットについてのアトキンスンとヒュー・ローリーのこのスケッチも、
大爆笑ものです。既にご存知かもしれませんが。
https://www.youtube.com/watch?v=IwbB6B0cQs4&list=RDIwbB6B0cQs
4#t=1
Blackadder Back & Forthの中のシェークスピアのスケッチをご覧になったことがありますか。ローアン・アトキンスンがタイムマシーンで過去に行って、コリン・ファース扮するシェークスピアとすれ違うスケッチです。その中で、ブラナーの果てしなく続くハムレットのことが出てきて大いに笑えます。居間で見ていても拷問のようだったで、あれを映画館でご覧になったというだけで大尊敬します。
https://www.youtube.com/watch?v=NM-Y1ch4b5c
お二人にとってもハムレットは共感しづらいキャラクターなんですね。私もそうです。だからこそ、うまく解釈してうまく見せてくれたときは拍手喝采なのですが、
>ケネス・ブラナーの5時間にも渡る、ほとんど苦痛を強いられるようなDVD
おお、まゆみさんにとってもあの映画はキツかったですか。私は映画館で観て死にかけました。彼の「ヘンリー五世」や「から騒ぎ」は大好きなのに、あの「ハムレット」だけは……!
その節には大変お世話になりました!
お会いできて楽しかったです。そして私がお会いした方がスーさんモファットさんにもお会いできたなんて、まゆみさんのまわりの空気に私の執着心が残っていて、それがあの2人にも届いたかも、と勝手に喜ばせてください。(笑)
はい、私の2回目は何ごともなく鑑賞できましたし、突発事故もライブならではの楽しみのひとつくらいに思っています。
<<千秋楽のチケットも
さすが観劇の仕方を心得ていらっしゃる!
約2ヶ月もたてば変更がないわけがないしたとえ同じ脚本でも演技は完成品というか集大成が見られるのですものね~。
<<共感しにくいキャラクター
そうですそうです。私にとってはそれができないと好きな作品になりにくいです。だから俳優にとって難しいのでしょうか。
まゆみさんのお嬢さんが気に入ってくだすったとは、私の在ロンドンの友人が彼女の息子にシェイクスピアに興味を持ってほしいからこの舞台を見せたい、と思ったことを思い出します。お嬢さんはもう美しさや斬新さがわかる年齢ですから価値にお気づきになれたけど、ローティーンだったらまだそこまでは理解できなくてもTVで見たかっこいいシャーロックの人が出ているってことで興味を持てるし、舞台を楽しめればシェイクスピアが彼にとって身近な存在になる、それに意味がありますよね。
<<あの声を生の舞台で聞くことができたのは本当に幸運だった
確かに!ティモシーお父さんが息子の才能に気づいたのがステージだったのも今となってはうなずけますね。
3ヶ月もあの声を出し続けなくてはいけないなんて、とちょっと心配してしまいます。無事に千秋楽までベネディクトさんが健康でいられますように。
今頃はクリーチャーを脱皮して、王子らしい王子ハムレットになっているかもですね~
まだまだあと2ヶ月もあるから、
ナショナル・シアター・ライブで見る頃には違うものが見られそうです。
楽しみです、早くみたい!!
(日本でも上映されるに決まってますよ~~~~~~)
<<まぁ期待値が高いと、色々言われます
ほんとにその通り!チケットの即完売~最も求められるチケット
なんてニュースになって大騒ぎでしたからね。
プレヴュー初日にはイギリスのラジオ、新聞、TVとすべてのメディアが
その話題だったので、文字通り国を挙げての大騒ぎだったのです。
それとイギリスのプレスは何でも書きたいこと書きます。
日本ではおおむねいいことしか書かないので違いますよね~
そんなにトラブルがあるのは聞いたことないけど、
去年「夜中に犬に起こった奇妙な事件」の劇場の2階席が落ちて、
大ニュースになってたのは覚えてます(汗)
今はすっかり修復されてました^^
今回、ロンドンで初めてお会いすることができて嬉しかったです。しましまさんとお別れして間もなく、1階のカフェテリアでモファット氏とスーさんに遭遇したので、しましまさんのご加護があったものと勝手に思っています。
ところで、私が観た『ハムレット』は既にオープニングが変更されていて、技術的なトラブルもなく終了しましたが、しましまさんが遭遇した出来事は、変な言い方ですがPreviewの醍醐味でもありますよね。完成作に向けての最後のストレッチ段階なので、有機的に変化してゆく過程を垣間見ることができたのは、ある意味で貴重な体験だと思います。私は千秋楽のチケットも取っているので、先日観た舞台がどのように成熟しているか観るのを楽しみにしています。
私は、実はハムレットというキャラクターはあまり好きではなく、NYのセントラルパークで上演された舞台や、ケネス・ブラナーの5時間にも渡る、ほとんど苦痛を強いられるようなDVDも観ましたが、いまひとつ共感しにくいキャラクターでした。しかし今回のハムレットは、ファンのひいき目があるのはさておいて、幾つもの層がある共感できるキャラクターに仕上がっていてとても楽しめました。
成人した娘と息子と一緒に行ったのですが、意外だったのは娘の反応です。彼女は、ベネディクトのファンでもなく、シェークスピアなど退屈極まりないと思っている人間で、今回は私と息子に仕方なくついてきたようなものでした。ところが、彼女はとてもこの舞台を気に入り、今回のロンドン旅行の中で一番印象的な出来事として後日語っていました。芸術的な舞台セットや現代的な時代設定、創造的な視的効果が、彼女にとっては退屈極まりないはずだったシェークスピアへ新たな興味をかき立てたわけです。私は、これだけでも舞台監督のリンジー・ターナーに拍手を送る価値が充分あると思いました。シェークスピア自身も、グローブ座の時代は新しい試みを繰り返していたわけですから。
それにしても、ベネディクトの舞台俳優としての資質の一つは、あの声だと思います。彼の声は出演者中で一番通りが良く、セリフもはっきり聞き取れるし、観客がハムレットの感情の起伏に容易についていける要素だと思いました。あの声を生の舞台で聞くことができたのは本当に幸運だったと思っています。
生ベネレットだけでも十分以上に羨ましいのに、プレビュー公演ならではのアクシデントまで体験できるなんて、常日頃どれほどの徳を積んでいられるのでしょう! ああもう私も早くナショナル・シアター・ライヴで観たい~~~(←日本でも上映されるものと決めてかかっている)。
>素直で必死なフランケンシュタインのクリーチャーとかワッツ先輩のような天然王子
そうか、そうきましたか! うえええん、私も早く(以下省略)。
旅の疲れはないのですが、時差ぼけが直らなくて昨夜もほとんど眠れず、
今日の午後仕事しながら寝そうになってしまいました!!
WINTさんも予習開始ですね!
ハムレットはなかなか難題ですよね。私はローリー・キニアのが初ハムレットで
その時は、まず話の筋に、ハムレットの行動に、ひたすら腹をたてました。
その後テナントさんのを見て、原作も読んで、それからシャイクスピア訳者の河合祥一郎の解説本(NHKで放送されたもの)を読んでハムレットの心境をわかったと思ったのですが、
今回のベネレットでまた覆ってしまいました!
蜷川版も、大御所であるケネス・ブラナーのも見ていないので、今後また見解が変わるでしょうが、
まずは10月以降のナショナル・シアター・ライブでまた見られるはずなので、それも見ないと私には理解しきれないな、と思っています。
<<観客にベストのものを届けたい。
ですよね。特に、その1回しか見ない人はそれで全てを判断するのですから。
しかし、マチネがある日は、1日に2回も集中力を3時間も持続させるなんて人間業じゃないです。
そんな時のアクシデントによる中断・・・
さらに役から素に戻って観客へのアナウンスまでを瞬時にやるとは、以前、スタトレの撮影の時に誰かが言っていた、「ベネディクトはカメラがまわったとたんに役に入ることができる」というコメントどおりだ!と思いました。
はい、身体を壊さずに本人納得できる演技を千秋楽までして欲しいです。
WINTさんも、夏休みの宿題がんばってください!
ああっ・・・私の夏休みのレポートが・・・。
旅の疲れは取れましたか?
ベネレットを観る日のために予習の日々を送っています。
けれど近所のTSUTAYAには「ハムレット」は置いてなくて、youtubeで蜷川版を観ました。その後、キニアさんの3分ほどの最初のセリフのシーンのみを観たんですが、全くの別物で、解釈のしようでいくらでも違うものになるんだ!と驚きました。
ベネレットも今までの「ハムレット」とはひと味違うようですね。
しましまさんが感じた「純真無垢な感じ」、分かるような気がします。
いくつか出ている公式の画像でも、すごく若々しく見えるんですよ。39才なのに。
なるほど。そういうことか。と、納得がいきました。
今、hedgehogさんにテナント版ハムレットを借りて見ようと思っているところです。今、海を渡ってこちらに向かっているはず!
お芝居の中断は、見ている側からしたら「これも“生”の醍醐味」ですよね。おまけにベネさん自らのお出ましがあったり。
いい人だ!
ちょっと「羨ましい・・・」と思っちゃった。
でも、演じる側としてはたまったもんじゃないでしょうねえ。
最近のベネさんの頬骨の出具合から、舞台は体力勝負・気力勝負・真剣勝負なんだろうと。
観客にベストのものを届けたい。毎回毎回そういう思いで演じているのでしょうから、こういうったアクシデントは何が原因であっても起こって欲しくないことなんだろうと思うんですよ。
あと、2ヶ月くらいですか。
痩せてるシャーロックが好きなんですけど、これ以上は痩せないで体に気をつけて頑張って欲しいものです。