ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

2人のヒロインを襲った病魔

2019-02-22 19:36:14 | Weblog
平成も終わりにきて、これまでの常識を超える若い才能が続々と出現している印象です。将棋の藤井聡太、野球では大谷翔平、テニスの大坂なおみ。卓球界も男女ともに10代の若い選手が中国のトップ選手を破るなど頼もしいですね。そして水泳界では池江璃花子。東京オリンピックといって個人的にまず思いつくのが池江選手でした。彼女がまさか白血病の診断が下されるとは想像もつきませんでした。

リオ五輪での活躍もさることながら、昨年のジャカルタで行われたアジア大会での日本人初の6冠は驚異的であり、東京五輪でのさらなる爆発を予感させるものでした。しかしそれからわずか半年、彼女に重い病が襲いました。タイムも伸びない。疲れが抜けない。まさかその原因が白血病とは。本人も実感がなかったと告白しています。

白血病というと夏目雅子さんや「世界の中心で、愛を叫ぶ」など不治の病のイメージがありますが、今では10代の7割が回復しているということなので、また元気な姿を見せてくれることを願っています。かといって東京五輪に彼女が出場するのはほぼ無理と思われます。現実的には2024年のパリ五輪でしょうが、病気が回復してもオリンピックレベルの選手に戻れるとは限りません。個人的には病気が治り、プールに戻ってこれれば満足です。子供たちの前で泳ぎの手本を見せる池江選手が見れればそれで充分です。今春、高校卒業だったと思います。まだ18歳。彼女のこれからの長い人生は始まったばかりと思いたいです。

もう1人のヒロインは堀ちえみ。堀さんは口腔がんでステージ4とかなり進行した状態での判明でした。彼女のブログを少し読みましたが、「私はもういいかなとも思いましたが、高校1年の娘に泣かれて病気と戦うことを決意しました」といったことが記されていました。

堀ちえみといえば、僕らの世代は「スチュワーデス物語」です。彼女の曲はあまり覚えていないのですが、このドラマが流れている60分間は彼女のファンでした。「ドジでのろまなカメ」と言われるほど不器用だけど、風間杜夫演じる熱心な教官の指導もあり、次々とスチュワーデスになるための試練を乗り越えていきました。そして教官への淡い恋心。懐かしいです。僕は今でも彼女を思い浮かべる時、当時の顔を思います。そんな彼女も波乱万丈の半生を送り、50を過ぎたんですね。

大変な手術になるのだと思います。自分のためでなく子供たちのために闘病することを決意した彼女は勇敢で優しい人だと思います。ぜひ、手術が成功して元気な姿を見せてほしいと願います。

それにしても人生とはなんと過酷なのだろう。池江さんにも堀さんにも栄光はあったけれど、どうしても試練のほうが大きく見えてしまう自分がいます。生きる苦しさに相当する価値などあるのだろうかと。個人的には何年も前から人生そのものは修行で、いつかそれは自分に返ってくる。しかし、それが生きているうちなのか死後なのかわからない。死後の世界があるのかも分からない。そんな考えが浮かんだり消えたりしています。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする