ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井聡太VS佐々木大地 

2019-06-04 07:51:55 | Weblog
昨日行われた王座戦挑戦者決定トーナメント1回戦、藤井聡太七段対佐々木大地五段戦は139手で佐々木五段の勝利でした。

大激戦でしたね。佐々木五段の先手で始まったこの対局。いま流行の相掛かりという戦型でした。序中盤、やや佐々木五段ペースで進む中、藤井七段も巻き返し、激しい応酬に。最終盤、藤井君が9四銀と相手の香車の真下、タダで取られてしまう位置に銀を打ち込む奇手を放ちました。ソフトは悪手と判断していますが、人間的に見れば凄い手でした。最初意味が分からなかったのですが、恐らく香車を9四の場所に置いて、9四飛成を防いだ手だと思われます。本当は歩を使いったかったのでしょうが、二歩ですから打てません。銀という価値の高い駒を打たざるを得なくなったようです。ちょっとマニアックになってしまいました(笑)それにしても両対局者、死力を尽くしての攻防は名局といってもいいのではないでしょうか。

タイトル獲得に最も近かった王座戦で敗れた藤井君は、今年中のタイトル獲得は難しくなりました。あとは竜王戦を残すのみです。それにしても佐々木大地君の成長は著しい。子供のころ、重い心臓病でしたが、将棋が病気克服の原動力になったといえるのかもしれません。藤井君とは違った意味で奇跡の子です。まだ20代前半、将来の将棋界を背負う一人であることは間違いないでしょう。藤井君との対局もエリート対雑草という見方をしても面白いと思います。

藤井君も成長はしていると思われますが、佐々木君のそれと比べてしまうと少し伸び悩んでいるのかもしれません。勿論、高校生活との両立も大変なのでしょう。ただ、プロ棋士の中で最も若いのは藤井聡太ですから、どこかで大きく伸びてくれることを期待しています。しかし、藤井君は将棋の天才ではありますが、努力の天才とは限りません。彼が努力の天才でもあることを願いたいですね。

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