War Horseの翌日、また舞台を見ました。
OUDSとは、OXFORD UNIVERSITY DRAMA SOCIETY/オックスフォード大学演劇協会の略で、パンフによると1885年に創設された現役大学生の劇団で、国内外で公演活動をしているそうです。私も今回見て知った劇団で、そもそも学生による演劇のレベルって想像がつきませんでしたが、演目が「十二夜」だったのに惹かれました。
学生とは言え世界大学ランキング3位の大学だし(東大は23位)シェイクスピアの本場だし、チケット2500円ならはずれてもいいかな・・・くらいに思っていたら、
大当たりでした!!
十二夜は古典なのでストーリーや登場人物設定は知っていました。舞台は見たことなかったけれど昔BBC制作のドラマは見たことがあり、それなりに私の固定観念ができていましたが、それを見事にひっくり返してくれました!
喜劇ながら、シリアスな王子役としてオーシーノ公爵、姫役としてオリヴィアがおり、このふたりは回りがドタバタしていても真顔を保つという役柄と思っていたら、王子と姫を大真面目にやってるけど端から見て笑えてしまうのです。ロックビジネスで成功したスターのようなキャラでした。
サー・アンドリューやサー・トービー、そしてマルヴォーリオの喜劇チームもよかった。この辺のキャラは大学生だとちょっと若過ぎてもの足りない感もかすめるのですけど、マルヴォーリオが年齢を越えて怪演してくれてました。
イカレたキャラ達とは逆に、正気なのがヴァイオラ、そして道化のフェステ。実はこの公演で1番残念なのはヴァイオラと双子の兄セバスチャンが魅力的に見えなかったことでした。だって本筋の恋の三角関係の要はヴァイオラなんだから、中性的な美青年であって欲しい。でないと大筋の説得力が・・・
しかし、そこをもカバーしたのが道化のフェステ(個人的観測値)。容姿は小柄でブロンドだけどポーカーフェイスに狂気が宿っているというか・・・道化というより人間でない異形の物という感じ。「NHKラジカル・ラジオ/シェイクスピア」のテキストをカンニングしたら、「もともと道化とは権力者が魔除けや娯楽のために精神・知的・肉体障害者を身近においた」とあるんですが、まさしく!こんな道化なら娯楽のためにそばにいて欲しいと思いましたもん。(つまりかわいかったのです♪)
また、舞台には常にハープ奏者がいて、お伽噺を見ている、という感じがしましたし、オーシーノの家来ふたりはオペラ歌手で、レースの白いドレスのせいもあり天使に見えました。歌も「眺めのいい部屋」にも出て来た「私のお父さん」は恋の情熱を、モーツアルトの「魔笛」(と思う)の「パ」「パ」は狂気を感じさせます。
そして、セット&衣装がまた良かった。
特に衣装、イギリス人の得意な「古くて新しい」センス全開、オーシーノのガウンや船長のコートはヴィンテージの本物っぽかったし、ヴィンテージ風生地で作ったと思われるオリヴィアのドレスやマルヴォーリオの上着、さらに、あの時代の男子の下半身はタイツでしたが、モモヒキにしか見えないレギンズ着用の方が多くて、私、実は白いモモヒキにロマンを感じるので萌えました。
The Oxford Studentより
リンク THE OXFORD CULTURE REVIEW 演出家マックス・ギルのインタビューと美しい写真が
OUDSとは、OXFORD UNIVERSITY DRAMA SOCIETY/オックスフォード大学演劇協会の略で、パンフによると1885年に創設された現役大学生の劇団で、国内外で公演活動をしているそうです。私も今回見て知った劇団で、そもそも学生による演劇のレベルって想像がつきませんでしたが、演目が「十二夜」だったのに惹かれました。
学生とは言え世界大学ランキング3位の大学だし(東大は23位)シェイクスピアの本場だし、チケット2500円ならはずれてもいいかな・・・くらいに思っていたら、
大当たりでした!!
Twelfth Night - OUDS/Thelma Holt International Tour Trailer from Hypnotist Film Company on Vimeo.
十二夜は古典なのでストーリーや登場人物設定は知っていました。舞台は見たことなかったけれど昔BBC制作のドラマは見たことがあり、それなりに私の固定観念ができていましたが、それを見事にひっくり返してくれました!
喜劇ながら、シリアスな王子役としてオーシーノ公爵、姫役としてオリヴィアがおり、このふたりは回りがドタバタしていても真顔を保つという役柄と思っていたら、王子と姫を大真面目にやってるけど端から見て笑えてしまうのです。ロックビジネスで成功したスターのようなキャラでした。
サー・アンドリューやサー・トービー、そしてマルヴォーリオの喜劇チームもよかった。この辺のキャラは大学生だとちょっと若過ぎてもの足りない感もかすめるのですけど、マルヴォーリオが年齢を越えて怪演してくれてました。
イカレたキャラ達とは逆に、正気なのがヴァイオラ、そして道化のフェステ。実はこの公演で1番残念なのはヴァイオラと双子の兄セバスチャンが魅力的に見えなかったことでした。だって本筋の恋の三角関係の要はヴァイオラなんだから、中性的な美青年であって欲しい。でないと大筋の説得力が・・・
しかし、そこをもカバーしたのが道化のフェステ(個人的観測値)。容姿は小柄でブロンドだけどポーカーフェイスに狂気が宿っているというか・・・道化というより人間でない異形の物という感じ。「NHKラジカル・ラジオ/シェイクスピア」のテキストをカンニングしたら、「もともと道化とは権力者が魔除けや娯楽のために精神・知的・肉体障害者を身近においた」とあるんですが、まさしく!こんな道化なら娯楽のためにそばにいて欲しいと思いましたもん。(つまりかわいかったのです♪)
また、舞台には常にハープ奏者がいて、お伽噺を見ている、という感じがしましたし、オーシーノの家来ふたりはオペラ歌手で、レースの白いドレスのせいもあり天使に見えました。歌も「眺めのいい部屋」にも出て来た「私のお父さん」は恋の情熱を、モーツアルトの「魔笛」(と思う)の「パ」「パ」は狂気を感じさせます。
そして、セット&衣装がまた良かった。
特に衣装、イギリス人の得意な「古くて新しい」センス全開、オーシーノのガウンや船長のコートはヴィンテージの本物っぽかったし、ヴィンテージ風生地で作ったと思われるオリヴィアのドレスやマルヴォーリオの上着、さらに、あの時代の男子の下半身はタイツでしたが、モモヒキにしか見えないレギンズ着用の方が多くて、私、実は白いモモヒキにロマンを感じるので萌えました。
The Oxford Studentより
リンク THE OXFORD CULTURE REVIEW 演出家マックス・ギルのインタビューと美しい写真が