Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

マリメッコ展

2016-12-17 21:01:00 | ファッション


チケットにもなっている最も有名なピンクのケシの花プリントのポスターと、この緑ぽいポスターの2種が会場周りに貼られていました。

マリメッコ展は全国を巡回していて、この東京/渋谷の前には西宮、そのあとは新潟だそうです。詳しくはこちらの公式に。

フィンランドのファブリックメーカーから始まった「マリメッコ」はブランド60周年だそうです。モダンなデザインは男性ファンも少なくなく、うちにも夫が買ったピローケースがあります(笑)。という私もバッグを2個持っていて、娘には小さい時に帽子を買ってあげたけど粗末にされた思い出が(涙)。

この展示には、初期から現在までのファブリック、洋服をメインに、パネルで会社の歴史、創始者とデザイナー達の解説、デザイナーのインタビュー映像、ファブリック以外の製品(食器、コラボのスニーカーなど)が出品されていました。

私が特に興味深く見たものは、50~70年代のスクラップブックのデジタル版として、当時の雑誌の切り抜きやデザイン画が動画で見られたものでした。

50~60年代というと、思い浮かぶファッションはメイクの濃いセクシーなものだったりしますが、それはモード誌やハリウッド映画の世界で、マリメッコのポリシーは「解放された女性」なのでコットンでシンプルで直線的なカットが斬新だったようです。最もさすがに50年代にはウエストを絞ってスカートにボリュームを持たせたドレスもありました。

そして60年代にはアメリカの、そして世界のファッションリーダーだったジャクリーン・ケネディが着たマリメッコドレスも展示されていました。

その時は彼女は妊娠していたとも解説にあり、お腹をしめつけないデザインは実用的だったのでしょうね。ケネディ夫人が着たという情報のおかげでアメリカで一躍有名になったそうです。

マリメッコでは日本人デザイナーも70年代から活躍していて、有名なキッズ向けの車のプリントもそのうちの一人によるもの。そしてプリントには全て名前が付いているのですが、その車プリントは「ブ ブー」というんですね。それって、日本の幼児語「ぶーぶ」?どこかにそう書いてないかなと探したのですが見つけられませんでした(笑)。

そのデザイナーさんの写真もパネルになっていましたが、イケメンでしたよ!

創始者が亡くなってから、会社経営は指針を失っていたかのような時期もあったと見受けられましたが、2000年代に入ってからアーカイブの人気が盛り上がり復活したようでした。

私ごとですが、ちょうどその頃、私は仕事でパリのサロンを回っていて、マリメッコを知ったのでした。逆に言うとマリメッコ60年の歴史のうち6分の1は自分で見てるのか?!という年月の驚きと、日本のファッション業界にマリメッコが90年代までは姿を現さなかったのはそういうことか、という驚きも。


そして、ちょっぴり残念なこと・・・・

ミュージアム・グッズ大好きな私としては、この展示会の限定グッズもそれは楽しみに行ったのですね。その気合の入れようは、初日に行ったことで証明されるでありましょう。だって人気グッズが売り切れたらガッカリすると思って・・・!

そしたら、図録とポストカードのみでした。

展示会場を出てすぐのショップには通常、その展示限定グッズを販売しているものですが、今回はマリメッコ社以外のフィンランド製品も並んでいました。もちろんマリメッコもありましたが通常のショップの製品です。でも点数がとっても控えめな感じで。

なんらかの規定でマリメッコ限定グッズが作れないのならば、通常製品でもいいのでもっと種類豊富に展開してくれたらよかったのになあ、と思いました。

どうりで協賛会社の名前に日本ディストリビューターの名がないはず・・・

マリメッコの製品は多岐にわたるのでなぜ一丸となって展示と販売ができないのか、買う気満々のファンにとっては残念なことです。







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