去年見逃していた「トーべ」がアマゾンプライムにあるのを見つけました。
ムーミンの作者だとは直結してたけれど、彼女は多彩な芸術家ということが見初めてわかり、予想以上に集中して見れました。
しかしなかなか、私が持ってたトーベの「地味な存在の女子作家」というイメージは覆されました。彼女の性格や見た目は今の日本で言ったら天然系の不思議ちゃんっぽく可愛らしくて親しみを持ちやすいんですが、こと恋愛と仕事への姿勢は100年前のフィンランドってこんなに自由だったの?!と驚くほど自分に自信を持って積極的だったのです。いやー!怖いわ!こういうのが一番!
もちろん彼女はアーティストの両親に生まれた生粋のアーティストなのでフィンランド国民一般が自由だったわけではないにしろ、なんか進んでる文化〜と羨ましい限りです。
トーべが脚本、美術を担当した舞台のムーミンがあったことはなかなかにびっくり。衣装というかムーミンの被り物が素人ぽすぎたのも可愛かった。
物足りなかったのはムーミンの誕生のいきさつや製作過程でした。その辺は自分も絵を描くにあたり知りたいことだったので。ドキュメンタリーではなく伝記映画だけど、そういう視点の絵描きの物語をもっと見たいです。