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Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

オックスフォード旅2020①

2020-03-17 16:05:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
ここ3回ほどロンドンへ舞台を観に行く度に遠征しているのがオックスフォードです。

目的はドラマ「ENDEAVOUR/刑事モース」ロケ地ですが、多くの映画やドラマの舞台となっているし実際のコレッジはたくさんあるし、奥が深くて底も深い沼です。

過去2回はウォーキングツアーに参加してガイドさんにコレッジの中含む「モース」「ルイス」「エンデバー」ゆかりの地に連れて行ってもらいました。今回はイベント配布用のプリントをツイッターで公開したkくださった3魔女すずめ@3manyoさん制作のMAPと、ファンサイト(と言うか研究と言えるほどの充実サイト)MORSE, LEWIS AND ENDEAVOURを参考にひとり歩き。


出発はパディントン駅で、前回の14番線と反対の1番線から出発でした。プラットフォーム近くて楽だ。日曜日の午前だったので乗客が多い時間なのか長い電車だった。オックスフォードはハリポタファンの中国人観光客にも人気ですが今回はさすがにあまり見かけず。



オックスフォード駅から市の中心に出るジョージ・ストリートに、英国でのみ放送済みのENDEAVOURシリーズ7に出てくるパブ「The Grapes」。



今まで登ったことがないカーファックス塔に登ってみました。入場料は4ポンド。セント・メアリー教会とシェルドニアン・シアターの頭が見えました。オックスフォードは未だに何100年も昔からの塔が町で1番高い建物です。



さて南下する途中で警察署の看板。日曜日の道はとても空いてました。



目指したのはここ、川沿いのパブTHE HEAD OF THE RIVERです。



外でルイスとハサウェイが座ってそうですが、この日はかなり寒くて誰もいない。まだ11:30くらいというのもあるかな。



私も中に入ったら、外で写真を撮ってたのを見られてたのか受付のおじさんに近づいたら「何の御用でしょう」と訝しげに言われました(笑)。そして通された席が1番奥だったので、すわ、アジア人隔離か?!と思ったら、後から来たイギリス人のお客さん達も順番に奥から案内されてました・・・被害妄想とはこのこと。

巨大ヨークシャープディング付きのチーズパイのウェリントン・プレート!名前で決めました!



お店のお兄さんフランス人でしたがえらい態度とサービスが良くて「ありがたい・・・」と心で涙ぐんでたら、会計の時にチップを私が選べるようになってて「そういうことか!くそっ!」と思ったものの「ありがたいという気持ちがチップ」だと思い出して少々加算しました。

やっぱり外は誰もいなーい。



その後、地図に道はないのですが、このパブの裏手が「クライストチャーチ・メドウ」の端っこでパブから草地に抜けるゲイトもありましたので、草地に挑戦。

うう〜でもモースではこういう草地には大抵死体が転がってるんですよ・・・



死体には出会わずに、無事ブロード・ウォークへ抜けられました。ここはモースもサーズデーもしんみりした話をするところですね。歩きながらとか、ベンチに座ったりとか。



ボタニック・ガーデンに着きました。向こうに見えるはモードリン・コレッジです。ガーデンの中に入ろうか迷いましたが入場料が10ポンド以上するのを確認後、ゆっくりできる時に入るべし!と納得。



リバー・チャーウェル。よくモースに出てくる川です。ここもよく死体が発見されるところ・・・



今はボートには乗れません。モードリン・コレッジ側に船着場があって、その辺がよくドラマに出てくる気がしたので行きたかったけど冬は閉まってて誰もいないようでした。残念。



駅からここまでのルート。地図はクリックで拡大します。




ENDEAVOUR 0703

2020-02-24 10:15:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
ZENANA:

刑事モース/ENDEAVOUR シリーズ7全3話の放送が終わりました!

と言ってもそれはイギリスの話、ここは重要なネタバレなしで、どうでもいいことをメインに語ります。

パイロット版以降ほぼ全シリーズが4話構成(5のみ6話)でしたので3話というのは初めてでしたが、シリーズ通したまとまりはベストでした。

しかし、見ていての緊張感もベストというかワースト!!!あ〜疲れた。

このお姉さんヴィオレッタの存在もそのひとつ。彼女はとてもおしゃれ上級生で、ミック・ジャガーの歴代奥さんの中でもカッコよかったビアンカ・ジャガー風。



そりゃあエキゾチックな大きな瞳が可愛いけれど、なぜホリデーロマンスで終わらせないのかモースよ!君はミック・ジャガーではない。

しかし主任になってからのモースの好みは知的で保守系の女性だったように思うのですけど、やはり文字通り若気の至りと申しますか、若モースはモニカちゃんといい、クローディーヌといい、ミステリアスなものに惹かれるのか外国人好きですよね。でその時は真剣なところが純でロマンチックな彼の良いところ。(例外はジョアンの従姉妹に冷たかった。あれはひどい男だった!)

ところでミセス・サーズデーが家に帰ってきてからキッチンがきれいになって、ウールのティー・コージーとか、50年代風ティーセットに目がいってしまいます。この写真右の棚にあるチェックのマイボトル、いつか私も欲しいと思ってまだ買ったことのないイギリス定番です。イギリスのキッチンは多分炒め物とかしないからきれいなのかな・・・全てはオーブンで。



もうこのシリーズでモースとサーズデーの緊張感は信じられなかった。モースの単刀直入な物言いを承知で拾ったサーズデーがなぜ自分の捜査に異議を唱えたからって疎むのか私にはわからんよ。。。。マックスもストレンジも辛かろう。



そのストレンジって本当にいいやつなんですよねー。組織で生きるのが得意そうな(のちの警視だし)彼のことだからサーズデー側についてしまってもおかしくないのに、彼の影のサポートのおかげでモースはやっていけてる。モースがストレンジに改めてThank youを言ったのは深いと色々な意味で思う。もみあげ長すぎだけど。
カウリー署のこのしょぼいクリスマスツリーが可愛いです。

そう、1969年の暮れから始まったシリーズ7、たったの3話なのに1970年のクリスマスが来ちゃってました。



そして第3話のブライトさんもいいですよ。。。。。



ところで1970年のオックスフォードには40のコレッジがありそのうちの5つのみが女性が許されていたんだそうで。ルイスの頃の雰囲気と全然違いますね。そうか、今から半世紀も前の話なんだ、エンデバー。




ENDEAVOUR 0702

2020-02-17 22:31:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
RAGA



エピ1から続きまして、インディアン一族と人種差別をあからさまに売りにする保守党候補の対立が出てきました。

インディアン一族の中にはブライト警視の奥さんの担当医もいまして、イギリス日常の一部なのだなとわかります。

有色人種を目の敵にするこの若者軍団は、ナショナル・フロントと呼ばれた一派ですね。サスペンダーと裾をまくったジーンズに安全ブーツというファションが有名。しかし一目見てガラが悪いですね〜〜〜



こちらは、不良に目をつけられてひるむパキスタン人の若者達。こざっぱりしたポロシャツにチノパンと、こっちの方がむしろ品がよろしい。「ボヘミアン・ラプソディ」ではフレディが「パキ!」と呼ばれて「パキスタン人じゃない」と否定してましたね。



サーズデー警部は前回からつづく川べりの殺人事件にこだわって一人捜査をしていますが、休暇から戻ってサーズデーの捜査をひっくり返したモースは調子に乗って新しい事件にしか目がいってないようです。

あの怪しい橋の下、エピ3で何かありそうです〜〜〜サーズデーに対してこのシリーズではモースは申し訳ないことになるんじゃないかって雰囲気です。

そしてベニスで出会ったヴィオレッタはモースに未練タラタラというのは何なの?「質問は無しよ」っていうホリデーロマンスだったのに。

ヴィオレッタの夫はモースの学友でやたらとモースに感じよく近づいてくるのも何なんでしょう。庭で狩猟をするようなお貴族なイタリア人、何を企んでいるのだ?!

ところで2番目の写真、前列左はサーズデー役のロジャー・アラムの息子さんウィリアムくん!先日紹介したロジャーさんのインタビューで言ってた「ギルドホールに通ってる長男」くんですね?!そうとは知らずに見てた私は、ニキビのある少年を使うなんて不良ティーンにいいキャスティングをしたものだ!と思ったんですが、は〜

そしてそのママさん役がロジャーさんの奥さんレベッカさんという、家族ぐるみのご出演ですね、「シャーロック」みたい。

やや話は逸れましたが、そのアラム・ジュニアくんが演じた右翼若者、「イギリスから有色人種は出て行け!」な主張をしている軍団なんですが、その実彼自身はポーランド系移民の家庭という設定です。何重にも屈折しているイギリスの移民問題を見せてるんだと思います。つまり彼が排斥しているインド人も自分自身も今やイギリスに帰化している。

特に外見がイギリス人と違うインド系の移民は「帰れ!」と言われても生まれも育ちもイギリスなんですから、彼らにとっての故郷とは?という問題に突き当たることも描いてたこのエピ、監督がSalimさんというインド風の名前です。ご本人もそういう2世3世のイギリス国民なんでしょうか。

そのせいなのか、登場したインド系の若者たち、美形ぞろいでした。

ロジャーさんの別のインタビューで言ってましたが、「1エピを5週間かけて撮影し舞台はずっとオックスフォードだけど実際にオックスフォードにいるのは2、3日。オックスフォードは人が多すぎて撮影が難しい。」・・・お疲れ様です。


DEDEAVOUR 0702 トレイラー

2020-02-14 21:03:00 | モース&ショーン・エヴァンズ


シリーズ7エピ2の予告編が公式に出ました!

エピ1では女性差別者を出して、2では人種差別を取り入れています。

しかも、サーズデーとモースが訪れたインド系家族は服装もキチンとした裕福そうな家です。パパさんはインド訛りだけど若い人たちは綺麗な英語を話してますし。多分レストラン経営者ですね。

インド人じゃないけどクイーンのフレディ・マーキュリー一家もザンジバルの内紛から逃げてイギリスに引っ越したのが70年代。60年代に元植民地が次々と独立し、そこから移民が殺到して社会問題化したのが70年代です。

しかしまたサーズデーとモースはコンビで捜査をしていてホッとしました。

エピ1のバーメイド殺人事件はまだ解決してないけど、このインド家庭とどういう絡みがあるのか。

モースの学友ルドと奥さんの関係はどういう風になってるのか。(しかしルド夫妻はイタリア人。同じ外国人でもイタリア人はイギリス人大好き。そしてアジア人が国内にいることは問題というのはやっぱ白人至上主義の差別はあるのだわー)

わからないことだらけなので続きを楽しみに待つ!

ENDEAVOUR 0701

2020-02-10 09:56:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
*2/12追記を下にupしました

Oracle



日本時間の早朝5時にENDEAVOUR/刑事モースの新シリーズが始まりました。

今シリーズは3エピ構成。エピ名「Oracle」は神託、予言という意味で何やら意味ぶか・・・と思ったら超能力のことをギリシャ風にモース風に表現したみたいです。

1970年の開ける年末年始、後年にはルイスに「いつも休暇じゃないか」と責めるモースもクリスマス休暇を取りベニスにオペラ鑑賞の旅に。

そこで出会った美女とローマの休日ならぬベニスの休日のロマンスを味わったモースは、オックスフォードに帰ってからも彼女が頭から離れない・・・

今エピではモースのロマンチック趣味が全開となり、それは学生時代の旧友との再会でジェットコースターを登ります。もう日常会話からしてロマンチックな男、でもそれはイギリス人じゃないから怪しくキザには聞こえないんですよねー

モースの内面は原作本を読むと分かりやすいんですが、非現実的な世界と美女にはすぐフラフラ〜〜〜っと理性を失って惹きつけられる傾向があります。そして美女との妄想が膨らむんです。

実は私にもそういう傾向が強いので、本を読んでからやっと中年モースに感情移入し始めても楽しめるようになったのですが、

ENDEAVOURの方の、今やすごく若くはないけど中年じゃない若モースなら、妄想が現実になってしまうので波乱万丈です。今エピもそんな予感マックスで終わるので来週が楽しみでなりません。

ちょっと話は変わって上の写真、拳のポスターは差別反対の印だな、何に反対かと思えば70年代はフェミニズム運動が一般的になった時代。ということで、奥さんに自由にお金を使わせない夫、というのが出てきました。無意識の差別がMoney is man's jobというセリフに出てました。

それと時代といえば、確か70年代の初めに超能力について科学的に探求されていたと思います。その頃の少女マンガ「こいきな奴ら」に超能力チームで「MI7」という組織が出てきてました。オックスフォードの警察署ではみんな「未来や離れたものが見える」という女性を怪しんでましたが、モースはベニスの女性を見破られて超能力を信じたでしょうか・・・?

理論的なモースが70年代のニューエイジ的神秘主義をどう捉えていくのかこれから見れるといいな。


2/12追記:

今日お休みだったのでもう1回見てみたら、冒頭のモースが相当大変な状態になってますね・・・?!白いシャツの胸に血がついて、でも椅子に座っているので自分が怪我をしたのではなくて胸から出血した人を抱きとめた・・・?これはエピ3のラストシーンへとつながるのでしょうか。

それと上に書き漏れていたサーズデーとモースの衝突・・・サーズデーと奥様ウィンがいい感じに戻ったのはいいけれど、モースがベニスに行ってる間に検証したサーズデーの仕事にモースがケチをつける形になりふたりはチームの中で対立。でもサーズデーは前はこんなに自説にこだわる人ではなかったのに。モースの見方を尊重しているのがブライト警視というのも、だいぶ初期とはベクトルが違ってて、どうしちゃったのキャッスルゲイト!

サーズデーは突然カナリアを買ってきて飼おうとしたら、奥さんに「どこに置くつもり?羽が飛び散るじゃないの」と嫌な顔されて逆ギレしてるし、今エピは中年の哀愁が漂うような・・・

でも奥さん早朝にお仕事に出かけてるので自分でサンドイッチ作ろうとしてるのに「時間厳守ですよ!」とモースに急き立てられて途中でパンを投げ出したのが可愛すぎる(お気の毒なんですけど)ので置いておきますね。


↑まだ頑張ってバター塗ってる


↑「バターが冷えてて塗れん」とフタしちゃった・・・モースは行っちゃうし。