雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

白銀の白馬八方尾根…唐松山荘(2630m)まで

2014年05月01日 | 長野県の山

唐松山荘からの立山連峰(雄山、真砂岳、別山)と裏剱岳


2014/3/28(金)  白銀の白馬八方尾根…唐松山荘(2630m)まで

                                   <八方池山荘 登山口より>


金沢森本IC(5:05)→糸魚川IC(6:25)→ゴンドラ前 P(7:25~40)→ゴンドラ&リフト(8:00)→
八方池山荘(8:40~55)→八方池(9:40)→展望台(12:25)→唐松山荘(12:35~13:15)→
八方池(14:40)→八方池山荘(15:05~15)→ゴンドラアダム駅(15:40)→ゴンドラ前P(15:55~16:00)
→糸魚川IC(17:00)→金沢森本IC(18:20)


何処までも青と白…


唐松岳には縁があり4度目の登山となるが、スキーも含めると白馬八方尾根には6回程通った事になる(^^♪
3月の雪山は気象条件で左右される為、今回の登山は一応唐松山荘までの計画であり
クラブの経験者の方から、アイゼン・ピッケル・寒さ対策などで、事前に色々なアドバイスを頂いて出発した。

2年前のゴールデンウェーク(5月5日)には、唐松岳(2695.8m)の山頂まで登頂できたが、
条件が良かったとは言えず、5月でも気温が低く、山荘は氷に覆われており、まるで壊れた冷凍庫のようだった。
唐松山荘から山頂までは特に強風(爆風)が吹いて、立っているのがやっとだった記憶が蘇る。

本日は運良く全国的に晴れマーク!このまま穏やかな一日であって欲しいと願いながら、糸魚川ICからR148へ
白馬村の手前で右折して間もなく、正面にスキー場と真っ白な山々が見え、それだけでも皆で感動であった!

白馬八方尾根スキー場のゴンドラ山頂駅から、八方池山荘の登山口までは更に2本のリフトを乗り継ぐ。
リフトから右手に白馬三山、左手に五竜岳と鹿島槍ヶ岳、眼下にはパトロール隊が滑っていて、絵になる光景
青空に映えて白く輝く山々が間近で、このまま八方池辺りで引き返しても、十分の満足度だった(*^^*)v

登山口の雪は締まっていてトレースもあったが、八方池山荘前からアイゼンを装着して歩き始めた。

5月の雪はザラメで固く、雪の切れ間も多くあり、アイゼンが時々土や岩を踏むので歩きにくい箇所もあったが
流石に3月は雪原オンリー、雪が途切れる箇所はなく、まだ滑れる雪質でもあり、比較すると歩き易いと言える。
晴天予報で、登山者や山スキーを楽しむグループも多く、いつもながらここでの楽しみ方はそれぞれである。

山荘手前では、3ヶ所程半露出した岩場があり、細尾根のトラバースでやや注意(危険)であったが
キックステップでアイゼンを効かせ、体重をかけても頼れるように、ピッケルを深く差し込んで切り抜けた!
同じ個所でも、下から見上げる登りより、上から見下ろす方が急に見えて、下りは若干ヒヤッとした(^^ゞ

2年前に比べると、暖かい日差しが常に届く穏やかな日であったが、やはり尾根上では時折り風が強く
山荘では建物沿いの L 字になった場所を選び、上着を羽織って寒さに耐えながらの昼休憩となった。
眺望は言うまでもなく、と言うか言葉では言い表せない程、夏の光景とは一味違う凛とした美しさであり
左手の五竜岳と右手の唐松岳に囲まれて、裏剱岳や立山連峰がひときわ輝いて見えていた。

下りでは八方池辺りで、午後の日差しで影ができ、彫の深くなった白馬三山が、朝よりも数倍美しく見えた。
登りでは、時々尾根を振り返りながら見ていた眺望、雨飾山や焼山、火打山、妙高山も正面に見え
こんな日は滅多になく、ここにテントを張って、夕日に染まる白馬三山の姿を見ていたいもんだと思ったが、
いつもの通り、私が写真を撮っている間にも、超特急でかけ下りて行く(今回は6名の)メンバー(^^ゞ
下りは雪が緩み、ズボッとハマる事数回、皆さんの後ろ姿も撮りつつ、ここぞと言う個所では尻セードで稼ぎ
今日と言う穏やかな一日を目いっぱい楽しみながら、のんびりと必死の繰り返しで、下りてきたのである。


スキー日和 登山日和 。。。


   
         白馬村からの眺望        ゴンドラを下りて最初に乗ったアルペンクワッド


 
左右の眺望から早くも目が離せない…制服を着た係の方が、それぞれ道具を抱えて整備点検の為に初滑り!


 
     レストランと白馬三山         少し離れたグラートクワッド乗り場へ


八方池山荘からアイゼンで出発!


   
楽々リフトから、鹿島槍ヶ岳、五竜岳、白馬三山はもちろん、穏やかな尾根も望めて、八方池山荘に到着!


 
稜線漫歩。。。



白馬岳の山容は、富山県側は穏やかで長野県側がスパッと切れていたが、ここからその様子が見えている。
今のカメラは余りズーム機能がないが、最高の4倍ズームで撮ったら、白馬山荘も確認できた。



高度を稼ぐ度に五竜岳と鹿島槍ヶ岳のツイン尾根が大きく見えて来た。(爺ヶ岳も見えている)



不帰ノ嶮にどんどん近付いて行く!


 
ソーラー型八方池定点カメラ…池はまだ眠りについている。  朝はガスっていたが、振り向くとUFOのような妙高山



ピークは丸山


 
余りにも美しく何度も目が行く五竜と鹿島槍       後ろのガスも徐々に取れて来た。


 
この辺りは終始眺望もよく穏やかな尾根            唐松岳の山頂が見えた!



細尾根を超えたら山荘上の展望台に出た!



写真では分からないが、けっこう風も出て来た!夏道は左側の下を歩くが、残雪期は真っ直ぐ尾根超え!


 
細尾根の岩場をトラバース(1)             右手の眺望を見る余裕あり


 
この岩場はかなり慎重に!ちょっと停滞(2)          この岩場超えで最後(3)

左右はかなり切り立っていて、落ちたら何処までも……の世界であった(>_<)
下から撮った画像より実際の方がかなり急登であり、(3)では左右に足跡があったが、やや危険と判断し
登りとしては急登であったが、一番足跡の多かった真ん中の岩の(左側)を乗り越えた!


展望台からの眺望。。。



昼までにはガスもスッカリ取れ(写っていないが雨飾山)、焼岳、火打山、妙高山…などがくっきり現れた!



唐松岳と不帰ノ嶮



五竜岳

登り始めて半分くらい、山頂を踏んで下山するには早すぎる時間に、大きなザックを背負って下山してくる
若者3人グループと擦れ違ったので、テント白ですか?と尋ねてみたら、昨日唐松山荘近くでテント泊をしたと言い、
今日は五竜岳に挑戦するつもりだったが、風もあり手強そうなので、途中で断念して戻って来たという話であった。
ここにきて、なるほど五竜方面に新しい足跡が伸びていたのは、彼らが付けて戻って来た足跡だと思われた。
夏道でも厳しい岩越えがある五竜岳方面には、どう考えてもこの時期は無茶な挑戦のような気がするのだが。



裏剱岳…剱御前~前剱~剱岳~大窓~池平山…綺麗に望めた。



山頂を踏まなくても十分満足の、美しい眺望であった。


 
  剱岳と唐松岳                          唐松山荘と唐松岳



強風で飛ばされ残雪は少ないが、東側には大きな雪庇が張り出して見えていた。


下りも眺望を楽しみながら。。。



白馬八方尾根は、白馬三山の展望尾根である。


 
足場がしっかりするので、程良いフワフワ雪で助かったかも(^^ゞ



登山日和スキー日和…カンジキとスキーを置いて、ここからアイゼンで山頂を目指しているのかな?
ゲレンデ上部の白馬八方尾根は、まだまだサクサクの雪質で、多くの山スキーヤーに出会った。
スキーと登山、同時に楽しみたい♪ 今日と言う日を象徴している画像が撮れた(*^^*)



ここからの五竜岳は、稜線一望で五竜岳らしく、何とも美しい。



丸山で寛ぐ山スキーヤーと、焼山、火打山、妙高山、そして北信五岳の山々


14時頃から更に美しく。。。



白馬三山…影が出来て彫が深くなり、朝より一段と美しく輝いて見えた。



不帰ノ嶮への荒々しい稜線も美しい


 
    山荘前のリフト乗り場に戻った      リフトから上級コースを転びながら滑る子供が見えた(^^♪


ブログアップが遅くなり、ついでに白馬八方のHPを覗いたら、4/29付けで登山者への情報が書かれていた。
「今年(2014年)は例年に比べて残雪が若干少なめ、雪庇の張り出しに注意(2~3m)でもろい!
雨の日が多かったのでアイスバーンの所が多く、滑落すると止まらない。
10本以上のアイゼンとピッケル必須!午後気温が上昇すると、雪の踏み抜きに注意です。」

その日の天候にもよるが、5月と3月の唐松岳を経験したので、なるほど~と思える納得の情報である!
通常はゴンドラが朝8時から運転だが、今回気付いた事、チケット売り場に土日は7:30~と書かれていた。

チケットの購入では何とも不便な事になっていて、スキーヤーは一日券として買えるのだが
登山者は、八方池山荘までの通しのチケットを購入できないらしく、アルペンクワッド、グラードクワット共
各乗り場で片道チケットを購入となり、しかもスキーヤー以外はリフトの時間がくるまで購入も乗車もできないと、
厳しいお役所仕事(*_*; せっかく一番ゴンドラに乗ったが、それぞれ待ち時間が10分ずつあり、20分のロスタイム!
これも経営が異なるからとの情報もあったが、早朝早起きして遠くから駆けつけた我々にはムゴい仕打ち(>_<)

後日料金の所を見たら、八方アルペンライン通し券(2900円)と書かれていたが、実際にはないと言われたのだ!
金額に見合う位楽しませて頂いたとは言えるが、シャルマン火打スキー場では下りが無料だったので
単純比較はしたくないが、リフトに関しては一貫性が無く、待ち時間を強いられたのは何とも悪い印象が残った。
来年度は、登山者にも優しく改善されている事を望みたい。







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2 コメント

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美し過ぎます(^-^)/ (のの ☆)
2014-05-05 06:12:22
雪山は怖くて行けない私…雪が無くても 高い山には行けないけど(^^;;
あぁ でも なんて美しいんだろう~
写真で見てるだけで ドキドキ。私には絶対無理だけど この景色 憧れます。

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のの ☆さんへ (snoopy)
2014-05-05 15:51:48
皆さんを追いかけながら、何処を切り撮ろうか?
いつもは、おっ今だ そんな瞬間が何度かあるのですが、
今回は360度、目を閉じでシャッターを押しても、そこそこの画像が撮れそうな位(^^ゞ
ピーカンの青空と眩しい白銀、何処までも青と白の世界でした。
確かに雪山は怖いです!お天気でも天と地ほどの差があり、一歩踏み違えたら…そんな覚悟がいります。
私たちを無事に帰してくれたことを、山に感謝しています。
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