Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

丸善丸の内店英国展2022

2022-05-15 07:48:10 | イギリス

 

以前行ってよかったので厭きもせず今年も行ってきた、本屋さんの「英国展」。落ち着いた雰囲気、出展ブースの数は少ないながらお店の幅広さと奥深さが魅力です。デパートの英国展よりもお店から英国の風をより感じます。

アンティーク家具やインテリア雑貨はスペースがないと展示できないし、その家具にスージー・クーパーの食器コレクションが並んでいるとピカピカのデパートのガラスの棚にあるより本物らしく見えてしまう~

特に心躍ったのは「みなとのてんらんかい」ブースのピーターラビット柄リバティ生地でできたお洋服と雑貨でした。PCで柄は見たことありますが布物の実物のかわいさは別物でした!

それにここの丸善4階にはハリーポッターのグラフィックショップ「ハウス・オブ・ミナリマ」も常設で入っているのでハリポタとファンタビのグッズも充実してるのです。洋書コーナーの奥の方まで要チェックですよ~。

丸善が入っている丸の内オアゾビル1Fには、見慣れたシルエットのディスプレイが。

後ろ姿でも同じ鹿討帽ですぐわかる人・・・

ちょっ・・・この棚のゴチャッと感は・・・?

ミスター・ホームズ&ドクター・ワトソン ダック!!!

そして丸善以外にもオアゾビルには英国の風が吹いていました。

 


イースターのふたつの顔

2022-04-17 22:44:03 | イギリス

今日はキリスト教ではイースターサンデーでした。

このネックレスはもう20年以上愛用していてパールのメッキが剥げていますが、

兎とヒヨコはイースターのシンボルですので本日着用して密かにお祝いしました。

日本でもちょっとイースターっぽいパッケージのお菓子などがスーパーに並ぶ昨今ですが、

職場で季節のデコレーションをやっている私はイースターエッグチョコを求めて輸入菓子店などを回りましたが収穫ほぼゼロで、スーパーにずらりとイースターチョコが並ぶロンドンがとても恋しくなりました。

初めてのイースターの思い出は、独り英語学校で貧乏学生をしていた20代の時、暗いロンドンの冬が抜けて黄色の水仙があちこちで咲き始め、ぽかぽか暖かく明るくなってきて、幼稚園や学校が2週間休みになり子供たちがイースターのお菓子やグッズを持ってウキウキと歩いているのを見たことでした。日本の春は桜のピンクのイメージですが、イギリスの春は黄水仙とイースターの色でイエローです。

のちにロンドンで育児をするようになり、子供の行事を一通り経験した中でも、イースターはハロウィーンに並び楽しかったです。児童館や公民館のような所でボランティアのおばあさんたちが用意した材料を使い、カンタンなイースターにまつわるヒヨコや鳥の巣、イースターバニーを手作りしたり、イースターエッグハントは文字通り、大人が庭などに隠した卵型のチョコレートを見つける遊び。

ところで、そんなかわいらしいイングランドのイースターですが、

アイルランドのイースター蜂起を記念した建国の日でもありますね。

約100年前の1916年、ダブリンでアイルランド・ナショナリストが武装蜂起したのがイースター・マンデーだからこの名前がついたそうです。この蜂起が原点となりアイルランドが独立したと。

アイルランドの争いとは、イングランドとの戦いの歴史かと思っていましたが、最近になってやっとアイルランド内部での、イギリス連合に残る派(ユニオン)とイギリスからの独立派(ナショナリスト)の戦いも根深いのだと知りました。映画「ベルファスト」でもプロテスタント同士でも対立があったことを知ったばかりですが、難しい〜。一応私の戸籍の夫の欄にはアイルランド共和国って出身地が書いてあるというのに、全然分かってない。

明日がイースター・マンデーですね。


英国展/エリザベス女王在位70周年記念

2022-04-14 16:20:36 | イギリス

デパートの英国展は、東京では三越や伊勢丹には何度か行ったことがありますが、

エリザベス女王在位70周年記念ということで上野松坂屋でも只今開催中なんです!ので行きました。

Webチラシ ←  チラシ是非ご覧ください。とてもかわいいです。

70周年記念グッズはもちろん他では見たことがなかったですし、

食品、伝統英国グッズ、陶器やぬいぐるみブランド、アンティークの食器、ジュエリー、

ローリング・ストーンズ、ビートルズとクイーンのグッズ、タータンアパレルブティック等、

催事会場の広さは日本橋三越よりは小さく伊勢丹よりは大きい、くらいでした。

中でもひとり心の中で「おおお!!」と思ったのは、ヴィクトリアンな画家・イラストレーターの版画のショップに、ルイス・ウェインの猫のアンティーク絵本があったことです。

この絵があったのではありませんが、代表作のひとつ。どこかで見たような?と思いませんか。

この画家の伝記映画「ジ・エレクトリカル・ライフ・オブ・ルイスウェイン」がベネディクト・カンバーバッチ主演でアマゾンで製作され、ベネさんの作品で久しぶりにそれはそれは楽しみにしているのに一向に日本に来ないという謎映画です。グローバル企業ですよね、アマゾンさんは!

おっと、感情が走りましたが、アーサー・ラッカムやケイト・グリーナウェイなどの正統派ヴィクトリアン画家と一緒に販売されています。

でも今回の私の買い物はかなり小振りでして、上の写真の通り、パイ、ビスケット、パディントンのトランク型パスケースのようなポーチ。女王陛下グッズはどうした?

実は、今日はデパートの前にイギリス行きの飛行機に乗った夫を見送ったのです。6ヶ月も滞在するので、夏にもしかしたら私も訪ねて行こうかと検討中で、でも見たい舞台がなければ無駄になるし、でももし行ったら向こうで買った方がいいし・・・と優柔不断な思考にはまってしまっており・・・

欲しいのは女王様のイメージの、ロイヤルブルーのセーターをきたテディベアなんですけどね。

 

 


オックスフォード オンラインツアー

2022-03-27 21:22:00 | イギリス
昨日はブログの更新と、それと久しぶりの旅行会社主催オンラインツアーに参加してリアルタイムオックスフォードを体験したおかげで、世の中から分断されていたように孤独な穴に落ちていた気分が、地面に這い上がってきたような気分になれました。

旅行会社はHISで、今回は90分のロングコース、実際はなかなか終わらなくて100分はオックスフォードにいれました。お値段が3000yen代でちょっと高いかな・・・とも感じましたが、何事も体験するまでその価値は未知数ですね。

下の3枚のPDFが、ツアーの申し込み後に来たメールに添付されていてわかりやすかったです。



街の中心地なので私もほとんど歩いたことのあるルートで、「久しぶり、街!」と懐かしい熱い気持ちに。



出発地は「ハリーポッター」でも有名なクライストチャーチ・コレッジ。ツアー中数カ所でハリポタのロケ地は紹介されました。やはりファンの分母が大きい。



さすが旅行会社のガイドさんツアーですので、自分ひとりで行った時には見逃していたり知らなかった歴史を聞けて勉強になりました。

そして、気持ちが上がった理由には、今のイギリスの街がコロナがないかのような回復を見せていたこともあります!

誰一人としてマスクしてないし、観光客らしき人たちも街を歩いていましたし、土曜日の昼(日本時間21時=イギリス時間12時)ということもあり、天気も晴れということもあり、混雑具合が「コロナってなんだっけ?」な空気だったのです。

日本ではコロナ前からマスク着用の人は多かったので、しばらくは原則マスクは続くのでしょうが、あの暑い夏がやってくる頃にはもっとゆるい社会になっているといいと思います。

シャーロック・ホームズの建築

2022-03-02 10:17:00 | イギリス


こんな本を読んでおりました。

よく海外小説を読むと想像力・・・というかその基本となる知識がなさすぎて文字に書かれたシーンが想像できないという事態に陥ってしまいます。

しかしイギリスものならば、通算7年ほどロンドンに住んでたならば多少その他の国よりはリアルにその場の空気を感じることも・・・たまにはありますが、それでも私の想像力のなさゆえ「ヴィクトリア時代のホームズの家も外も暗かった」としほとんど闇しか頭に描けなかった私に朗報だったのが本書。

各建築物が登場したコナン・ドイルの原書の要約(結末はネタバレなしがほとんど)と、ジェレミー・スコットのドラマ「シャーロック・ホームズの冒険」と21世紀のドラマ「シャーロック」のシーンも盛り込んで「こんな建物だったはず」という外観と間取り図を解説してあるので、想像できなかった場面を手取り足取り教えていただけるような本です。

建築物を図に起こすという作業は、本に書いてあることをパズルのピースのように脳内三次元空間にはめていくようなもので、しかもピースは全部はないので本に書いてない部分は建築の知識や登場人物の個性、時代背景などを考証しDIYで仕上げるという、楽しそうながらたいへんなお仕事。

そして聖典ピースに時折矛盾が出現するのですが、それは、書いたということになっているワトソン君の間違ったということになっています!

ところで実は、この本を読みたいと思ったのは、過去に著者の北原尚彦さんにお会いできてサインもいただいた思い出でがあったので、出版ニュースをご自身のツイで拝見し一方的な義理を感じたからでもあります。

その北原さんがこの本を出したきっかけというのが巻末に出ていて、それが『ミッフィーの早引き人体解剖用語ハンドブック』をめぐる騒動だったという話もまたとてもおもしろかったです。

ファン心理がきっかけで手に取った、この本もまた別の本のきっかけとなっているんですが、そちらはまた別の機会に・・・