Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ニコラ・ル・リッシュのボレロ

2010-08-13 23:30:00 | いろいろ
東京バレエ団の<ベジャール・ガラ>で
ニコラ・ル・リッシュの「ボレロ」を見てきました。

実は、私がプロのバレエ公演を見たのも、
同じ五反田の「ゆうぽうと」で「ベジャール」だったので
ちょっと懐かしい。ベジャールさんもご健在でしたし。
あれは音楽「クイーン」(故・フレディが好きでした)
衣装「ヴェルサーチェ」(デザイナーも生存中だった)
の幻の話題作でした。15年くらい前かな?

脱線、脱線ase2
ニコラ・ル・リッシュは、
パリ・オペラ座のエトワールで、
私がロンドンでオペラハウスにシルヴィ・ギエムを見に
通って(ってそれほどでもないけど)いた時、
ロミオ役をやるはずがケガで出られず
(代役がミラノ・スカラ座のマッシモ・ムールで彼は彼で良かったけれど)
その時からやっぱり見たい気持ちを引きずっていたのでした。
(関係ないけど、代役も国をまたがって動く・・・ちょっと感動)

と、「ボレロ」の前に
東京バレエ団による別のベジャール作品が2作あり、
なかなかチャーミングなステージだったのです。
特に1作目の「ギリシャの踊り」は
シンプルな「これぞコンテンポラリー」な衣装も美しく
日本人のバレエもいいなあheartと思いました。

そして「ボレロ」ー
ジョルジュ・ドンの映像では見たことあるけど
ステージでは初めてです、ドキドキ・・・
おなじみの曲とともに
小さなスポットライトが手を照らすところから始まり
動きとライトが大きくなってニコラの上半身が登場・・・



ぎゃっeq
それまでに日本人ダンサーの肉体に見慣れた目には、
XLサイズのボディの出現にショックnose4
そして反対に赤の円のまわりで踊るダンサー達が、
「ボレロ」なのにミシマの「M」とかの、
日本のエキシシズムを誇張した作品のように見えるのです。
憧れのニコラ・ル・リッシュ、生のボレロなのに
そんな邪念を抱きながら
ニコラの肉体を見つめ
「こんな大きな身体をリズムに一体化させられる
筋力と音楽センスはやっぱりすごい」
なんて偉そうに思っているうちに
すっかり「彼が正常で日本人のダンサーが細すぎ」と、
基準は逆転。
ダンサー、動いてこそ神様が宿ります。
動きが早く激しくなってからは
すっかり見入ってあっという間に終わってしまいました。
ああ、終わって欲しくなかったhorori

カーテン・コールではすっかり緊張がとけ
恥ずかしいセリフだけど「心が洗われるような笑顔」で
頬を紅潮させてあいさつするニコラの顔が
なぜかとってもシルヴィ・ギエムに似ていました。
写真ではあまりハンサムに写ってることが少ない
(私は好きだけど)
と思っていましたけど、
とってもとってもチャーミングな笑顔でしたkirakira2

やっぱり生のボレロってすごいんだなあ。
こんなことなら、ギエムの最後のボレロも
見ておきたかったです、
と今頃おそい・・・


よくパンフに載ってるこの写真が好きですkirakira2

fukidashi
私の隣にお年を召したご夫人がふたりすわっていたのですが、
その方々の会話に実は耳が向いて向いて・・・
「あ~symbol6ねむいわね」
「小牧さんもまだ生きてたのよ」
「~~さんは~歳よ。森下さんより2つ上だもの」
「なかなかきれいな子よ。ここで踊ってたの」
「~~もね、教えてるの」
どういう方達だったんだろう?!

down会場にはってあった、東京バレエ海外公演のポスター



フランスのサイトles nuits de fourviereに公演の記事がでています。
http://www.nuitsdefourviere.fr/2010/article-2010-en.php3?id_article=620
チケットはSOLD OUTだったようです。
でも値段は35ユーロ・・・
同じ値段で日本でも見たいんですけど・・・・

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