
能郷白山…急登の途中で 「サラサドウダン」 が見頃だった。
2014/6/16(月) 岐阜百山の能郷白山(1617m)
<200名山 福井・岐阜県境 温見峠ルートより>
金沢自宅(5:30)→温見峠登山口(8:05~25)→500m地点(8:50)→能郷白山山頂(10:40~45)→
能郷白山神社奥宮祠(10:50~11:50)~能郷白山山頂(11:55)→温見峠登山口(13:20~40)→
麻耶姫湖(14:20~25)→水芭蕉温泉(15:05~16:00)→金沢自宅(17:30)
日本海と太平洋の分水嶺の山
能郷白山(のうごうはくさん)は岐阜県本巣市と福井県大野市にまたがる、越美山地の最高峰(標高1617m)であり、
深田久弥は日本百名山選定の際に、荒島岳と能郷白山から前者を選び、後に深田クラブにより二百名山に選定されたそうだ。
岐阜百山にも選定されていて現在は二つの登山道があり、北側の温見(ぬくみ)峠は太平洋と日本海の分水嶺であり、
S63年9月に開設されたルートとあった。 金沢からはひたすらR157を走り、この温見峠登山口もR157沿いにあるのだが
いくつかのダム湖を過ぎ深い山間を走る道なので、カーブも多くこれを解消する為、何ヶ所かトンネル工事が行われていた。
走る車も少ないのだが、現在大型車は通行止めのようであり、普通車も擦れ違う場合は、一部苦労しそうな国道であった。
南側の能郷谷ルートは、白山を開山した「泰澄」が開山したとあり、能郷谷の麓には、能楽堂のある白山神社もあるようだ。
岐阜県側山域は、亜高山性植物やブナなどの優れた天然林のため、「能郷白山自然環境保全地域」に指定されている。
「ノウゴウイチゴ」が「ノウゴウイチゴ」と名付けられたのは、日本で最初にこの地で発見されたことによるそうだ。
そう言えば「ノウゴウイチゴ」、以前に妙高山の登山道で、鈴なり食べ頃に遭遇し、イチゴ狩りができた事を思い出した(^^ゞ
甘酸っぱくて美味しかった記憶があり、この時教えて貰ったイチゴの名前の由来の山が、能郷白山だったのだ。
温見峠ルートは 「標高差約620m、片道歩行距離2.4km、登り標準タイム2時間」… 石川県からは温見峠登山口の方が近く
何と言っても2時間で登れると言うのが魅力で、取りあえずは山頂を踏んでこようと言う単純な動機であったが
実際に登ってみて、山頂付近から能郷谷ルートを見下ろし、距離的にはかなり長そうに見えたけど、
深田久弥が荒島岳と比較して、100名山選定に迷った理由など、はたしてどんな違いがあったのか?気になった。
さて温見峠ルート、最初は気持ちの良いブナ林に癒されるが直ぐに急登となり、標高差350m程の約1時間は頑張りどころ!
急登の途中でも時々後ろが開ける箇所があり、振り返るとちょうど正面に、斑に雪が残る白山が薄っすら望めた。
ユキザサの白い花がちょうど見頃で群生しており、サラサドウダンの大木も数本固まっていて、こちらの花も今が見頃だった!
急登の途中ではあったが時々写真を撮りながらなので、眺望や可憐な花のお陰で、急登も苦にならずに登る事ができた。
そして今が旬のススタケも取り放題で収穫あり!後ろから「太くて美味しそう~」と、何度も声が聞こえてきていた(^^ゞ
そんなこんなでなかなか進まないのだが、花を愛でるのも写真を撮るのも、ちょっぴり収穫も、登山の楽しみの一つである。
「ノウゴウイチゴ」の白い花も咲いていたので、8月のお盆過ぎ頃には真っ赤な実となり、登山者の目に留まることだろう。
1492m尾根ピークからは穏やかな登山道となり、視界も開けて見通しも良くなり、爽やかな風も出てきて快適であった。
山頂には能郷白山の標識と一等三角点があり、休憩には良さそうな広場だったが、クマザサに囲まれていて視界はない。
山頂から南西方向に目をやると、能郷白山神社奥宮の祠が見えており、名残りのカタクリも咲き、徒歩5分程で到着できた。
遠くの山は霞んでいたが、視界がほぼ360度開けて気持ちのよい場所、ここで昼休憩を取る事にした。
コーヒータイムもしてのんびり1時間、時々雲が切れて太陽が顔を覗くと暑くて、眺望は良いが日陰がないのが難点(^^ゞ
下りは同じ道を引き返すが、急登だった個所は上から見下ろすと更に急に見えて、なかなかの激下り!
虎ロープが2~3ヶ所設置されており、登りでは必要なかったが、下りでは足元が滑るので有難い存在であった。
この日に擦れ違ったのは10組ほど、全員が温見峠からの登山者で、能郷谷からの登山者はいなかったようだ。
R157沿い、大野の真名川ダム(麻耶姫湖)の畔に、ちょっと気になった麻耶姫象があったので、帰りに寄り道をしてみた。
思った通り、田沢湖にあった辰子象のような、良くあるおとぎ話の伝説が書かれていて、麻耶姫湖と名付けたようである。
小さな公園風で花が植えられ手入れも行き届いており、麻耶姫湖を見下ろしながら、休憩にはちょうどいい場所であった。
その後は、勝山温泉センター「水芭蕉」入浴料(510円)に立ち寄り湯、温泉で疲れを取って金沢への帰路についた。
温泉では受付の横に野菜直販コーナーがあったので、福井県人なら誰でも知っている「上庄の里芋」を2袋GET!
本日は晩ご飯に里芋の煮っ転がしが一品加わって、久々に福井の味、やっぱり里芋は上庄が一番!…(^^♪
温見峠ルートGPS軌跡
R157沿いの温見峠登山口…駐車場はないので路肩に寄せて路駐となる。
最初は気持ちの良いブナ林
標高差350m程は急登が続く!
急登の途中に見られた花
ユキザサが見頃
サラサドウダン
サラサドウダンの5m程の大木がまとまって数本、ちょうど満開となっていた。
1492mピークからは平坦な登り。。。
展望も良くなり、後ろには白山も薄っすら見えていた。
視界が開けた好展望地がしばらく続く
白山は雲に隠れてしまったが、振り返ると福井県側の山々も見渡せた。
左手にピークは見えるが山頂ではなく、山頂はまだ少し先のようで、また森に突入する。
一番多く見られたユキザサが、ここにも群生していた。
サンカヨウとコイワカガミ
やっと山頂が視界に入る
一等三角点のある山頂広場に到着!
山頂広場はクマザサが回りを囲っているので、視界はない。
山頂から5分程先にある(画像右上)能郷白山神社奥宮祠を目指す!
山頂から祠までの途中に(左下に見えている)能郷谷ルートからの分岐があった。
祠から見た能郷白山の山頂は、まぁるく見えているピーク辺り。
南西方向に福井県(大野市)と岐阜県(本巣市)の県境の山々が続いており、
登山道はないようだが、このままずっと稜線を歩けそうな雰囲気に見えていた。
こちらは北方向、 岐阜県側の山々を見ながら昼休憩…祠の回りは快晴なら眺望良し!
再び山頂を踏んで、下山開始!
半分蕾のコバイケイソウと下山方向…1492m過ぎからはひたすら激下り(>_<)
足が止まった登山口近くのブナ林 温見峠へ無事に下山
帰路に立ち寄った麻耶姫湖
金色の麻耶姫象(近くで見るとかなり大きい)
大野市の真名川ダムがある 「 麻耶姫湖 」
例会に参加できなくて 久しぶりの登山を能郷白山にしました。
ネットで検索して どんな山なのかなぁと 下調べをしようとしたら 下見山行のSnoopyさんのページ。
まさしく下見をさせていただきました!
最初の急登が少々不安です。。。。。
でも お花もいろいろありそうで 皆さんと歩けることが楽しみ(*^^*)
晴れるますように!!よろしくお願いします(^-^)v
でもいつもながら報告が遅れてまして(汗っ
この日に見た花は散ったかも? また違った花が咲いているかな?観察して帰りましょう♪
急登は登りでは全く問題ないです! 急下りは個人的に苦手なので、大げさに書いちゃいました(^^ゞ
晴れると良いですね! 実は私も例会参加は久々で、楽しみです♪
どうぞよろしくお願いします(*^^*)
時間短縮できますねU+2757参考にしますU+1F604
時間短縮できますねU+2757参考にしますU+1F604
温見峠まで通行可能かどうか、一応道路状況も事前チェックをされた方が良いかと思います。
私は同じ日に、立山で別山を目指して登ってきます!
晴れると良いですね(^^)/