北風のドリブルが深く切り込んで
脆くなった秋の鍵を壊し、冬をこじ開ける。
僕は残りの運を捉えようとして
西へ東へ手を繰り出し、掴もうとするが
それは少女の心のように滑りやすく
気紛れに動くために
広げた掌には何も確認できない
秋冬の空は何らかの事情を抱えていて
見られてはならぬものがあるらしく
太陽を素早く隠し、夜に変えてしまう。
暗くて何も見えない
輝くのは月や星たちばかり
北風のドリブルが深く切り込んで
脆くなった秋の鍵を壊し、冬をこじ開ける。
僕は残りの運を捉えようとして
西へ東へ手を繰り出し、掴もうとするが
それは少女の心のように滑りやすく
気紛れに動くために
広げた掌には何も確認できない
秋冬の空は何らかの事情を抱えていて
見られてはならぬものがあるらしく
太陽を素早く隠し、夜に変えてしまう。
暗くて何も見えない
輝くのは月や星たちばかり