Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

エルメス♣ルメール

2010-09-16 20:29:00 | ファッション
最近の日記にファッションのことを続けて書いてたら
思い出しまして、
今さらですけど、
やっぱり書いておきます。


Christophe Lemaire AW2010

エルメスのデザイナーがゴルチェから
クリストフ・ルメールに交代というニュースsymbol3
10月にはゴルチェ最後のコレクション、
ルメールのラインは来年からということsmile

5月のニューヨークのトレンド情報サイトでは、
「After a decade ・・・・」
という書き出しで、
クリストフ・ルメールが10年間
ラコステのクリエイティブ・ダイレクターを務めたあと
ゴルチェの後を引き継ぐというニュースを伝えていました。
そして、
「Lemaire? Who? You're not noly one・・・」とも。

10年前、まだMも産まれる前、
私は日本でルメールのディストリビューターで働いていました。
ラコステに抜擢された時はすごいことだと
彼のスタッフみんなで喜びましたが、
ラコステをやるようになって
彼自身のコレクションは縮小され、
ちょうどそのタイミングで私は退社したのでした。


ワニ盆栽?clover

その時
フランスのファションに詳しい方から聞いたのですが、
「ラコステ」というのはフランス人にとって
国民的ブランドで、
特にアッパー(ブルジョワ以上?)の人達が
制服のように着ている、国の誇りなんだそうです。
それでそのブランドのディレクターになるには、
それなりの家庭、経歴も要求されると言うのです。
フーン、
それにしては、
ディオールとか外国人がやってるじゃない?
とか思ったけれど、
フランスって私達一般的な日本人が想像する以上に
クラス&競争社会なんです。
ほんとうかもしれない・・・
と今やすっかり業界から離れた人ですが、
フランス人からお国事情を聞くと思い出すんです・・・

そして、今度は、エルメス。
ラコステよりアッパーだよね・・・hi

「Lemaire? Who? You're not noly one・・・」
ゴルチェにとって変わるっていったい誰?
日本では有名だったルメールも、
欧米ではほとんど知られていなかったのです。

欧米での彼のランクと言えば

10年前から
さらにさかのぼり、
私がルメールを扱う会社に受かったと、
友達に話したとき、
友達の彼は、フランスに7年住んで帰ってきたばかりで、
ファッションが大好きな人でした。
その人が言うには、
「ふ~ん。
フランスではね~、
日本で一口にデザイナーと言うけど
本当にデザイナーと呼ばれるのは、
サンローランとかシャネルのようなメゾンのデザイナーで
ルメールのようなクラスの人は『アルチザン』と呼ばれるんだよね~
しかも、もう落ち目じゃない?」
・・・・・
これ、
私がこれから働こうとしているデザイナーのことを
私にいうセリフ・・・??
私は彼の人格が信じられなかった。目が点。fukidashi
ま、別に私はルメールのセンスが好きだったからいいけど。
その後、
友達は彼とは離婚しました。symbol6
その彼の、1番お気に入りのブランドは、

「エルメス」でした。