雨にも負けず山歩き♪

青空を見上げながらも、しっかり足もとを見つめて歩く自然観察情報!

剱御前山~別山~雄山周回…立山一人旅③

2016年05月22日 | 富山県の山

別山北峰より、ちょっぴり朝焼け?の剱岳

2016/5/18~19(水) 
剱御前山(2792m)~別山(2880m)~大汝山(3015m)~雄山(3003m)周回


1日目 18日 ① > 立山駅(9:40)→室堂(11:00)→雷鳥沢(12:00)→剱御前小屋(14:40~15:10)

1日目 18日 ② > →剱御前山(15:20)→三角点途中の尾根(15:30~50)→剣御前小屋(16:15)泊

<2日目 19日 ③ > 剱御前小屋(4:10)→別山南峰過ぎ(4:35~50)→北峰(4:55~5:50)→
 別山南峰(6:15)→真砂岳(7:25)→富士ノ折立分岐(8:40)

2日目 19日 ④ > 富士の折立分岐→大汝山(9:45~10:00)

2日目 19日 ⑤ > →雄山(10:50~11:30)→ 一の越(12:15~30)→室堂(13:10~40)
→立山ケーブル(14:40)→立山駅(14:50)→富山駅(15:55)→金沢(17:05)


別山北峰で、またまた剱岳を貸し切りで過ごす


早朝4時頃、こんなに早い出発は私だけかな?と思っていたら、既に自炊の男性の方が朝食準備を始めていた。
後に知ったことだが、Nさんは3時50分頃、剱御前山方面へ出発していた!やはり宿泊の目的の一つは早朝のご来光だ!

更に男性が一人玄関にやってきて、今から雪の状態を外まで調べに行くと言うのだ。
今日は長次郎谷で滑る予定とか、フムフム…長次郎谷と言えば秋でも剱沢雪渓が残っていてロングコースだ!
昨年の秋(10月)に剱沢雪渓を歩いて仙人池まで行ったので、私には記憶に新しく想像できたのである。
一緒に外に出た男性は、雪をチェックしながら 「これは行ける」 と言って、暗くて顔は見えないけど声が喜んでいた。
そして、別山方面に向かう私に 「気を付けて行ってらっしゃい」 と言って見送ってくれた。

昨日は暑かったとは言え、夕日が沈む直前からはフリースを着込んでちょうど良いくらいだった。
剱御前小屋は風の通り道にあると書いてあったが、運よく強風も吹かず、夜も静かで暖かかったのである。
しかし早朝は別である!フリースの上にカッパ上下を着込んで毛糸の帽子、スキー用のネックウォーマー
寒かったら着込むのではなく、暑かったら脱ぐと言うスタイルに決めて、冬装備で出発した(^^)v
やはり5月の早朝は寒く、稜線上は冷たい風もあり、この後、真砂岳までこのスタイルで歩いた。。。

真っ暗の中をヘッドランプで出発と思って新しい電池に交換してきたのだが、あれっ?4時過ぎって明るい(^^♪
もしかして標高の高さと関係あるのだろうか?剱御前小屋は標高2750mなので、下界よりも早く光が届くのか?
取りあえずヘッデンで歩き始めたが、 10分ほど歩いた所で、消しても明るさに大差がなくなってきたのである。



(4:36)別山南峰と北峰の中間当りで、今日のご来光は期待薄と判明(*´з`)



(4:43)光が弱いので、特殊レンズやフィルターなしでも太陽がクッキリ撮れた!



(4:45)でも目的は太陽ではなく剱の朝焼け・・・あの光では全く届かない。



(4:46)太陽が若干光を放ってきたので北峰先端に急ぐ。。。(汗っ)。。。



(4:53)この時間から1分半程、淡いピンクに染まった。

本当のところ、撮っていても焼けた感じがなく、あっ今日のご来光はやっぱりダメかぁと思っていたけど
この後に撮った他の写真と比較してみると、淡いピンクでなかなか可愛い剱岳に写っている(^^)v
岩の殿堂でるある男性的な剱が、一瞬薄化粧(女装)をしたように見えてきた。



(4:54)剱御前小屋と剱御前山方向…昨日、剱岳を見ていた場所がここからだと良く分かる。

小屋で貰ったお湯で温かいお味噌汁を作って、ここで朝食&モーニングコーヒータイム
時間が過ぎても誰も来ない…ちょっと寂しかったので、クラブのメンバー2人にラインで剱貸し切り自慢(*^^*)
後で考えてみたら、こんな早朝にラインして迷惑な話だったよね(^^ゞ でも直ぐに返事くれてありがとう♪

やっぱり誰も来ないので、タイマーで剱岳と記念写真を撮ったり、この特等席で 1 時間過ごした。


そろそろ剱岳とお別れ。。。



身も心も剱岳に癒されて、別山南峰に向かう途中、足元のザクザク音が気になって見てみると
一面に4cmほどの霜柱が立っていて、真夜中はかなり気温が低下したのだろうと思えた。



氷のキノコが生えてきた・・・霜柱は良くあることだが、理屈抜きで自然現象は不思議で面白い。



剱岳と別山北峰…すっかり明るくなったが、強烈な太陽光で後ろ立山は淡く霞んでいた。


別山南峰から雄山方面へ出発。。。



別山南峰から雄山方面



ずいぶん陽が高くなったけど、後ろ立山はまだ霞んでいた。



中央、若干高くて丸いピークが真砂岳



内蔵助山荘分岐の案内版…真っ直ぐは水平道、時間も余裕なので登り(左)の真砂岳方面へ



真砂岳山頂より別山・剣岳方面

この真砂岳山頂付近で、2016/5/1に、吹雪のため男性二人の死亡事故が発生している。
18日前の事だ!今日は同じ5月とは思えないような暖かさに感謝して、 ここでご冥福を祈る(>人<)



真砂岳より雄山方面



真砂岳で衣服調整のついでに休憩!…ここまでで出会ったのは別山北峰からの帰りに、
岩の上でグワッグワッ・・・と泣いていた雷鳥1羽と、イワヒバリ数羽のみ(^^ゞ
360度、何度振り返って見まわしても人影なし!余りにも静かなのでカメラの望遠で室堂を覗いてみた!
一番バスはまだ到着していないので室堂も静寂、昨日は立山ケーブルも高原バスも超満員だったけど
こんなにのんびりタイムでも誰にも合わないので、私と同じコースの人はいなかったようだ。



いよいよこの辺りから登りになる。



岩の多い登山道となる。



まぁるいボウルはイワヒバリさん…良く現れて美声で鳴いていたけど、雷鳥みたいにジッとしていない。



後立山が少しづつ鮮明に見えてきた。



別山を抱えるように剱の姿も見えてきた。別山の稜線を更に望遠で何度か覗いてみたが、人影なし!



岩のザレ場を越える。



この先が富士の折立分岐



やっぱり剱岳が気になって、何度も後を振り返る(^^ゞ



これかなー?小屋のお兄さんが言っていた、富士の折立直下の残雪。
ここから見たら楽勝に見えたけど、とんでもなかった(@_@。恐るべし富士の折立直下
白く見えている雪は氷の塊、コツンとやってみたけとストックもピッケルも歯が立たないくらいに固かったので
上に乗ったらアウトかも?とマジで思えた(>_<)



写真では危険度が伝わらないけど、ここ数メートルだけ冷凍庫だと思ったらいいかも(^^ゞ
快晴が続いても数日では消えそうにない雰囲気だった。…岩を拾って無事に渡り終えて後ろを撮った。



右手眼下の室堂平



またまた岩越え。


 
イワヒバリがすぐ近くにやってきた。



またまたザクザク音で足元を見ると、この辺りも岩と岩の間に氷キノコがニョキニョキ・・・(霜柱)



富士の折立付近の残雪の箇所はこんな感じで、透明だと分かり易いけど白い雪も同じ固さだった。



左手方向を見上げる…あの岩の塊が富士の折立山頂だ!



富士の折立分岐より富士の折立…時間はあったが山頂はスルーした。



剱御前山~別山~雄山周回…立山一人旅④へ

 

 


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4 コメント

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もう一息がんばれ (お見送り隊)
2016-05-22 16:23:52
無事難関突破、もう少しがんばれ!
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お見送り隊さんへ (snoopy)
2016-05-23 18:34:58
応援のコメントありがとうございます(^^♪
今からもう一度稜線を歩くつもりで、残りの報告を頑張ります(^^)v
またご訪問をお待ちしています。
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美しい景色ですね (yama)
2016-05-23 22:40:55
美しい景色にしびれました。ピンクに染まった剱岳、すごいものを見せていただきました。圧巻ですね。氷の固さも伝わってきました。3000m級は違うのですね。未経験の世界です。
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yamaさんへ (snoopy)
2016-05-23 23:02:51
yamaさん、ご訪問とコメントありがとうございます。
今回はお天気が期待できたので、剱岳の朝焼けが目的でした。
もっと焼けると思ったのですが、あれはあれで良かったかもですね(^^♪
立山も例にもれず残雪は少なめで、奥大日方面にもトレースが見えていて、
いつもの雪庇はほとんどなく、つい行けそうな気になってしまいました(^^ゞ
氷の固さ、伝わって良かったです(*^^*)
もっと残雪の多い厳しい時期に歩いている方の話でも、やはり富士の折立直下が冷や汗ものだそうです。

続きのアップもまた見に来て下さいね(^^)/
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