Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

「犬事件」タイトルの由来

2014-05-23 14:32:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
昨夜、あわててツイートしたので重複しますが、私にとっては驚きの結びつきだったのでちょっと詳しく書くことにしました。シャーロキアンの皆様だったらよくご存知のことなのでしょうけれど、私めには大発見だったもので。。。

主任警部モースのテレビドラマ0103「Service os All the Dead/死者たちの礼拝」を見ていました。登場人物も多いし、好みの俳優も出ないし、英語もわからないしでボーーーっとしてたら、モースが「シャーロック・ホームズ」と、それは聞くのも珍しくない名前ですが、続けて「夜中に犬に起こった奇妙な事件」と言ったので、びっくりして目が覚めました。な、なんでモースとシャーロックと犬事件が同時に目の前で起きているのか?!と。

こういう会話です(早川書房「死者たちの礼拝」コリン・デクスターp171より)

モース「シャーロック・ホームズを覚えてるか?ルイス。
   『その他に私が何か注意すべき点がありましょうか?』
   『あの夜の犬の奇妙な行動ですな』」
   「『犬は何もしませんでしたよ』」
   「「それが奇妙な行動だというんです』」
ルイス「なるほど」



これを聞いて「犬は夜、何かの気配があれば吠えるのもだが、吠えなかった。そこにホームズが着眼して事件を解決した」という有名なホームズ探偵のエピソードを思い出したのと同時に、話題の小説/舞台「夜中に犬に起こった奇妙な事件」のタイトルがホームズ小説からつけられたんだ、と悟ったのでした。

ホームズのこの有名な台詞は「Silver Blaze/白銀号事件」に出て来ます。英語版Wikiにはちゃんとその会話が抜粋されて載ってる(Contentsの上)けど、日本語版にはないので上に引用したモース本の会話と照らし合わせればいいかと思います。英語Wikiには「1937年に英国で映画化され、4年後にアメリカではMurder at the Baskervillesとして公開された」ともあります。バスカヴィルと同じダートモアが舞台で、犬も出て来るため、私はホームズのこの推理法はバスカヴィルのエピに出て来るのだとずっと思っておりました。

そして、「The Curious Incident of the Dog in the Night-Time/夜中に犬に起こった奇妙な事件」のタイトルは、自閉症の少年クリストファーはホームズが大好きで、本の中でも何度も白銀号事件について話している、とも英語Wikiには出てますね。日本語Wikiでも早く書き足せばいいのになあ!

それから、こちらには「クリストファーは人間よりも動物との方がうまくつき合える。ほとんどの殺人事件のミステリーは人間の事件だけれども、動物の殺人事件も人間のと同様に興味深いものだ」と犬が死んだ事件を解決するノートのタイトルをつけたとあります。そうか、私もこの本は読んで大好きだったんですが、ホームズの台詞にちなんでノートを作ったというくだりはまるっと忘れていたようです~



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5 コメント

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しましまさん (まゆみ)
2014-05-23 22:44:29
わたしは火曜日にNT Liveの"The Curious Incident of the Dog in the Night-Time" を観に行く予定なので、今、原作本を読んでいます。とっても面白い本です。脚本も出ているのですが、原作から読むことにして2日前から読み始めたのですが、読み易い英語なのと、話の展開がぐいぐいと引込まれるのでけっこう早く読めますよ。お薦めです。

この舞台版は、今秋からブロードウェイでの上演が決まったので、実際の舞台も観に行こうと思っているのですが、NT Liveのオリジナルキャストには、Mrs. Hudsonことユナ・スタブさんがMrs. Alexander役で出ているので観てきます。日本でも上映予定ですか?
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まゆみさん (sofiaandfreya)
2014-05-23 22:59:09
NT Live、うらやましい~~!!
本は、日本語訳のを読んだんです!なのに、シャーロック・ホームズから
自分の事件簿のタイトルをとったくだりをすっかり忘れていたんです。
私も読んだ時にはとても面白くて一気に読んでしまいました。

2年くらい前に、ロンドンのチャリティ・イベント・スペシャルで
この舞台にアンドリュー・スコット、ベン・ウィショー、
マット・スミスが登場したことがキッカケで舞台と小説を知りました。

日本でも、このNTバージョンとは別の舞台化がされているんです。
私はどうしても先にNT版が見たくてそっちは見に行ってないのですが。
上映予定は今のところなくて残念ですが、いつか必ず見た~い!!

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なるほど、日本では既に知られた作品だったのですね。 (まゆみ)
2014-05-23 23:57:20
私の友人に自閉症のお嬢さんがいるのですが、この本を読むと彼女の思考がどのように働いているのかを垣間見ることができるようで、私には別の意味でも貴重でした。

クリストファーの構築する世界は、言葉の壁を越えて読者に届いているのですね。
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まゆみさん (sofiaandfreya)
2014-05-24 09:44:50
日本で知られているかどうかは疑問なのですけど、
独自に舞台化しているのがジャニーズの人を主役にしているとのことで
局所的には人気があると思われます。

私の娘のクラスにも3人も自閉症の子がいたんですよ。
自閉症の人の一人称で書かれた文章はとっても興味深かったですね!
感動したので、うちの娘と仲の良い自閉症の子を持つお母さんに
その本の話をしたのですが、反応はなかったです。
自分の子供がわからないとおっしゃってたので参考になると
思いましたが、肉親だと受け取り方が違うのでしょうね。
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ましゅまろさん (sofiaandfreya)
2014-05-25 09:30:02
本当にそうです~!!
私もドラマのシャーロックがなかったらこのお芝居のことは
知らないで行きていたことでしょう。
最近は自閉症と診断される子供が多くて、うちの娘の友達にもいるので
ましゅまろさんと同じく少しわかった気がしました。
しかし「モンティーホールの問題」???ぜんぜん覚えてません・・・
もう一度読んで出直した方がいいかもですね^^;;
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