将棋の竜王戦第6局で藤井聡太竜王が広瀬章人八段を下し、4勝2敗で竜王防衛を果たしました。
昨日の将棋は見事でした。中盤で飛車を取らせて勝つというのは凄い。広瀬八段も「飛車さえ取れれば何とかなるのでは」と話していましたが、将棋では飛車は最強の駒で、終盤で捨てることはあっても、昨日の早い段階で飛車を取らせては苦しくなるのが普通なのですが、肉を切らして骨を断つという事なのでしょう。それで勝ってしまうところが藤井聡太の天才たる所以なのでしょう。
広瀬八段もよくやりました。以前にも記したとは思いますが、彼は才能的には非常に高いものがあります。特に終盤の鋭さには定評があります。ただ広瀬さんは永瀬王座や豊島九段に比べて序中盤の研究で劣っていると見ていました。その広瀬さんが今回は深く研究し、序中盤で藤井竜王を苦しめました。しかし、それでも勝てなかった。仏の広瀬が鬼の広瀬に変貌しても。藤井聡太恐るべしといったところでしょうか。
藤井竜王の次のタイトル戦は王将戦です。挑戦者は羽生善治九段。いよいよ藤井君と羽生さんの番勝負が実現します。
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