ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

キムタク苦戦・谷川会長辞任

2017-01-18 20:42:06 | Weblog
今年の元旦に、「2016年はあらゆるものが終わった年」と記しましたが、それにかかわる2つの事柄について。

木村拓哉主演の新ドラマ「A LIFE」の初回視聴率が14%台でした。僕は久しぶりにキムタクのドラマを見たのですが、ドラマの王道のひとつである、医療ものということもあり見やすく、キャストもヒロインの竹内結子はじめ、主演でもおかしくないような、豪華な顔ぶれが揃っていました。そしてTBS日曜9時という看板枠。

いまの時代、いかにキムタクといえども20%台は難しい。それでも18%前後はとるのではないかと思っていたのですが、まさかの15%割れ。これは厳しいスタートです。やはり、去年のスマップ解散騒動の影響が大きかったようです。2話目以降、盛り返す可能性はありますが、ひとつの時代が終わったと見て、間違いなさそうです。

そして、将棋界。三浦九段スマホ不正疑惑に端を発した問題で、ついに谷川会長が辞任。まあ、これは誰が悪いと決め付けるのは難しいですね。週刊誌に三浦さんの一件が掲載されることを知った渡辺竜王が、「竜王戦が始まってから、週刊誌に書きたてられる最悪の事態」を考え、将棋連盟に話した事は、将棋を守ろうとした行動であったわけで、責めるのは酷でしょう。谷川さんはじめ、連盟の判断も、渡辺さんの報告を重く受け止めざるを得なかったのでしょう。三浦さんとて、もし事実無根であれば大変な被害をこうむったことになります。

僕は個人的に谷川さんのファンで、彼が人格者であることは、将棋を知っている人なら誰もが認めるところです。いわば最も美しい棋士なのですが、しかし同時に、こうしたスマホとかソフト指しなどについては、最も縁遠い、最後のアナログ棋士なのです。ですから、こうした時代には不似合いだったところがあります。

昨日は谷川さんにとっても忘れられない日でした。阪神・淡路大震災。谷川さんも神戸で被災しました。その日を避けたのか、あるいは1月17日に辞任を決断したのかは分かりませんが、これからは一棋士として、谷川さんらしい、美しい人間の将棋というものを、最後まで見せてもらいたいです。

仮に三浦さんの件が落着したとしても、またこうした問題は出てくるでしょう。すべては棋士が人工知能に超えられてしまった事が原因です。大山・升田。中原・米長・加藤一二三。幸せな時代は終わりました。近い将来「昔は棋士なんていう職業もあったなあ」と懐かしむ日も来るかもしれません。


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