コリン・モーガンがヴィランを演じるケネス・ブラナー映画「ベルファスト」が例によって日本では指をくわえて3月まで待たされております。そこで予習?というかヒマつぶしというか本の自伝があると知り、1990年出版(日本では1993年)本を中古で探して購入しました。
その後数カ月、つぶすヒマもなかったので読み始めは年末年始の入院時にまで下ってしまいました。
手を出すのが重そうな389ページだったにもかかわらず、読み始めたらちっとも重いことはなく私の思い込みは彼本人自体の印象も重そうな人だったからと気づきました。全然そんなことはありませんでした。
肝心の「ベルファスト」の元になるはずの幼少時代どんな子供だったかの話はあまりページ数がないのですが、それでもご両親やおじいちゃん&おばあちゃんのことやご近所みなコミュニティだという北アイルランドの町のことは読めました。
しかし自伝として楽しめたのは高校時代~俳優志望、俳優生活の舞台裏で、私も知らない有名な俳優や舞台スタッフももちろん多数書かれていますが、知っているルパート・エヴェレットとの舞台「アナザーカントリー」やデレク・ジャコビの「ハムレット」の話などは雑誌でも読んでるナチュラルな感覚でスラスラと読めてしまいます!さらにジュディ・デンチとマイケル・ギャンボンとの撮影中ポーカーフェイス爆笑我慢大会など楽しすぎる。
中でも興味深かったのは、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーで念願のヘンリー5世を演じることになった時、「王の心情」を参考にする文献も人もないので、チャールズ皇太子に面談を求め許可されてヘンリー王子~王の役作りを磨いたことでした。この様子を想像した私の脳内ではジョシュ・オコナ―(「ザ・クラウン」でのチャールズ役)が出演してくれました・・・
しかし巨匠(?)の自伝で1番楽しめたのが舞台裏と元妻エマ・トンプソンとのこと(あまり触れてはいない)だったとは、結局ゴシップが楽しかったのかしら……