Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Abu Dhabi感想&トリビア

2014-03-04 21:18:00 | Cabin Pressure
こんにちは。アカデミー賞で盛り上がる前夜にやっとキャビン・プレッシャーの最初のエピまでたどり着きました。もしかして、この和訳シリーズはなぜ最初の方のエピソードは未訳だったのかと不思議に思われた方もいらっしゃいますでしょうか?振り返ると、約1年前、2013年2月15日に0404Wokingham/マーティンの家族のエピの和訳から始まっています。あの時はシリーズ4が終わって、そのクリフハンガーにいてもたってもいられなく、ドサクサに紛れてシリーズ4を訳してみよう!と思い立って始めたのでした。シリーズ4が終わってしまった時に、ではついでに3も。3も終わった時に、ええいついでだ!と2、そして1へと、遡って来てしまったのです。

一度始めてみると、会話文だから聴き取れない部分を英文スクリプトで調べるだけだから簡単だろう、という私の目論みはすぐに打ち砕かれ、ジョン・フィネモアの映画、ドラマ、テレビ番組、文学作品などへのオマージュとネタ、航空用語、英語のイデオムや有名人や製品名などの固有名詞、あと英語の歌など、いくらでも調べることが出て来ました。英和辞典ではもちろん追いつかず、色々調べてるうちに、アメリカ人が「これはイギリスのスラングだろうか?」なんてCPの台詞から質問しているサイトのページに出くわしたりして、苦労してるのは日本人ファンだけではないんだわ、と妙な連帯感も感じることができました。(笑)

さて、エピソード1。
みんな、固い、ですよね?キャロリンはあくまでも威張ってるし、ダグラスとマーティンの主権争いは激しいし、初回だからキャラ紹介もあるのでしょうけど、マーティンの力の入り具合と言ったら、痛々しいくらい。でも救いはアーサーです。アーサーだけはこのエピソード1からシリーズ4の最終エピまでまったく変わらずほっとします。では以下、和訳中に詳しく書けなかったトリビアです。


geronimo! 冒頭からいきなり「ジェロニモ~~!!」と叫ぶダグラス、これは米軍のパラシュート部隊が由来の飛び降りる時のかけ声だそうです。ドクター・フーのマット・ドクターも最初のエピにて「ジェロニモ~!」と叫んでいたので、このふたつでもう忘れません!!

Brians of Britain これは英語だと単語が両方ともB始まりで語呂も良いのですし、アーサーが同じB始まりのボブを出してしまったのも分かりやすいです。・・・でも日本語としてブリテン=イギリスとどれくらい浸透してるのかわからないので「イギリスのブライアン」にしました。余計に分かりにくいでしょうか???ミュージシャンのブライアン・イーノやブライアン・メイくらいはわかるけど、あとは実在のブライアンなんですがわかりませんでした。
Brian Blessed イギリス人俳優
Brian Cant イギリス人俳優/ライター BBCの子供番組で有名(もしやジョンがファン?)イプスウィッチ生まれ!
Brian Sewell イギリス人美術批評家/司会者

Sir ダグラスにサーと呼ばせたかったマーティン。これは航空パイロットの世界では、会社の社風にもよるけれど伝統的に機長の権限が絶対で、部下は機長に対し、Yes, Sir! と答えるのが正式だということを考えるとこの会話が理解しやすいです。形式と肩書きにこだわるマーティンのツボでしょうね~

エアラインとエアドット 私この台詞大好きなんです~!飛行機が複数ないと線(ライン)にならないからガーティ1機で点(ドット)・・・・かわいくて泣けて来ます。ちなみに二次元の世界が平面なら、一次元は線/ライン、ゼロ次元が点/ドットなんですよね。

Flap ここ、英語では動詞としては「羽ばたく、パタパタする」の意味ですが、名詞だとフタのように開閉するものの意味で、飛行機の翼の後についてる離着陸の時に動く部分の名前でもあります。

*逆さまになって飛ぶレッドアローズは、イギリス空軍のアクロバットチーム。